Epistory – Typing Chronicles / のんびりカタカタ

このところ少しタイピングに凝っているので、練習がてら遊べるものを探していた時ライブラリに入っていた本作を発見。軽く一周してみた。特徴的なのはヘボン式のローマ字入力となっている点か。日本で流通しているタイピングソフトではまずないだろうが、本作は海外製ということもあり多少打ち心地の悪さを感じたが、目的はタイプ技術の向上だったので、気にせずそのまま遊んだ形だ。気になるようであれば日本式ローマ字に変更された辞書も公開されている。


◆難易度は自動調節を選択。さくさく進めても不注意以外で敗北したことは無かった。上限が低いのだろうか。タッチタイピングがそれなりに出来れば、キャンペーンはクリアは容易だろう。ゴリゴリにタイピングしたい場合はアリーナのゲームモードが良い。こちらは最初から「これぞタイピングゲーム!」といった難しさで出迎えてくれる

VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action – あだるてぃ

レビューはIGNの記事がよく出来ておりお薦め。さて、何を書こうか。基本的にはゲームの注意書きに従いアルコールを片手に、バーテンダーの主人公ジルとしてだらーっと客の話を聞き、カクテルをテキパキと作り客に提供してはまたぼけーっと相手の話を聞いていたという感じ。大部分の時間をサイバーパンクの世界で酔っていた。

プレイヤーと客が両方酔っている状態は、近所の小料理屋の大将が酒を飲みながら客に刺身を切って出し、また酒を舐め始めるのを思い出す。本作のテキストは酔っぱらいの放言も多いため真面目に読んでもいいし、脳を緩ませて話半分に聞いていても良いと思う。万人向けのアドヴェンチャーではないが、販売ページを見て楽しめそうな雰囲気だと感じたユーザーはその予感通り楽しめるように思う。

OneShot – きゅーと

興味を持ったきっかけはネット上で主人公ニコのかわいらしいイラストを見たこと。ゲームを購入する際にSteamのカスタマーレビューに目を通すと、何も知らない状態でプレイせよと書かれていたため、素直に従った。…なるほど、これは確かに知識がない状態で遊ぶべき作品だ。何故、そうなのかという断片すら書くべきではないように思う。ニコの容姿や温かみのある発光球体、そして幻想的な雰囲気が気になったら是非触ってみてほしい。

American McGee’s Alice – クリア報告

1X年ほど積んでた本作を難易度Normalでクリアまで。雰囲気が良くとてもよく出来ていたので、最初から最後まで楽しい気分を維持しながら遊べた。実際にプレイしなければ良さがわからないだろうし、すでに語りつくされていることもあり、これといって言うべき事柄は無いが、プレイヤーへの道案内が上手だったように思う。小さくなったアリスから見た世界や鏡の国、冒険色の強い溶岩や機械仕掛けのステージなど、数多くの不気味なロケーションでも進むべき道がほんのりと記されており配慮を感じた。また、直線的な場所では戦闘が増え、探索部では敵が少なくなるという作りも、アクションアドベンチャーとしてうまい具合だったのではないだろうか。

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Mafia: The City of Lost Heaven – 適切な負荷か(2)

本作はクドくて面倒な場面が多い。しかしそれらが、必ずしもマイナスだけを意味するわけではない。プレイヤーへの適切な負荷はビデオゲームを味わい深くするための必要なものであると考えられる。スイスイとあっさり進むゲームが楽しいのだろうか?きっと楽しいには楽しいが、どこか薄っぺらい、ひと時の娯楽や時間潰しといった側面が大きいように思う。記憶からもすぐに抜け落ちる。

本作は主人公トミーが元タクシードライバーかつ新入りということもあり、運転する場面をやたらと求められる。アジトであるサリエリ・バーからミッション遂行場所までの毎回の行き帰りの運転ははっきり言って面倒だ。法定速度と交通ルールを守らなければならないというオマケもつき、問題が起きないよう安全運転するだけで面白みの無い時間を長時間強いられる。しかし、このダルくて面倒な負荷がだんだんと良く思えてくる。問題が起きぬよう神経を使い運転するという行為が現実感を高め、それが仮想都市ロストヘブンでの活動と重なることで、ゲームへの没入感が高まっていくのだ。先ほど書いた「安全運転するだけで面白みが無い」というのはアクションゲームとしての視点であり、それを差し引いても、余るほど増えた没入感がマフィアを疑似体験するアドベンチャーゲームとしての価値を大きく高めている。


◆DirectX8時代のグラフィックとは思えないほど細かく書き込まれた主要人物の顔(表情)


◆禁酒法時代のマフィア抗争

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