みんな大好き塊魂アンコール – かたまりだましい~♪

Xbox360のパッドを使用して一周。私は物を長持ちさせるというのが自慢で普段から手の取る物は極力やさしく触れているのだが、ここ数年で記憶にないほどパッドに力を込めながらプレイしていた。本作は操作はなかなか独特で、初めのうちは思い通りに塊を転がせず苦労するだろうが、操作に慣れる頃には”ゲームルール”の理解も恐らく進んでいるはずだ。ここで言うゲームルールというのはゲーム内のクリア条件ではなく、開発者の想定している道筋に素直に乗っかるという意味である。

本作は基本的に既定ルートを外れると時間内に塊を大きくできず失敗となる。小さい物を巻き込みながら塊を大きくするというゲームの特性上、どうしても時間制限を設けないと面白みが無くなってしまうからだ。だらだらと塊を転がすだけで大きくできるならば作業となってしまうため、ゲーム性の担保としてしょうがない部分もあるのだが、ここに気が付くとやや熱が冷めてしまう。そういった余計なことを考えなければ、塊をどんどん大きくしていって障害物をゴリゴリと巻き込み潰せるようになる設計はユニークであり、後半には高い爽快さも感じられる。カジュアルなゲームとして見れば、遊びやすく上手にまとまっていて良いのではないだろうか。


◆初めは部屋の中に落ちている小物をまとめる程度の塊


◆大きくなった塊は最終的には高層ビルやピラミッドなど人が作った建造物全般を巻き込めるまでになる。こういった馬鹿馬鹿しいエスカレートさはゲーム的な表現として最上級だと思う

Dead Island 2 – 正統な進化はしたが

強そうな説明文からジェイコブと迷ったがダニを選択し一周。前作と同じくゾンビををぶん殴るだけのゲームであり、それを分かっているユーザーの期待には十分応えられている出来。前作で大きな不満だった「せっかく作成した武器がすぐに威力不足になる」という問題にはマッチレベルという金銭追加で解決できるようになり、不便だったファストトラベルも容易に実行できるようになった。スキル面も内容はともかく気軽にリセットできるようになって失敗や後悔のマイナス感情は減っただろう。

そういうわけで全体的に遊びやすくなったものの、便利さで言えば”並み”になったというだけだし、前作の不便さは今となっては強めのサバイバル感があり味があったようにも思える。今作は便利になった反面、アクションゲームとしての色合いが強く出ており、この辺りはシリーズのファンでも好みが分かれそうだ。不穏さが減って雰囲気も明るめになった。普段は明るいゲームを好む私も前作との変わりぶりに若干戸惑いを感じる。決して悪いゲームではないが、目新しい体験ができるというわけでもないのでお薦めはしづらい。出来ることが増えていく3~7時間が楽しさのピークだった。


◆お気に入りの武器はバット。火力と射程と攻撃速度のバランスを考えるとバットだけがまともという感触だったのだが、使用キャラクターやスキル構成で変わるのだろうか?


◆銃は属性と組み合わせるとオイルへの着火や水面へ電気を流したりと便利に運用できるが、いかんせん弾薬が少なすぎる。撃たせたくない気持ちが伝わってきて、あまり気分が良くない。先日遊んだDead Island: Riptideは使い切れないほどの弾薬が手に入り、好きに撃ってくれというヤケクソ具合だったが、むしろこのくらいの方が良かった。殴っても撃っても良いという選択の許可は、普通のプレイヤーが殴り飽きることを見越しての調整だったと思う。10時間以上殴り続けて飽きないのは脳筋プレイヤーの中でも相当な”エリート”のはずだからだ

Call of Duty: Black Ops 6 – 開発は挑戦を客は安定を

難易度レギュラー(2/4)で一周。Black Opsは2ぶりだが、銃の撃ち心地と音の定位が良好で、FPSとして基本部分に不満はない。キャンペーンの6割は皆が期待しているCoDとなっており”いつもの”を求めている層もそれなりに満足できるだろう。残りの要素としてプレイヤーの強化(=各ステージのリプレイ)、セミオープンワールドなどだが、どこかで見たようなものとなっており、過去作のファンでも抵抗感は少ないはず。ここまでにしてくれれば良かったのだが、後半になると何故か精神世界やゾンビが乱入しているのはどうかと思った。”いつもの”でいいのだが。いつもので。


◆CoDシリーズは熱心に遊んでいるわけではないが、今回は悪くないというのが率直な感想。年齢層の上昇に合わせたのか、政治家へ圧力をかけるミッションは興味深かった。もはやシューターやステルスではなくADVに近いのだが、こういうのが間に挟まると戦争を描いた物語への深みが増すように思う。中盤までのストーリーは楽しい


◆個人的にゾンビモードはWaWで少し触った程度だ。一定の面白さは理解できるが、ゾンビを撃ちたいのであればKilling Floorの方が好みである。BO1、BO2のゾンビモードは起動すらしていない。そういったユーザーに向けて作ったのか「うちはゾンビモードも力入れているのでキャンペーン後には是非遊んでね」といった押し売りにしか感じなかった

The Punisher – 初の国内移植らしい

先日対戦目的に購入したMARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classicsにくっついてきた本作。このベルトスクロールアクションについてまったく知らなかったわけだが、公式サイトによるとCapcomがMARVELコミックを初めてゲーム化したという繋がりで収録されたようだ。何はともあれ、せっかく手元にあるのだから少しは触っていこうと思い、デフォルト難易度(4/8)で一周。

このジャンルには疎いので大したことは言えないが、1993年稼働ということで随分ノウハウが蓄積されているように感じた。滑らかに動くグラフィックと多数の壊せるオブジェクトにはプレイヤーを喜ばせたいという気持ちが出ている。銃を持った相手と対峙する時は何故か急に主人公パニッシャーも銃を持ち出し、応戦し始めるのが印象的。攻撃ボタンをポチポチ押しいるだけで撃ち負けることはなく、強いヒーローといった風で容赦のないセリフからはダークなヒーロー像が浮かび上がる。このように強めに調整されているからか、他のベルトスクロールよりも不愉快さが少ない。終盤までは「初見に厳しい」といった要素も見当たらず、遊びやすいゲームだ。思ったよりも楽しめた。


◆今回は14回コインを入れてクリア。1400円のマネーパワーとも言える。1コインは流石にかなりの練習が必要であろうが、10コイン、5コインクリアを目標にゆるくして遊ぶと良さそうだ


◆このジャンルのゲームを考えるとき、比較対象が後発のAvP(1994)になっているのが良くない癖かもしれない。あのゲームは著作権問題以外、あまりに隙の無い優秀な出来だからだ

近頃はDemoだけで満足するの巻

VRのゲームは各タイトルで大きく感触や体験が変わるため、購入前に試せるのは消費者として非常に助かる。


◆Rez Infinite。そこそこの数のDemoを触って、一番購入意欲が高いのがコレ。世界観が好きというのもあるが、目から入ってくる情報が凄まじく次世代。わずか15分の試遊時間があまりにも濃く、他のタイトルではまず味わえないだろうという気にさせられた。大分プレイヤーを置いてきぼりにしている感じはあるが(それが良い?)、とにかくサイバーな気分にさせてくれる


◆Kizuna AI – Touch the Beat!。ペンライトを使ったリズムゲームで世間ではオタ芸と呼ばれているやつ。正直期待していなかったが、光っている棒を振り回しているだけで気分が盛り上がるのに自分でも驚いた。もしかしたら家庭用花火ではしゃぐのに似ているのかもしれない。初見で難易度ハード(3/3)がクリアできるくらいなので、カジュアルな部類。思ったよりも相当良かった

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