Half-Life: USS DARKSTAR – MModで(15)

Valveの目に留まりドリームキャストにも移植されたシングルキャンペーンMod「USS DARKSTAR」がSteamにて公開されたHalf-Life: MModに付いてきたので難易度Mediumにて一周。Opposing ForceやBlue Shiftに比べると、Half-Lifeの拡張パックというより当時流行っていたB級シューターに近く、本編が気に入っているプレイヤーほど違和感を覚えるかもしれない。進行ルートもあまり直感的ではなく、来た道をまた戻るといった場面が多く、個性の範囲内ではあるものの不満を感じた。よほどの物好きではなけばスルーしてもいいと思う。


◆B級シューターとして割り切って考えれば、豊富な弾薬で敵をガンガン倒してそれなりに楽しめる。特にショットガンは本編Half-Lifeとは違い、節約を意識することもなく使ってくれと言わんばかりの意思を感じる

Runner’s Doom 3 – The Lost Mission(68)

コメントで教えてもらった本Modを難易度Marine(2/4)でThe Lost Missionに適応させて一周。移動速度のみならず火力やジャンプ力が向上するバランス調整Modだ。先の”火力”には武器の切り替え速度上昇やリロードの省略といった面も含まれており、90年代のランアンドガンスタイルを模倣しているようだ。

ここからはThe Lost Missionでの話であることに留意してもらいたい。序盤は理想的なオールドスクール形式、恐らく製作者が想定した通りのプレイ感覚となっているため、ファンであれば素直に楽しめる。ただ、中盤以降は好みが分かれるだろう。敵がバニラ基準の2、3倍出現するからだ。デフォルトの設定だとそのうち3割ほどが魔法陣なしに即湧きしてきたり、ランダム復活のため頻繁に挟み撃ちが起きる。増えた火力のおかげで理不尽さはあまり感じないが、本来挟み撃ちというのは緩急がありプレイヤーが油断している際に効果を発揮するものなので、これが毎回ともなれば逃げ道を確保しながらの立ち回りに変化するだけで、面白みには結びついていないように思う。増加した火力に見合うようバランスを取ること自体は一般的には間違っていないと思うが、これを狭いマップでやろうとするのは難しいのではないだろうか。


◆リロードのなくなったダブルバレルショットガンは異常なDPSとなり、Hell Knightを一秒くらいで溶かすほど。調子に乗って撃っているとすぐに弾薬が無くなるので、ここぞという時に使うのが良いかもしれない。通常のショットガンも強めなので弾薬管理、武器運用がバニラと変わる調整だ


◆プラズマガンは単発式へと変わった。強ければ「こういうのもいいかも」と好印象になったはずだが、どうも瞬間的な火力が抑えられており、バニラよりも若干弱くなっているようだ。プレイヤーの火力を抑えたかったのだろうか?軒並み強化された武器のなか微妙な感触で使っていて楽しくなかった。デフォルトの設定ではオートショットになっており、左クリックを押しっぱなしにしておくと敵が照準内に入った時のみ弾が発射される。単発とはいえ威力や発射間隔も申し分なく、範囲攻撃にもなっているため、危機を脱する時にも使いやすい武器だ

Call of Duty: United Fronts – マニア向け(23)

無印Call of Dutyとその拡張パックUnited Offensiveにコミュニティマップを足してオーバーホールした後にリアリズムアドオンと武器を追加したUnited Offensive専用ModがこのCall of Duty: United Frontsだ。ごちゃごちゃした印象の説明だったかもしれないが、基本は本家CoDなので心配はいらない。大きく異なっているのはコンパスの目的地表示機能がなくなっている点だろうか。簡単な英単語が読めれば問題はないはずだが、ZUnitedFronts1.0_Patch4_Realism.pk3のファイル削除でも対応できる。

ゲームバランスの話になるが、Infiniry Ward制作の無印Call of Dutyは遮蔽物の設置と回復材の置くポイントが絶妙だった。故Gray Matter Studios制作のUnited Offensiveは遮蔽物が少なく、耐える系のミッションが多いため、あまり良い印象がないものの無印がベースとなっているため、それなりに遊べた。肝心のコミュニティマップの出来はというと、恐らく良くない。身を隠す場所が見つからなかったり、無限沸きや異様な難しさの乗り物ミッションがあったりと、かなり怪しいのだ。製品二つは難易度Regular(3/5)で丁度いいくらいだが、コミュニティマップはGreenhorn(2/5)まで下げないと、とても娯楽として楽しめない。ただ、Greenhornまで下げると今度は殆ど体力が減らず簡単になりすぎるため、これはこれで微妙だ。幸いというか、筋金入りのファンが携わっているため雰囲気はかなり良い。初代CoDファンで興味があればリプレイも兼ねて触ってみるのも悪く無いだろう。


◆爆撃や砲台の音は相も変わらず良好。むしろこういう戦場の音の聞きたいがために初代CoDを動かしたいまである。Windows 10+X-Fi Titanium HD+Alchemy環境でも安定


◆みんな大好きオマハビーチ。今回はブリーフィング含む全70ステージのうち半分ほどをクリア。これでも無印+UOより多いのでボリューム的にはかなりのものとなる

The Amber City – 全員集合(27)

Serious Sam Fusion 2017 (beta)のカスタムマップThe Amber Cityを難易度Normalで一周。そもそもFusion 2017自体がSerious Sam: The First Encounter、The Second Encounter、Before First Encounterを同エンジンで動かせるように作られたものの、ただそれだけといった感じで、オリジナルのコンテンツが収録されていない。それをSteamワークショップ及び高度なスクリプトに対応させることで、ModderやMapperの協力と共にも魅力を高めているのだろう。

本Modはバニラスタイルのゲーム性そのままに、The First Encounter限定出現のLava Golem、The Second Encounter限定出現のCucurbito the Pumpkin、Before First Encounter以降登場のKhnumなどが同時にラッシュを仕掛けてくるといった風にFusion 2017の特徴を生かしたキャンペーンとなっている。同時に戦ったことのない過去作の敵がごっちゃに混ざりながら向かってくると、とてもFusion感がある。また、戦闘バランスが壊れない程度に他製作者の武器Modも入っているため、一味違った立ち回りを要求され、なかなか楽しめるものとなっている。2時間程度のボリュームなので、気になったのであればサブスクリプションしてみると良いだろう。


Soulmyr’s Lost Weaponsに収録されている武器。ナパーム弾を使用し、やけに回転率の良い火球を撃てる。従来のナパーム弾は火炎放射器(=近距離)でしか使うことができず、プレイヤーのスタイルによっては腐りがちになっていたが、それを解消してくれる


Eraser Gun [Resource]よりEraser Gun。Quakeの世界でよく見るアレ。一列に並んだ敵を串刺しで一網打尽にするもヨシ!、デカブツ相手に適当に撃つもヨシ!の頼れるヤツ。私的には武器バランスが取れているという認識だが、人によっては壊れていると感じるかも。ましてやシークレットから弾薬が余るほど手に入ると…お、お祭りModだから…ヨシッ!!

Unreal Evolution – 実質五週目(18)

総合的なバランス調整Modの「Unreal Evolution」を難易度Mediumで一周。いくつかの武器はリコイルが大きくなった分だけ威力が増しているという調整が入った。なかでもStingerはその恩恵が強く、十二分に使える武器へ。

こころなしか敵のドッジング避けも減ったようで、無印より弾速の遅い武器でも戦いやすくなった気がする(=武器格差が減った)。敵のAIも若干変化しており、積極的に前に向かってきてプレッシャーをかけるようになったが、こちらにもヘッドショットボーナスが付いたので、近づかれぬようしっかりと頭を狙って撃つゲーム性へと変化した。完全上位互換というよりは、バニラが飽きたプレイヤーへの味変といった位置にとどまるだろうか。


◆Stingerで対応できる敵が増えると、バニラとはかなり違ったゲームのように感じる。何週も遊ぶほどUnrealが好きな私でもさすがに武器バランスが良いとは思えないので、こういった戦術が変わるModは好き


◆バニラの水中では半漁人(?)のSlithと作業感漂う戦闘しか発生しなかったが、本Modではイカタコに近い敵が追加された。なかなかの殺気と戦闘能力を持っているため、適当に相手をしていると多くの体力を削られる。緊張感のなかった水中を盛り上げてくれる変更は大変評価できる