Call of Duty: United Fronts – マニア向け(23)

無印Call of Dutyとその拡張パックUnited Offensiveにコミュニティマップを足してオーバーホールした後にリアリズムアドオンと武器を追加したUnited Offensive専用ModがこのCall of Duty: United Frontsだ。ごちゃごちゃした印象の説明だったかもしれないが、基本は本家CoDなので心配はいらない。大きく異なっているのはコンパスの目的地表示機能がなくなっている点だろうか。簡単な英単語が読めれば問題はないはずだが、ZUnitedFronts1.0_Patch4_Realism.pk3のファイル削除でも対応できる。

ゲームバランスの話になるが、Infiniry Ward制作の無印Call of Dutyは遮蔽物の設置と回復材の置くポイントが絶妙だった。故Gray Matter Studios制作のUnited Offensiveは遮蔽物が少なく、耐える系のミッションが多いため、あまり良い印象がないものの無印がベースとなっているため、それなりに遊べた。肝心のコミュニティマップの出来はというと、恐らく良くない。身を隠す場所が見つからなかったり、無限沸きや異様な難しさの乗り物ミッションがあったりと、かなり怪しいのだ。製品二つは難易度Regular(3/5)で丁度いいくらいだが、コミュニティマップはGreenhorn(2/5)まで下げないと、とても娯楽として楽しめない。ただ、Greenhornまで下げると今度は殆ど体力が減らず簡単になりすぎるため、これはこれで微妙だ。幸いというか、筋金入りのファンが携わっているため雰囲気はかなり良い。初代CoDファンで興味があればリプレイも兼ねて触ってみるのも悪く無いだろう。


◆爆撃や砲台の音は相も変わらず良好。むしろこういう戦場の音の聞きたいがために初代CoDを動かしたいまである。Windows 10+X-Fi Titanium HD+Alchemy環境でも安定


◆みんな大好きオマハビーチ。今回はブリーフィング含む全70ステージのうち半分ほどをクリア。これでも無印+UOより多いのでボリューム的にはかなりのものとなる

The Amber City – 全員集合(27)

Serious Sam Fusion 2017 (beta)のカスタムマップThe Amber Cityを難易度Normalで一周。そもそもFusion 2017自体がSerious Sam: The First Encounter、The Second Encounter、Before First Encounterを同エンジンで動かせるように作られたものの、ただそれだけといった感じで、オリジナルのコンテンツが収録されていない。それをSteamワークショップ及び高度なスクリプトに対応させることで、ModderやMapperの協力と共にも魅力を高めているのだろう。

本Modはバニラスタイルのゲーム性そのままに、The First Encounter限定出現のLava Golem、The Second Encounter限定出現のCucurbito the Pumpkin、Before First Encounter以降登場のKhnumなどが同時にラッシュを仕掛けてくるといった風にFusion 2017の特徴を生かしたキャンペーンとなっている。同時に戦ったことのない過去作の敵がごっちゃに混ざりながら向かってくると、とてもFusion感がある。また、戦闘バランスが壊れない程度に他製作者の武器Modも入っているため、一味違った立ち回りを要求され、なかなか楽しめるものとなっている。2時間程度のボリュームなので、気になったのであればサブスクリプションしてみると良いだろう。


Soulmyr’s Lost Weaponsに収録されている武器。ナパーム弾を使用し、やけに回転率の良い火球を撃てる。従来のナパーム弾は火炎放射器(=近距離)でしか使うことができず、プレイヤーのスタイルによっては腐りがちになっていたが、それを解消してくれる


Eraser Gun [Resource]よりEraser Gun。Quakeの世界でよく見るアレ。一列に並んだ敵を串刺しで一網打尽にするもヨシ!、デカブツ相手に適当に撃つもヨシ!の頼れるヤツ。私的には武器バランスが取れているという認識だが、人によっては壊れていると感じるかも。ましてやシークレットから弾薬が余るほど手に入ると…お、お祭りModだから…ヨシッ!!

Unreal Evolution – 実質五週目(18)

総合的なバランス調整Modの「Unreal Evolution」を難易度Mediumで一周。いくつかの武器はリコイルが大きくなった分だけ威力が増しているという調整が入った。なかでもStingerはその恩恵が強く、十二分に使える武器へ。

こころなしか敵のドッジング避けも減ったようで、無印より弾速の遅い武器でも戦いやすくなった気がする(=武器格差が減った)。敵のAIも若干変化しており、積極的に前に向かってきてプレッシャーをかけるようになったが、こちらにもヘッドショットボーナスが付いたので、近づかれぬようしっかりと頭を狙って撃つゲーム性へと変化した。完全上位互換というよりは、バニラが飽きたプレイヤーへの味変といった位置にとどまるだろうか。


◆Stingerで対応できる敵が増えると、バニラとはかなり違ったゲームのように感じる。何週も遊ぶほどUnrealが好きな私でもさすがに武器バランスが良いとは思えないので、こういった戦術が変わるModは好き


◆バニラの水中では半漁人(?)のSlithと作業感漂う戦闘しか発生しなかったが、本Modではイカタコに近い敵が追加された。なかなかの殺気と戦闘能力を持っているため、適当に相手をしていると多くの体力を削られる。緊張感のなかった水中を盛り上げてくれる変更は大変評価できる

When I Was Young – 光るところあり(3)

主人公Lo Wangが昔Mr Takagyという組織で汚れ仕事をしていたというストーリーのシングルプレイMod。言ってしまえば、目の前の敵を倒すだけのいつものヤツ。特徴的なのはマップが少しづつ変わることか。

例えば、ミッション2とミッション3では大部分が同じ構造のマップとなっているが、ミッション2で入れない箇所がミッション3では入れるようになっていたり、ミッション2、3でも入れなかった箇所はミッション4で入れるようになる。客観的には”コピペ”ということになるが、不思議と不快感は無く、ゲームが”進行している”といった前向きな気持ちで遊べる。ループものの物語が好きだったりすると、こういった少ない構造の違いを面白く感じられるかもしれない。


◆序盤は武器や回復材が少なく、異様な難しさとなっている。死角で敵を待ち伏せし刀で闇討ちする悪人プレイ必須?


◆中盤からはそれなりに武器や弾薬に余裕がでてくるので、いつも通りのアクションシューターへと変わる

Imagination World TC V2 – おおらか(25)

2002年公開のImagination World TCをオーバーホールし、2010年に公開されたのがImagination World TC V2だ。とにかく射撃感の良いゲームで、撃った瞬間に心地よい手応えを感じたプレイヤーはクリアまで楽しめるだろう。名前から想像できる通りロケーションも豊富、かつ各ステージも終盤までコンパクトなため遊びやすい。

今回遊んだV2はEDuke32に3Dモデルを適用する方式が固定されているのだが、私の環境では数か所でテクスチャバグが起こり、そのうちの一つは進行不能状態まで陥ったため(dnclipで回避)、後発だからといって上位互換になっているかは不明だ。ひょっとしたらV2ではないV1(スプライド描画)の方が動作安定しているかもしれない。


◆既視感を覚える手と銃。前述した射撃感の良さをゼロから作っていたのならば、凄まじい出来だとべた褒めしたが、残念ながらアセットというか、どこかで見たり触ったことのある銃をそのまま移植したといった感じだ。混ぜ方自体には高いセンスを感じるが…おおらかな時代のModである


◆Build Engineの癖を理解できていれば、ピストルを超遠距離で活用させることができる。こういう限られた箇所でメイン武器の弾薬を節約することがゲームの進行を大きく楽にさせる