S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl – Zoneの水が合わない(1)

中盤から猛烈に面白くなった。最初、精度が低く敵の胴体にすら当たらなかった銃が、少しずつ強力なものに替わり、最終的に敵の頭にバシバシ当てられるようになるのは、単なるレベルアップとは違うトレジャーハント的な成功のようで、とても嬉しく感じる。だからなのか、まだ見ぬ強力な武器を求めて、あちらこちらへと探索散策するのにも心が躍る。しかしながら、面白さは理解できるものの、ややゲームの展開が遅いのが気になる。退屈だなと感じたら景色を見ておくのが本作の楽しみ方だと思うが、その時間があまりにも長過ぎるのだ。直ぐ様銃をぶっ放したくなる血の気の多い私にはやや合わなかった。次作Clear Skyへの意欲はあるが、Modにまで手を伸ばそうとは思わない。あと、現状の問題というか不幸なところはBethesda製のFalloutやElder Scrollsといった強力なライバルが存在していることで、『Zone』に強い興味が無ければプレイヤーが増えそうにない点。開始直後の異様な取っ付きにくさもゲーム飽食の時代では大きなマイナスだ(コアなユーザーには最良であるが)。

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◆ゲーム開始から最後まで鬱屈とした天気のChernobylを歩く

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◆Stalkerの皆さん。(共通の)敵を倒す度に「ハッハーネクスッ」と叫ぶのが、コメディアンの厚切りジェイソンにしか聞こえなかった

Duke Nukem 64 Mod – 難易度Come Get Some(20)

Duke Nukem 3DをNintendo 64に移植したDuke Nukem 64(Episode3まで)を再度PCに移植したDuke Nukem 64 Modを難易度Come Get Someでクリア。当初はDOOM64のようにコンソールに合わせたオリジナルMap又はPC版よりも難易度を減らした調整がされていると思ったのだが、私が見たところMapの形はほとんどPC版と同じであるのに、何故かProtector Drone(Episode4=Atomic Editionからの登場)が追加されているので、かなり難易度が高くなっている。本Modが九割方N64版と同じであるなら、N64のコントローラーで遊ぶにはやや厳しい印象である。

武器の方はRPGがGrenade Launcher(旧Shadow Warriorそっくり)に変更され、放物線を描くように発射されるようになり、使い勝手が悪くなったような気がする。気がするというのは慣れのせいかもしれないからだ。先のRPGは無くなったわけではなくMissile Launcherという名前でDevastatorの枠に収まり、破壊力が大きくなった。他にピストルとショットガンに強化弾が追加されていて、ピストルの方は単純に強いというだけのものになっているのだが、ショットガンの方は爆発型の弾薬に変わっており、FPS史上に残りそうなほど自爆ダメージの範囲が広く、非常に使いにくかった。非常に使いにくかった。死因の第一位がこれ。ビジュアルがショットガンなので、ついつい身体がショットガンのベストポジション(近距離)を維持してしまうのも厄介な理由である。個人的には撃つ前にセーブ必須だった。

  • ピストルとショットガンの効果音が低くなっており、撃ってる感じが強くなった
  • 空調などの入り込む場所が潰されて(修正されて)通れなくなってるのが残念
  • 次のEpisodeに進んでも武器が持ち越せる。爆発物の弾薬に余裕ができるが自爆が怖い
  • 久しぶりに遊んだが、Episode2が特に「地球のために戦っている」感があって良かった

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◆Chaingun CannonはSub Machine Gunsへと変更されたが、使い勝手が変わらないので関心は薄い

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◆性的表現のレベルダウン…性的表現のレベルダウン…

Titanfall – 消耗戦でランク50まで(1)

Titanfallはたくさんの敵を素早く倒し得点を稼ぎ、いち早くTitanを呼び出し、優位な状況を作ってさらに敵を倒していくといった非常に分かりやすい対戦ゲームだ。これまでのゲームではTitanのような強力な装置は上手なプレイヤーの手にしか渡らなかったが、全てのプレイヤーにTitanを操作する権利を与えたというのが本作の優れているところである(Call of Dutyの連続キルとは違い、Homefrontあたりは蓄積型の報酬を用いているので、頑張れば初心者でも強力な戦車やヘリに搭乗できたが”絶対”というわけではなかった)。つまり一定時間が経てばゲームが苦手なプレイヤーも必ずTitanに搭乗でき、かつその状態であれば上手なプレイヤーを簡単に粉砕できたりするので「ずっと負けっぱなし」という印象にはならないはずなのである。

また、上手いプレイヤーは不慣れなプレイヤーよりも早くTitanが呼べる仕組みにもなっているので、不慣れなプレイヤーを優遇した分だけ上手いプレイヤーにしわ寄せがきているわけではないというのがうまく設計されていて感心する。不公平感が少なく全てのプレイヤーが幸せになれる理想的な形なのではないだろうか。付け加えると、戦場には人間の他にBot(ミニオン)も存在しており、それらを倒すことでも結構な得点を稼げるので、Aimを補助する『スマートピストル』と組み合わせることで、FPSに慣れていないプレイヤーでも手練のプレイヤーを無視しながらチームに大きな貢献をすることができる。これは本当に画期的なことだと思う。私などはひたすらBotを倒して即Titanに乗り込みさらにBotを倒し上位のスコアを稼いでいたりするのだが…おかしいな、対戦型マルチプレイなのに人間と戦っていないぞ?

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 人間とBOTのどちらを効率よく倒したいか

  • R-101C カービン…人間重視。精度が高く、うまいプレイヤーを倒すにはコレ
  • スマートピストル MK5…Bot特化。強いが、明確な弱点もあり強すぎるわけではない
  • C.A.R. SMG…近づければ人間もBotもゴリゴリ倒せる。CoD4のSMGに近い
  • R-97 コンパクトSMG…普通のSMG。C.A.R. SMGアンロックまでの繋ぎ程度の存在?
  • スピットファイア LMG…Bot重視だが人間相手にもそこそこ。豊富な弾倉による継続性が魅力
  • EVA-8 ショットガン…移動技術に自信があるとか、狭い場所でのキャンプが好きなら
  • ヘムロック BF-R…三点バースト式自動小銃。開拓者向け
  • G2A4 ライフル…セミオートマチック式ライフル。玄人向け
  • LB-DMR スナイパー…セミオートマチック式スナイパーライフル。マニア向け
  • クレーバーAP スナイパー…ボルトアクション式ライフル。変態向け

時既に遅し

これほど軽快で単純で面白いゲームも珍しい。しかし現在はプレイヤー数がかなり減っており、私は旬を逃してしまった強い後悔を感じている。何故もっと早くに遊ばなかったのか。いや、違う。何故もっと早くTrailerを見なかったのかと言ったほうが近い。動画さえ見ていれば面白さを想像できたので、発売日に買っていたはずなのだ。動画のチェックを怠った原因はやはり積みゲーであろう。私の時間の使い方は雑記の「遊ぶ予定のゲームリスト」を見てもらえれば分かる通り、未発売のTrailerを見るよりもやるべきゲームをさっさと遊んだほうが無駄がないといった考えであるのだが、時としてそれは度が過ぎると酷く後悔することもあるとようやく学べた気がする。シングルゲームはともかく、今後気になるマルチプレイ主体のゲームは定期的にTrailerをチェックしていこうと思う。

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◆Aimを補助してくれるスマートピストル。Botを処理するのに最適であるが、対人は苦手。真正面からではなく後ろや横、真上から奇襲することで意外と戦えたりするが、うまく倒せたらラッキー!と思っておいたほうがいいだろう。動きの速いゲームにはゲーム側のAim補助もアリなのではないかなとSection 8: Prejudiceの時から思っていた

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◆本作は確かにAim技術が低くてもチームに貢献できるように作られている。なので初心者向けと言えなくもないが、活躍するためには三角飛びや壁走りなどの本作独特のパルクール移動が不可欠になっているので、怠惰な人間には優しくない。しかしこれでいいのだ。せっかく多彩な移動で軽快爽快に動けるというのに、他のゲームと同じようにキャンプや走って突進するだけのプレイヤーを優遇する必要などまったく無い。このような新星のゲームを認められない、ルールに従いたくないというプレイヤーなどはふるい落としてしまえばよいのである

3DO Doom maps for Modern Engines – 動画で十分か(36)

3DO Doom maps for Modern Enginesはその名の通り3DO版DOOM(1996)のmapをGZDoomやZandronumなどのSource portで遊べるようにしたAddonだ。何故このようなものが最近になってが出てきたかと言えば、2014年に突如ソースコードが公開されたためだと思われる。Mapの構造はAtari JaguarやPlayStationといった他のコンソール機と同じ物のようで、特別目新しくはないが(PC版を超えるという野望があったようだが頓挫した)、3DO版には他の機種とは違う格好良くアレンジされたBGMが採用されており、これが現在における最大の価値と言えるだろう。逆に言うとBGM以外に見どころが存在しないため、実際に触らずともYoutubeで曲を再生するだけでいいかなという気がしないでもないが、そうは言ってもやはり『ゲーム』なので試聴してみて興味が湧いたのならば是非遊んでみてほしい。マスターマインド不在ということもあり慣れたプレイヤーならば二三時間でクリアできるはずだ。

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◆開始三秒後のスクリーンショット。Mapの形が同じであるPlayStation版は独自の地獄的配色で誤魔化せていたが、3DO版は性能の問題か時間が無かったのかPC版に比べてかなり寂しい

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◆PC版のスクリーンショット。意識したことは無かったがこうして見比べてみると意外とカラフルで細かく作りこまれていたんだなと分かる

DOOM64 TC – 難易度I own Doom!で二周目(35)

数々のPWADをプレイして分別がついてきたのか、全体的にMapを面白いように感じなかった。DOOM64 TCが九割方DOOM64を再現しているという前提で書くが、1997年当時ならいざ知らず、2015年現在で即死上等の無駄に行ったり来たりをさせるようなクドいデザインは単純に面倒なだけだ。64版には重い効果音や沈みそうなBGM、気の滅入りそうな雰囲気などの良い面もあるが、ことMapに関しては繰り返して遊べるほど作りこまれていないように思う。

  • 仕掛けが難解かつ失敗時に即死というような罰がキツすぎて好きになれない
  • Baron of HellとHell Knightの配色が似過ぎていて、MAPによっては一瞬で判別できない
  • Pain elementalはPC版よりも高い頻度でロストソウルを吐き出すので非常に厄介
  • ゲーム後半のショットガン兵の配置場所は素直に上手いと思う

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