ULTRAKILL – は?ンにゃろォ!!

Demoを触った時は速い移動速度の割に狭いステージで微妙なゲームに感じたが、製品版を一時間ほどプレイしていくうちに段々とシステムに慣れていき、本作の特徴であるスピード感を楽しめるようになっていった。普段通りというか、気性というかゲームを早くクリアするのが好きなので、無視できる雑魚敵は無視するスタイルで進めた。比較対象となりやすいDOOM Eternalは全ての敵を倒すのが強制されていて窮屈に感じていたため、こちらの方が戦うかどうかを選択できて好みだ。

そんな無視できる雑魚敵との戦闘は前座に過ぎず、本当の闘いはボスとの一騎打ちにある。本気でプレイヤーを殺しに来るボスに惨殺されながらもリトライを繰り返し、少しづつ攻略していく感触がとても良かった。プレイヤーに向かって「さぁ今避けてください」と言わんばかりに大振りなモーションを見せてくる間抜けなボスを出すゲームに辟易していたところだ。そういったゲームには何故かボスに無敵時間もあったりして、興ざめだ。本当にそれが戦いなのか?しかしULTRAKILLは違う。銃を当てればいつでも敵にダメージが入る。代わりにこちらにも無敵時間がないため動きを止めたら1秒しないうちに体力が溶ける。イーブンだ。対等で心地よい。常に敵を注視しながら尋常ではない速度の攻めに対応しながらも、しっかりと銃を当てなければならないのだ。これが清く正しいFPSの姿である。


◆向けられた殺意には殺意を返すのが礼儀だ


◆戦いは派手であればあるほど、速ければ速いほど良い。Railcannonの威力と見栄えは最高

Saints Row IV: Re-Elected – 復活せよバキュームカー(4)

過去作を遊んでいなくても楽しめるという意見もあるようだが、私にはサードストリートセインツの各キャラクターを知っていないとメインストーリーは楽しめない作りに思えた。前作Saints Row: The Thirdから10年ぶりのプレイとなると、ほとんどの記憶が飛んでおり、どうにも物語に入り込めなかった。比べる対象として適切かは分からないが、Batman Arkhamシリーズの出来の良さが頭をよぎる。知らないキャラクターが出てきても、練られた演出により特徴がつかめ、なんとなく分かったような気分になり、さほどゲームから置いていかれた印象を受けなかったからだ。

そもそもの話になるが、セインツロウ2と3の序盤はGTAフォロワーとして常識的な(?)範囲のバカゲーとして遊べたのだが(1は未プレイ)、3の後半から宇宙人と戦うような暴走気味の展開にどうも付いていけなかった。それが4になってからさらに加速し、シミュレーター内部という舞台で物語が進むようになったりと、誰でも楽しめる作品ではなくなった気がする。主人公がシミュレーター(仮想世界)から抜け出すという映画マトリックスから始まる、どこかで見たような映画やゲームをパロディがふんだんに使われ、プレイヤーを楽しませようとしてくれる心意気はサービス精神旺盛として評価するが、シリーズが進み悪ノリが先鋭化した分だけ過去作よりも好き嫌いが分かれそうだ。


◆無限ロケットランチャーはギャグの基本


◆突如始まる謎ベルトスクロールアクション。ファイナルファイトで勘違い侍ことソドムにボコられたアナタでもゆったり遊べる現代的な難易度設定

Star Wars: Battlefront II – クリア報告(3)

難易度Normalで一周。操作感が良く、Frostbite 3による描画もリッチ、加えて歴代の人気キャラクターも多数登場するため、高い満足感を得られる。大衆向けのゲームとして十二分によく出来ているように思う。ストーリーはEp6とEp7の30年を埋める内容となっているが、雰囲気としてはEp7近い。話の方はやや無理筋に思えたので没入感は無かったが、宇宙空間での迫力ある爆発シーンや懐かしのルークやハン・ソロなどが登場し場面を盛り上げてくれるため、細かいことを考えず、適当に遊ぶと楽しみやすい。


◆主人公アイデン・ヴェルシオのスキャン能力は非常に高性能。遠くからでも敵の潜んでいる場所が透けて見えるようになるので、ガンガンヘッドショットを狙っていける。ゲーマーには障害とならないだろうが難しめの箇所が存在しているため、普段ゲームに触れない映画ファンは時間を使ってじっくりと立ち回るか、素直に難易度を下げた方が良いだろう


◆キャンペーンの3割ほどはX-Wingによるドッグファイトとなっている。やはり歩兵戦ばかりではStar Warsらしさが薄らいでしまうからだろう。好きな人にとっては堪らないのではないだろうか。正面衝突しないよう広い場所を飛びながら、なんとなくレーザーやミサイルを発射していればクリアできるので、丁度よい難易度に感じた。アクションゲーム部分だけを見れば、全体を通してよく出来ていて素晴らしく思う

Serious Sam: Kamikaze Attack! – ファンアイテム(28)

2011年にスマホ/タブレット向けにリリースされたカジュアルゲーム。10年経過した2021年にSteamでも販売がスタートした。アクションはジャンプとドロップキックの2ボタンのみで、難易度は低く、大体のプレイヤーは全40ステージを2時間以内にクリアできるだろう。ただ、クリアだけを目標にしてしまうとゲーム性と難易度の関係から虚無を感じてしまうため、各ステージに設定されているスコア上昇のための条件を満たしながらプレイすると良い。この辺りはアーケードゲームをリスペクトしている本家Serious Samに近いと言えなくもないが…悲しいかなスコア稼ぎしか遊べる箇所がないのである。


◆あまりにも簡単すぎて眠気が襲ってくる。暇つぶしでもキツイといった具合のファンアイテムだが、Serious Sam: The Random Encounterと比較すれば、商品(暇つぶしの道具)として必要十分な価値を有しており、ストレスなく遊べるカジュアルゲームと評価できる

Borderlands 3 – Easyで開眼(8)

Borderlands1.2共にネガティブに過ごす時間が多かったため、流してプレイするつもりで難易度をEasyに下げたところ意外にも楽しく遊べたので、かなり満足できた。今思えば何故頑張ってNormalのまま、遊んでいたのか分からないほどだ。メインクエストの取得経験値も増えたのだろうか、サブのクエストをこなさずともそれなりにレベルが上がり、敵に適切なダメージを与えられる。戦闘に余裕がでてくると、Borderlandsシリーズでしか見られないような使い勝手の悪い武器を試したり、気分でスキルをリセットして立ち回りを大きく変えたりと、飽きずにハクスラアクションをクリアまで楽しめた。ネタバレは避けるがストーリーは中盤から不快だったのが残念。


◆今回はFL4Kを選択。レベル12くらいから敵をどんどん溶かせるようになった。そのあたりでシューターという意識が希薄になり、その代わりDiabloやGrim Dawnといったクォータービューのハクスラに感覚が近くなっていく。このシューターではなく、レベル上げ&装備集めゲーの感触を頭ではなく体で理解することがBorderlandsでは大事なのだと、今さら気が付いた


◆オレンジや紫のレアアイテムがざっくざくで心もホックホク。もはや緑程度のレアでは拾って換金すらしない