Saints Row IV: Re-Elected – 復活せよバキュームカー(4)

過去作を遊んでいなくても楽しめるという意見もあるようだが、私にはサードストリートセインツの各キャラクターを知っていないとメインストーリーは楽しめない作りに思えた。前作Saints Row: The Thirdから10年ぶりのプレイとなると、ほとんどの記憶が飛んでおり、どうにも物語に入り込めなかった。比べる対象として適切かは分からないが、Batman Arkhamシリーズの出来の良さが頭をよぎる。知らないキャラクターが出てきても、練られた演出により特徴がつかめ、なんとなく分かったような気分になり、さほどゲームから置いていかれた印象を受けなかったからだ。

そもそもの話になるが、セインツロウ2と3の序盤はGTAフォロワーとして常識的な(?)範囲のバカゲーとして遊べたのだが(1は未プレイ)、3の後半から宇宙人と戦うような暴走気味の展開にどうも付いていけなかった。それが4になってからさらに加速し、シミュレーター内部という舞台で物語が進むようになったりと、誰でも楽しめる作品ではなくなった気がする。主人公がシミュレーター(仮想世界)から抜け出すという映画マトリックスから始まる、どこかで見たような映画やゲームをパロディがふんだんに使われ、プレイヤーを楽しませようとしてくれる心意気はサービス精神旺盛として評価するが、シリーズが進み悪ノリが先鋭化した分だけ過去作よりも好き嫌いが分かれそうだ。


◆無限ロケットランチャーはギャグの基本


◆突如始まる謎ベルトスクロールアクション。ファイナルファイトで勘違い侍ことソドムにボコられたアナタでもゆったり遊べる現代的な難易度設定

Star Wars: Battlefront II – クリア報告(3)

難易度Normalで一周。操作感が良く、Frostbite 3による描画もリッチ、加えて歴代の人気キャラクターも多数登場するため、高い満足感を得られる。大衆向けのゲームとして十二分によく出来ているように思う。ストーリーはEp6とEp7の30年を埋める内容となっているが、雰囲気としてはEp7近い。話の方はやや無理筋に思えたので没入感は無かったが、宇宙空間での迫力ある爆発シーンや懐かしのルークやハン・ソロなどが登場し場面を盛り上げてくれるため、細かいことを考えず、適当に遊ぶと楽しみやすい。


◆主人公アイデン・ヴェルシオのスキャン能力は非常に高性能。遠くからでも敵の潜んでいる場所が透けて見えるようになるので、ガンガンヘッドショットを狙っていける。ゲーマーには障害とならないだろうが難しめの箇所が存在しているため、普段ゲームに触れない映画ファンは時間を使ってじっくりと立ち回るか、素直に難易度を下げた方が良いだろう


◆キャンペーンの3割ほどはX-Wingによるドッグファイトとなっている。やはり歩兵戦ばかりではStar Warsらしさが薄らいでしまうからだろう。好きな人にとっては堪らないのではないだろうか。正面衝突しないよう広い場所を飛びながら、なんとなくレーザーやミサイルを発射していればクリアできるので、丁度よい難易度に感じた。アクションゲーム部分だけを見れば、全体を通してよく出来ていて素晴らしく思う

Serious Sam: Kamikaze Attack! – ファンアイテム(28)

2011年にスマホ/タブレット向けにリリースされたカジュアルゲーム。10年経過した2021年にSteamでも販売がスタートした。アクションはジャンプとドロップキックの2ボタンのみで、難易度は低く、大体のプレイヤーは全40ステージを2時間以内にクリアできるだろう。ただ、クリアだけを目標にしてしまうとゲーム性と難易度の関係から虚無を感じてしまうため、各ステージに設定されているスコア上昇のための条件を満たしながらプレイすると良い。この辺りはアーケードゲームをリスペクトしている本家Serious Samに近いと言えなくもないが…悲しいかなスコア稼ぎしか遊べる箇所がないのである。


◆あまりにも簡単すぎて眠気が襲ってくる。暇つぶしでもキツイといった具合のファンアイテムだが、Serious Sam: The Random Encounterと比較すれば、商品(暇つぶしの道具)として必要十分な価値を有しており、ストレスなく遊べるカジュアルゲームと評価できる

Borderlands 3 – Easyで開眼(8)

Borderlands1.2共にネガティブに過ごす時間が多かったため、流してプレイするつもりで難易度をEasyに下げたところ意外にも楽しく遊べたので、かなり満足できた。今思えば何故頑張ってNormalのまま、遊んでいたのか分からないほどだ。メインクエストの取得経験値も増えたのだろうか、サブのクエストをこなさずともそれなりにレベルが上がり、敵に適切なダメージを与えられる。戦闘に余裕がでてくると、Borderlandsシリーズでしか見られないような使い勝手の悪い武器を試したり、気分でスキルをリセットして立ち回りを大きく変えたりと、飽きずにハクスラアクションをクリアまで楽しめた。ネタバレは避けるがストーリーは中盤から不快だったのが残念。


◆今回はFL4Kを選択。レベル12くらいから敵をどんどん溶かせるようになった。そのあたりでシューターという意識が希薄になり、その代わりDiabloやGrim Dawnといったクォータービューのハクスラに感覚が近くなっていく。このシューターではなく、レベル上げ&装備集めゲーの感触を頭ではなく体で理解することがBorderlandsでは大事なのだと、今さら気が付いた


◆オレンジや紫のレアアイテムがざっくざくで心もホックホク。もはや緑程度のレアでは拾って換金すらしない

THE KING OF FIGHTERS XV – 浅瀬の妄想(4)

2023年1月にバランス調整が入るらしいので、こうなったらいいなぁという妄想。浅瀬で短時間ぱちゃぱちゃ遊んでいるだけなので、公式に送るほどの内容ではない。


◆ここ数年どの格闘ゲームでも新キャラを使っているが、不思議と肌の黒いキャラばかりになる()

イスラ…通常技の判定に不満が無いわけではないが、相手の懐に入り込んでぐちゃらせるコンセプト的には現状で完成されている感じがある。初期Verから比べると発生の早い昇竜拳からリターンを取れるキャラクターが増えたので、格差を縮めるためにもスクライブの発生10を8から6あたりにしてくれるとよさげ。

ドロレス…使う上で一番の課題がEXプルジュを絡めた基本コンボが安定しにくいこと。浮かせた相手を特定のタイミングで中JCで拾うルートなのだが、これを体に馴染ませるのに時間がかかる。初期Verの威力とゲージ効率には目を見張るものがあり、習得する価値があったのだが、アッパー調整された現在では面倒なだけのものとなっている。コンボルートは狭まるだろうが、上いれっぱでも安定した追撃をできるようにしてくれれば、もう少し人口が増えるのではないだろうか。

ダーリィ…サムライスピリッツからの参戦ということで、KOFのルールで勝つためのパーツが揃っていない。実用レベルの有利フレームも取れなければ、暴れ潰しもやりづらいのだが、一番はやはりジャンプ防止技が重すぎることだろう。相手に乗っかられると苦しいのは全キャラ共通だが、それを事前に食い止めるのが他キャラほどコンパクトでない。とにかく防御面が壊滅的なため、リーチを活かして相手に捕まらないように立ち回りたい。幸い火力だけは最高レベルなので、どうにかコンボを当てたいところだ。現状では2Aが短すぎて正面からのコンボが不安定なので、そこにメスが入ればもうプレイヤーも少し増えるかもしれない。


◆男の浪漫ことコマ投げのドリル。高めの機動力の割にEX版の威力が220と破格のため、リスクなんて知らねぇ!といった具合とガンガン仕掛けにいき、嫌がってジャンプ逃げする相手を咎める近Cの二択で荒らしていくのが吉か?