Call of Duty: Black Ops 6 – 開発は挑戦を客は安定を

難易度レギュラー(2/4)で一周。Black Opsは2ぶりだが、銃の撃ち心地と音の定位が良好で、FPSとして基本部分に不満はない。キャンペーンの6割は皆が期待しているCoDとなっており”いつもの”を求めている層もそれなりに満足できるだろう。残りの要素としてプレイヤーの強化(=各ステージのリプレイ)、セミオープンワールドなどだが、どこかで見たようなものとなっており、過去作のファンでも抵抗感は少ないはず。ここまでにしてくれれば良かったのだが、後半になると何故か精神世界やゾンビが乱入しているのはどうかと思った。”いつもの”でいいのだが。いつもので。


◆CoDシリーズは熱心に遊んでいるわけではないが、今回は悪くないというのが率直な感想。年齢層の上昇に合わせたのか、政治家へ圧力をかけるミッションは興味深かった。もはやシューターやステルスではなくADVに近いのだが、こういうのが間に挟まると戦争を描いた物語への深みが増すように思う。中盤までのストーリーは楽しい


◆個人的にゾンビモードはWaWで少し触った程度だ。一定の面白さは理解できるが、ゾンビを撃ちたいのであればKilling Floorの方が好みである。BO1、BO2のゾンビモードは起動すらしていない。そういったユーザーに向けて作ったのか「うちはゾンビモードも力入れているのでキャンペーン後には是非遊んでね」といった押し売りにしか感じなかった

近頃はDemoだけで満足するの巻

VRのゲームは各タイトルで大きく感触や体験が変わるため、購入前に試せるのは消費者として非常に助かる。


◆Rez Infinite。そこそこの数のDemoを触って、一番購入意欲が高いのがコレ。世界観が好きというのもあるが、目から入ってくる情報が凄まじく次世代。わずか15分の試遊時間があまりにも濃く、他のタイトルではまず味わえないだろうという気にさせられた。大分プレイヤーを置いてきぼりにしている感じはあるが(それが良い?)、とにかくサイバーな気分にさせてくれる


◆Kizuna AI – Touch the Beat!。ペンライトを使ったリズムゲームで世間ではオタ芸と呼ばれているやつ。正直期待していなかったが、光っている棒を振り回しているだけで気分が盛り上がるのに自分でも驚いた。もしかしたら家庭用花火ではしゃぐのに似ているのかもしれない。初見で難易度ハード(3/3)がクリアできるくらいなので、カジュアルな部類。思ったよりも相当良かった

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SUPERHOT – 簡易TAS動画作成キット

自分が動いている時だけ時間が進むという、ありそうでなかったユニークなシステムのFPS。目の前に現れる不気味な赤い敵を撃ったり殴ったりして全滅させるとステージクリアとなる。次のステージに移る前に、先ほどの自分の戦闘シーンが動画化されリプレイされるという流れだ。やったことは無いがイメージ的にはTAS(Tool-Assisted Superplay)動画を制作しているような感じだろうか。

巨大な時間を圧縮して作成するTAS動画に比べると、本作のストーリーモードはより短い時間と少ない労力で自分をスーパーヒーローとして活躍させられる便利なツールとも言えそうだ。リプレイは「SUPUR」「HOT」の巨大字幕で見えずらいのが難点だが、やってやった感を味わえて十二分に酔える。ストーリーもゲームの雰囲気とよく調和しており、ボリュームもシステムに飽きる前に終わるくらいなので、非常に満足感があった。普通のFPSに飽きたプレイヤーには特にお薦めできる。


◆頻度的には死にゲー分類されると思うが、ゲームのロードはないようなものでやり直しのストレスは少ない。それどころか、よりよりプレイへの欲求が強くなる。実際のプレイでは死にまくっているのだが、クリア時の超人的なリプレイを見ているとその時の記憶は完全に忘れてしまっているだろう


◆遊んでいる最中にVR版の方が楽しめそうだと感じたが、そちらの経験者コメントを見るとよく壁や物にぶつかってしまうようで、それはそうだと思った。自然と熱中しやすいゲームなのでスペースを確保できるなら、VR版も視野に入れてみるよ良いかもしれない

駆け込みMeta Quest 3購入

Meta Quest 2のスイートスポットの狭さに不満を持っていたため、それが改善されたMeta Quest 3sを希望していたが、どうも同じフレネルレンズが採用されるようなので、値下げされたパンケーキレンズのMeta Quest 3(128GB)を選択。そんなわけで到着したQuest 3でDemoをいくつか遊んでみたわけだが、雰囲気と集中力の低下を防げるようになって良かったと思う。


◆Arizona Sunshine 2。Steam(PCVR)ばかり見ていて気が付かなかったが、Meta(Quest)のスタンドアローン版には30分制限のDemoが置いてあるので、難易度ストーリー(1/4)で軽く触れてみた。スタンダードなシューターという感じで、好感触だ。難易度を下げればゲームにもVRにも触れたことがないプレイヤーでも楽しめそう


◆以前コメントで教えてもらったCOMPOUND。EASY(1/3)でも相当難しく挑戦が好きなプレイヤー向け。敵の撃ってくる即着弾でない弾を頭や体を使って下げる動きはVR的で心躍る。なんとなくだが、難易度Very Easyを追加したら売り上げが10%は伸びるのではないかと疲れ気味の私は思った


◆VRではないが、Deus EXに近いという評判を聞いてDivine FrequencyのDemoにも触れてみた。DOOM EngineによるサバイバルホラーということでTotal Chaosと立ち位置は似ているかも。拾えるアイテムは少なめで、難易度も相まっていい感じのサバイバル感が味わえる。私は苦手だが、恐怖演出も良好だと思うので興味があれば遊んでみるといいだろう

Legacy of Rust – そこそこ(70)

Steam版DOOM + DOOM IIからそのままHurt Me Plenty(3/5)難易度で一周。新規のプレイヤーに向けて1と2の後にまだまだ遊びたいというのなら、Master Levels for DOOM II = Sigil > No Rest for the Living >>> Legacy of Rust = The Plutonia Experiment > TNT: Evilution というのが個人的なお薦めだろうか。正直Legacy of Rustは新武器の扱いや進行が面倒な割に気持ちいい瞬間も少なく、優先的に触るほどではないように思う。一応本WADの半分くらいはSamuel Villarreal (Kaiser)氏が担当しており、その部分に関してはそれなりに満足感があるが、SIGIL(2019)まで触っているDoomerが、新規収録されたからとりあえず触っておくといったレベルの存在に留まりそうだ。


◆新敵のGhoulとShocktrooperは攻撃力が高いうえに集団で出現するので、気が付かないと一瞬で体力が解ける。Ghoulは特にLost soulと同じ動きなので、狭い所や段差を飛びこいてやってきて対処が面倒だ。こういう強化系の敵はあまり面白さに結びつかないように思っている


◆新武器のIncineratorはいわゆる火炎放射機でプラズマライフルの変わりに導入された。火力が上がっている分だけ自爆ダメージが発生するようになったので運用に気を使う。自分にダメージが入らないプラズマライフルはとりあえず乱射することができ、うっすら強すぎると思っていたが、今回Incineratorを触って考えが変わった。強すぎるくらいでいいのだ。自爆を気にしてロケットランチャーとIncineratorの二つの武器が咄嗟に使えない状況はあまりにストレスが大きく、シューターとしての楽しさが激減していた。武器バランスよりも楽しいか気持ちいいかで判断すべき