When I Was Young – 光るところあり(3)

主人公Lo Wangが昔Mr Takagyという組織で汚れ仕事をしていたというストーリーのシングルプレイMod。言ってしまえば、目の前の敵を倒すだけのいつものヤツ。特徴的なのはマップが少しづつ変わることか。

例えば、ミッション2とミッション3では大部分が同じ構造のマップとなっているが、ミッション2で入れない箇所がミッション3では入れるようになっていたり、ミッション2、3でも入れなかった箇所はミッション4で入れるようになる。客観的には”コピペ”ということになるが、不思議と不快感は無く、ゲームが”進行している”といった前向きな気持ちで遊べる。ループものの物語が好きだったりすると、こういった少ない構造の違いを面白く感じられるかもしれない。


◆序盤は武器や回復材が少なく、異様な難しさとなっている。死角で敵を待ち伏せし刀で闇討ちする悪人プレイ必須?


◆中盤からはそれなりに武器や弾薬に余裕がでてくるので、いつも通りのアクションシューターへと変わる

Star Wars: Dark Forces – 質は高い(1)

スターウォーズ版DOOMとも呼ばれる本作。しかし採用されているJedi EngineはDoom Engine(id Tech1)よりもBuild Engineに仕様が近く、リッチなレーザー描画やダイナミックな演出や謎解きが味わえる。95年当時としては高い表現力の部類に入り、映画ファンだけでなくオールドスクールシューターのファンとしても見所のあるゲームとなっている。

あまり話題に上らないが、敵の柔らかさがゲームのテンポを良くしている。比較的多く出現する敵に対してストレスを感じにくく、さくさくと倒せて気持ちいい。また、弾薬に余裕のある代わりに命中精度の悪いストームトルーパー・ライフルをストームトルーパーに向けて乱射すると、当たったり当たらなかったりして、さながらStar Wars: Episode IVの戦闘シーンのようで嬉しいものだ。


◆先日新しくリリースされたThe Force Engineというソースポート知ったので、難易度Midで一周してみたのだが、私の環境(Ver0.9)ではクリアまでに4回ほどフリーズしたため次回リリース予定のVer1.0まで待っておくとより快適に遊べるかもしれない。もしくは歴史のあるDarkXLの方か


◆後半はストレートなアクションシューターだが、前半は凝った迷路や仕掛けが多く歯ごたえのある難易度となっている。困ったらF1キーからアイテムを使ったり、壁を爆発物で壊してみると良いだろう。また、マップが巨大であることに対して映画の世界観や宇宙船、要塞を見ていれば受け入れやすいと思うが、未視聴である場合セーブ不可能な点も相まって理不尽に感じるかもしれない

Sonic Adventure 2 – 楽しさに凹凸あり(7)

ストーリーモードをヒーローサイドでクリア。このモードは高速アクションのソニック、シューティングアクションのテイルス、宝探しのナックルズといった具合に趣向の違うステージを代わる代わるプレイしていく。プレイヤーの求めているであろうソニックのパートは、嫌いを裏切らない疾走感を味わえ素晴らしい出来だった。テイルスのパートはサイクロンという名前のメカを操作することになるが、自動で敵をロックオンしてくれるため射撃ボタンをポチポチ押していれば苦労することなくクリア可能だ。私は嫌いではないが、人によっては簡単すぎてつまらないかもしれない。

問題はナックルズだ。一直線にゴールに向かうのではなく、各ステージ上に散らばったアイテムを三つ集めるのが目的となっているのだが、特に面白味を感じない。広めのステージをウロウロし、時間を掛ければアイテムを見つけられるからだ。こういったアイテム探しの面白さを認めないわけではないが、それは好きなプレイヤーが遊べばいいだけだ。ソニックを走らせて気持ちよくなりたいプレイヤーの真逆の遊び方を強制させるのはどうかと思う。前作のようにソニックとナックルズのシナリオを分けて欲しかった。ひょっとすると、このようにアイテム探しを避けられたのが嫌で強引に組み込んだのだろうか?


◆気持ちよく走れる良いゲーム。この時間がずっと続けばいいのに


◆時間がかかるだけのアイテム探し。ハリモグラがどんどん嫌いになる

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Bully: Scholarship Edition – イエスマン型不良少年

“学園版GTA”と呼ばれる本作。個人的にはこちらの方が好みであった。Grand Theft Autoで強盗や殺人などの物騒なミッションをこなしていくのは、あまりに遠い世界のようで物語に入り込めなかったが、Bullyでは女教師や食堂のおばちゃんの恋の応援や、調査熱心な教師の代わりに女子寮から下着泥棒をしたり、イヤミな金持ちや体育会系をボコボコにしたり、どうでもいいことで困っている女生徒を助けたりと、身近に感じられるものが多かったからだ。おバカテイストも強くSaints RowやPostalシリーズのようで、素直に楽しめた。ボリュームも丁度いい。


◆飛び道具のパチンコ。これ以上ないくらいに悪ガキ感がでている


◆ギャング間の抗争を代替したオタクvs金持ちvs体育会系vs不良といった要素はあまり好きではなかった。ストーリーを構築したり、ゲーム全体を引き締めるためにこういったスクールカーストを使ったように思うが、やや強引な印象を受けた。もう少しグダグダでなぁなぁなぬるま湯学園生活の方が好み

Black Mesa – 蛇足(12)

Half-Life1のファンリメイク作品。ベースとなっているゲームの完成度が非常に高いため、ある程度の品質が保証されている。現代的な手入れも加わり、遊びやすくなっている。有限から無限になったダッシュとフラッシュライト、物を移動させて道を作る仕掛け削除、線路の電気ダメージ除去などだ。ただ、このような時代を感じさせるストレス要素を減らしたのが良かったかというと、そうでもないような気がした。懐古と言われるかもしれないが、適度な負荷こそゲームを楽しませる一つの要素だからだ。負荷を減らし遊びやすくなった分だけ、他のゲームと差別されている部分が減り、個性と没入感が減ったようにも感じた。元がしっかりしているため基本的には良いゲームなのだが、薦めるならやはりオリジナルのHalf-Life1の方だ。


◆DirectX9とは思えないほどの綺麗さ細かさ。ビジュアル面は間違いなくオリジナルのHalf-Lifeを上回っているので、旧作をクリア済みでも、Half-Lifeの世界観が好きであるなら手に取ってみる価値がある。1と2の架け橋となる演出も追加されている


◆Xenを遊べない状態でアーリーアクセスが開始されたため、「Xenを作るのにそんなに時間が掛かるのか?」と不思議に思っていたが、今回のプレイでそのボリュームの大きさに驚かされた。これは確かに労力が必要だ。だが、その巨大さに見合った面白さとは言い難い。とにかくマップがでかいだけで移動も仕掛けも戦闘も単調なのだ。伝説的テンポの良さを誇るHalf-Lifeから急にDOOM3中盤やロシアゲーに切り替わったようで、やや苦痛を感じた。最初の一時間だけは素直に景色を楽しめる