BioShock Infinite – 勘違い

本作はヒロインのエリザベスの物語を主軸にしていることもあるが、もう一つ、彼女を足手まといや守られるだけの存在にしたくない意思も感じた。ゲームを触れば分かると思うが、彼女は開錠(ピッキング)から遮蔽物作成、体力回復、弾薬補充などほぼ全編を多岐にわたってサポートしてくれる。そのエリザベスとの共闘が気に入るのであれば、本作はとても楽しいゲームに感じるだろう。しかし、構造としては主人公ブッカーの戦闘能力を他のゲームに比べ大きく引き下げたため、共闘でなければ戦闘が立ち行かないといった表現の方が正しそうだ。

所持武器が二つになり、苦手な距離ができ、弾薬の総所持数が減ったことで戦闘の継続性が下がり、時おり強引に武器の切り替えや弾薬の補充を行わなければならなくなった点が気になる。私はこの作りが好きではないし、実際にほとんど楽しく感じなかったが、これを批判するつもりはあまりない。主張したいのはBioShock 2があまりにもよく出来たアクションシューターだっただけに、その落差に勝手に絶望しただけだ。先日触ったSystem Shock 2からBioshock1.2.Infiniteと通してみてみると、やはりこのシリーズはRPGに寄った作りになっており、動きの激しい戦闘が売りではないのだ。2だけが毛色の違う作品だったのである。


◆空中庭園の美しさは必見


◆基本的には死なないように相手を削っていくゲーム。死ぬとキャラクター強化するためのお金が減らしながらの強制コンテニューとなる。また、敵の沸きがいじわるなのと音の定位がおかしいため、予想のつかないダメージを受けることが多々ある。調子に乗ったり無理をするとパッタリと死ぬため、敵を倒すよりも体力マネージメントに意識が向く

System Shock 2 – これほどとは

評価が高いので触れてみた。初めは体力がない、弾が無い、武器がすぐに壊れる、リアルタイム進行、敵がランダムで復活、監視カメラに見つかるとアウトなど、重なり合う理不尽さにクイックセーブ連打で対抗するのが精いっぱいだったが、少しずつキャラクターのできる事が増えていき、システムや雰囲気にも慣れてくると視界が開けていき、ゲームが楽しくなっていった。キャラクターの強化システムが理解できるようになるとアイテム探しにも熱が入るように。英語能力には難があるため、十分に物語を楽しめたとは言えないが、それでもこのゲームには名前が残るだけの質の高さがあるように思う。


◆何も知らずに触ったBioshockでは何故レンチを握っているのか不思議だったが、今回のプレイでレンチを振り回していたら、だんだんと愛着が湧いてきた。Half-Lifeでいうところのバール


◆夢に出てきそうなSHODANの登場シーン。このあたりまでゲームを進めたら、もうプレイヤーはこの世界観にのめり込んでいるはず

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Titanfall 2 – FPS史に残るか(2)

私のロボ萌え属性を差し引いても、本作のキャンペーンはよく出来ていた。FPSキャンペーンにおける「良い出来」とはストーリーとゲームプレイが噛み合っていることだと定義したい。ここ数年で遊んだゲームではDeus EX、No One Lives Forever、Vietcongなど世間的に高評価なタイトルに匹敵し、頭一つ落ちたBattlefield 1、The Darkness II、Call of Juarez: Gunslingerあたりよりも満足度は高かった。

Respawnのキャンペーン作りもさることながら、EAのローカライズも良い仕事をしたように思う。タイタン(BT7274)との掛け合いはどこか日本アニメのセリフ回しのようで、上手にまとまっていて、最初から最後まで長い時間おおいに楽しめた。ゲームプレイは基本的な戦闘訓練から、Titanfall特有の移動方法、タイタン同士の戦闘などマルチプレイを遊ぶ前のチュートリアルとしても機能しており、隙がない作りとなっている。素晴らしいとしか言いようがない。

Metro Exodus – RTX観賞用(4)

最終ステージで敵のラッシュを凌いだ後のハンドルが正常動作せず進行不能に陥った(バグ?)。再起動しチャプターをやり直しても改善されないため未クリア。今回は過去作よりも自由に探索可能なセミ・オープンワールドのシステムが採用されているが、原作ありかつ超人として描かれていない主人公アルチョムとの相性はやや微妙。積極的にサブクエストをこなしても戦力の向上幅が小さく、他のアクションゲームやRPGほどの成果を期待できない。また、戦力を微増強してもメインクエストがステルス戦術を推奨しているため、派手に暴れると後味の悪い結果となる。結局、登場人物のお使いをこなすことにより、物語の厚み(温かみ)が増す程度の意味合いしか持たないのだ。

RTX2060でもFHDなら少し設定を落とすだけでRTX(High)の60FPSが安定しており、思ったよりも快適にRTXでの旅が楽しめた(思ったよりというのは超負荷のQuake2 RTXを動かした経験からだ)。リアルタイムレイトレーシングは太陽や月の光で特に分かりやすく、ビデオゲームの表現力がまた一歩向上したなと技術の進歩を感じられる。ゲーム面ではあまり評価できなかったセミ・オープンワールドもRTX技術を見るための”コース”と考えれば、なかなか趣があってよろしい。今回使用した2060では同時にPhysXを入れると、負荷がかかる場面で不安定になってしまったが、純粋なパワーとRTコア性能が大きく向上した3000シリーズならば、過不足なく動かせるだろうし、その状態でプレイする本作は一段とその価値を高めるだろう。


◆差し込んでくる日光部分がレイトレーシング。動画を見た方が分かりやすいか


◆大部分が野外での行動となるが、やはり息苦しさを感じる地下鉄(メトロ)の方が居心地がいい

Project: Snowblind – 期待しなければ

Deus Exシリーズをアクションシューターとして作り直した本作。5種類のAugmentationとSecondary射撃モードのある7種類の武器、そして4種類のグレネードに、2種類の補助装備。これらの多種多様な武器道具に豊富な弾薬が組み合わさり、正面突破の正規ルートの他、ステルスやハッキングを使った迂回ルートまでもが用意されている。「おもちゃは用意したからあとは好きに遊んでくれ」と言わんばかりだ。

各所で言われている通り、これらの高い自由度はあまり面白さに結びついてはいない、とはいえ、それはあくまではよく出来たゲームと比較しての話であり、同じ武器のまま5.6時間進むC級シューターと比べれば、選択肢があるだけでも格段に娯楽として機能している。用意された要素を試しながら進めるだけで、丁度良く終わるくらいのボリュームなので、SF的な世界観が好きならば、適当に銃をぶっ放しているだけで楽しい気分のまま終われるだろう。また、シリーズの経験者ならば、よくここまで操作系統をまとめたなとシステムの出来に着目するのも良いかもしれない。


◆Ballistic Shieldで攻撃を防ぎ、強引にショットガンの有効距離まで


◆Enhanced VisionのAugmentationで敵の位置と監視カメラの視界を容易に把握

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