Venom. Codename: Outbreak – 見た目よりもカジュアル

FPSプレイヤーにはS.T.A.L.K.E.R.シリーズが有名だろう、GSC Game Worldが2001年に世に送り出したタクティカルシューターが本作。タクティカル系の中ではアクション寄りのため、遊びやすいのが特徴。近い系統のDelta Force 2(1999)、Project I.G.I.(2000)、Tom Clancy’s Ghost Recon(2001)、Far Cry(2004)をデフォルト難易度で比べると体力に余裕がある分だけ、気が付いたら死んでいたという悲劇は少なめ。クイックセーブも可能なため、再挑戦は容易だ。さらに親切なことに毎ミッションごとに難易度変更が可能なため、緊張感が無くなってしまった場合は調節してみると良い。

GOG版をデフォルト難易度のArcade(1/4)で一周。戦闘で困ることはほぼ無いと思うが、指示される内容が大雑把なため、目的達成に迷った時は4Gamer日本語マニュアルのヒントを参考にしてみるといい。本作はバディシステムとなっており、全ステージを二人組で行動する。味方のAIはかなり賢く、指示をせずとも上手に立ち回ってくれるが、地形に引っ掛かり動けなくなることが稀にあるので、F4キーで操作を交代して助けてあげよう。バディといっしょに目的地までたどり着かないとクリアにならないステージもあるので必須知識だ。そもそもゲームが起動しない場合はわわわゲームズを参考するとうまくいくかもしれない。


◆ロシア・カレリア共和国。濃い霧で視界の悪い森林ステージ。一発クリアはまず無理だろうといった感じの作りに強いPCゲーム臭さを感じる


◆ここまで触れてこなかったが、敵は人型だけでなくエイリアンも出現する。主に素早い小型とタフな大型のタイプになるが、どちらも厄介なので、近づかれる前に遠くから撃ったり、場合によっては迂回やスルーも考えておきたい

Deus Ex: Invisible War – クリア報告(17)

Visible Upgrade: Unofficial patch for Deus Ex 2をGOG版に導入し、難易度Normal(2/4)で強そうなスキルを選んで一周。物語を楽しむためのゲームであるはずが、英語力の問題で殆ど読めていないため内容のない記事。前作の経験者であれば、なんとなくのプレイでクリアまでいけるといった程度の情報だけだ。批判されがちなシステムの簡略化と易化は、今回のような流しプレイにはプラス要素として感じられて良かった。悪いゲームという印象はないが、やはり前作の出来が良すぎたために比較してしまうと…といったところ。これもまた皆が口を揃えていう意見だ。


◆前作とは比べ物にならないほどマルチツールが手に入る。アイテム探しが上手であれば戦闘やステルスをすっ飛ばし、凄まじい速度でミッションが達成できそうだ

Crysis 3 Remastered – 記憶を捨て二週目(13)

難易度ベテラン(3/5)で一周。数あるFPSタイトルの中でもFar Cry1とCrysis1のゲームデザインが飛びきり気に入っているからこそ、中途半端に似ているCrysis 3を好きになれず、初回はもやもやした気持ちでプレイしていた。私の感性が変わっていないからか、ほぼ同じ感触のまま序盤を遊んでいたのだが、ふとこのままではリプレイする意味がないなと気が付いたので、目の前のゲームを上手に楽しんでみようと考えを改めてみた。

今回は全力でスーツの機能に甘える方法を取った。Crysis1ではFar Cry1に近づけるためなるべくクロークを使わないプレイを好んだが、そんな記憶は邪魔だ。今遊んでいるのはスーツ男が弓を構えたパッケージイラストのCrysis3なのだ。クローク中に撃ってもエネルギー消費をしない激強弓矢で敵の頭をぶち抜いていくのが正しい。開発側の使ってくれというメッセージを素直に受け取れ。…なんか敵の勘が鋭くてステルス難しいなぁ。くだらない。アーマーモードがあるだろうが!正面から撃ちあえば良いのだ!!撃ち勝てるのだからステルスなど不要。せっかく強力なナノスーツが与えられたゲームなのだから活用し万能感に酔いしれよ!!!


◆いいから弓を使え。自ら縛っておきながら文句を言うのは愚かである


◆体力とスーツの自動回復速度も相まってアーマーによる耐久能力は凄まじい。ゲームバランスなど考えず、スーツTUEEEで頭を埋めるのだ

人の目を気にした落書き帳

先月触れたSerious Samも人よりかは好きであるが、Crysisシリーズほどの強い思い入れは無い。だからこそドライに初代と最新作は別物だという風に簡単に割り切れたのだが、Crysisはそう簡単にできない。どうしてもCrysis3には1を超える体験をさせてほしいとファンとしては願ってしまうからだ(2は方向性が違ったためそういった感情は沸かなかった)、まったく割り切れない。

タイトルの気に入り具合によって最新作の方向性が変わっているのが許せる、許せない。をその時々で使い分けるのはゲームの話をする者の姿勢としては多分よくない。人に信用されたいなら態度をどちらかに一貫しておくべきだろう。しかしながら、幸いなことに、無責任だからこそ、私は長い間怪文を量産しておきながら自身をレビュアーと名乗ったことはない。日記サイトとしては感情そのままに書く方が正しいと思っている。自覚があるという宣言だ。信憑性信頼性については、読んでいるあなたが判断すればよいこと。

Gears of War: Ultimate Edition – 有名なので

難易度Normalを軽く一周。チェーンソーによる豪快な近接攻撃、ドーンハンマーによる量子ビーム、暗闇から襲ってくる蝙蝠、近くで倒すと体液が飛び散りダメージを受けてしまうエイリアンのような敵、Co-opを盛り上げてくれそうなマップ構造など面白そうな要素はたくさんあったが、さほど楽しめなかった。

何を評価軸にするかで話が変わってくると思うが、カバーシューターとして見るならば、プレイヤーにあった難易度を適切に選択する必要は感じた。私がNormalで遊んだ限りでは、カバー動作するだけテンポが悪くなったので、真正面から堂々とヘッドショットを重ねるのが最適解となったわけだが、これはあまり楽しい遊び方ではないだろう。自分のスキルやストレスと相談しながら難易度を上げてみるのと、上手にカバーシューターとして楽しめるのではないだろうか。


◆スクリーンショットが上手に取れていなかったためタイトル画面を一枚。ゲーム的な設計や演出が多く、大衆向けの娯楽作品としてよく出来ている

Star Wars: Squadrons – 悪い酔いばかりじゃない(4)

やはり本作の目玉はVRモードだろう。首を回してX-WINGコックピット左右の窓を覗き込むと、宇宙空間を敵の巨大な艦隊がグワーっと飛んでいる様子が目に入り、迫力を伴った没入感を覚える。ディスプレイ越しでは見られない角度の映像には高い価値があると言えよう。気分はルーク・スカイウォーカーだ。ただ、かなり酔いやすい点には注意。三半規管には多少の自信がある私も360度移動とミサイルのロックオン回避行動を連続で行うと、さすがにリアルなダメージを負う。新しいテクノロジーと馴染みのないパイロットとしての疑似体験に付いてきた酔いもマイナスだけでない重要な経験として受け止めたい、と酸っぱい胃液と共に思った。

先ほど目玉と書いたもののミッション4からはVRを切ってプレイ。難易度もパイロット(2/4)からストーリーモード(1/4)へ落とした。本作のジャンルはスペース・フライトシミュレーターということだが、まず機体を安定させるのが難しく、慣れていないと戦闘どころではない。ジャンルの経験者でなければ、最初からはまず遊べないだろう。ゲーム部分だけを考えると、向上心が少なく軽く映画を見ただけの私のようなプレイヤーは、BattlefrontやJedi Knight シリーズのようなアクションゲームでライトセーバーをブオンブオン振り回している方が幸せかもしれない。現実でも乗り物の適正差があるように、向き不向きが大きいゲームのように思う。VR機器を持っていて、軽く触るだけというのならばかなりお勧めできるが。


◆VRモードは誰もが価値を認めるだろう。マルチプレイが前面に押し出されたゲームではあるが、シングルキャンペーンも悪くない内容だ


◆難易度ストーリーモードは受けるダメージよりも機体の回復量の方が大きいため、滅多なことが無ければ死なない。それが面白いのかと聞かれると困ってしまうが、難易度パイロットの上手くいかなさを考えると…だ。もう少し敵機の命中率を下げてくれたらイライラせずに頑張れた気もする