始めの1~3時間は誰でも楽しめると思うので、飽きたら辞めるという選択肢を選べるのであれば、お薦めできる。というのも、ゲームがかなり単調なのだ。近いのは3以降のファークライシリーズだろうか、高性能デバイスにより相手の居場所を察知しながらのステルスゲームが開始から最後まで続く感じなのだ。完全ステルスに失敗してもプランβに移行して切り抜ける点も同じ。
それ以外では海外刑事ドラマのようなストーリー、SWAT3や4のような犯人逮捕要素、L.A. NoireやCondemned: Criminal Originsのような犯罪証拠集めといった具合にどこかで見たような要素を混ぜたゲームになっている。開発のVisceral Gamesがこのような、どこかで見たような要素を上手に混ぜて評価を得たのがDead Space(2008)だったが、今作BFHではどうもそのあたりがパッとしない。
◆ステルスゲームだというのに最高得点を稼げる”指名手配犯逮捕”には警察バッジを向けながら大声で「警察だ!手を挙げろ!!」と威嚇せねばならず、ちぐはぐさを感じる。逮捕要素が好きならばSWATシリーズのほうが楽しめるだろう
◆高性能なスキャナーを使い、やる気がなく間抜けで難聴だが主人公が投げた石だけは聞こえる不思議なAIとのステルスアクション。時間がかかるだけでさほど楽しくない。これならばステルスが売りのゲームを遊んだほうが満足感を得られるだろう