Heretic: Shadow of the Serpent Riders – 雑に二周目(7)

本編二周目を難易度thou art a smite-meister(Hard相当)でクリアしたので、同様の難易度でこの追加Episodeを始めてみたのだが、思いのほか難しかったので難易度を一段下げBringest them oneth(Normal相当)でクリア。初回プレイでは「平凡な拡張パック」といった印象だったが、今回のプレイでも相変わらず平凡な拡張パックだとしか思えなかった(正確には拡張パックではないのだが、そういう扱いで話を進めていく)。主な要因は武器の追加が無かったことだろう。Ravenは出現する敵を強力にした分だけTome of Powerという一定時間武器の性能が上がるアイテムを多く設置することで火力を調整したのだが、これがゲームを悪い意味で大味にしてしまった。もともとうまい具合に大味で仕上がっていたゲームがさらに大味になってしまったため、全体的に締りが無くあまり面白くない。そういった意味でファン向けの拡張パックの域を出ていないように思う。面白いかと聞かれると、うーん。つまらないかと聞かれるとうーん。では75点かと聞かれると、そこまではないと言い切れるので、甘く見て73点か72点くらいだろうか。

補足すると本編HeteticではTome of Powerの火力調整が絶妙であった。使った際の大火力による爽快感や非日常的なお祭り感など『特別な時間』であることを感じられたものであったが、この拡張パックではTome of Powerがそこら中に置かれており、ありがたみは全くない。というか、使わなければ打破できないような場所ばかりになっているので、好きな時にアイテムを使えるシステムが無視され「さあここで使え!使わないと苦しいぞ!」と言わんばかりにパワーアップを半分強制される展開が続き、とても窮屈だ。しかもTome of Powerを使ったところで「Tome of Powerを使ったという前提で調整されたバランス」の戦闘が始まるだけで、敵を圧倒できることも少なく、爽快さはほとんど無い。雑にまとめると拡張パックには新武器は追加すべき。

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◆Tome of Powerを使うとGauntlets of the Necromancerに強力なHP吸収効果が付与されるので、強引な接近戦が可能

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◆とりあえずビール的なノリでMaulotaurとTome of Powerがセットで配置されている

Heretic – 難易度Thou art a smite-meisterで二周目(6)

Doomで言うところのUltra-Violenceに相当する難易度Thou art a smite-meisterでHereticの二周目をクリア。初回のプレイはSource PortにGZDoomを使ったのだが、今回はDoomsday Engine。内部処理の違いか、こちらはスプライト表示のGZDoomとは比べ物にならないほど滑らかに敵が動くので、とても豊かな気分になる。

ゲーム開始直後は弾薬が少なめでかなり不安だったが、所持武器が増えていくにつれて火力が増えだんだんと余裕が出てきた。Episode2に入るとEpisode1よりも所持できる武器が増えるので、さらに余裕が出てくる。というか、余裕というよりも、もはや弾薬が使い切れないになってくる感じだ。回復剤も過剰で取得できずゴロゴロとMAPに転がったままになるし、そもそも必中攻撃を持つ敵がいないためアーマーさえも削られないので、やりたい放題でゲームを進行できる。KEY取得やスイッチ起動後に背後のドアが閉まるような強制戦闘もないので、いくらでも下がりながら戦えるのも大きい。ここまでプレイヤー優位なバランス調整だと戦闘がつまらないゲームのように思われるかもしれないが、そんなことはなく、作業のごとくモンスターを何百体も処理していくのには妙な中毒性があり、純粋に敵を倒すのが楽しい。恐らくこれはRavenの武器調整が上手だったからだと思う。

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Doomとは違う味付けの武器調整

Doomよりも間違いなく優れているのはピストルに該当する『Elven Wand』だ。まず、独立した弾薬を使っている。これにより、弾薬が共通している上位武器のチェーンガンが手に入った瞬間にお払い箱となるピストルとは違い、しっかりした立ち位置を得ている。次に発射速度がピストルに比べ速くなっている点。これは単純な火力の上昇というよりも、単発で撃った時の正確性を利用しやすいことに繋がる。特に飛行している雑魚敵のGargoyleを倒す際は、どんなに離れた位置にいてもポンポンと単発で狙って撃つだけで、律動的に倒せるのが実に気持ちいい。ここからは設計の問題になるが、即着弾攻撃を持つ敵が登場しないのも、Elven Wandを最後まで使える要因だ。Doomの場合では、攻撃力の低いピストルを装備している状態そのものがダメージを食らうリスクとなるが(敵が即着弾攻撃を行う前に殲滅できない)、Hereticでは目で見て攻撃を避けられる自信があれば、全ての敵に対してElven Wandでの戦闘も不可能ではないのだ。

もう一つDoomよりも上手だと思ったのは、先ほどと少しかぶっているが武器の発射速度(Rate of fire)の調整だ。特にショットガンに該当する『Ethereal Crossbow』は優秀で、攻撃力の高い矢をハイペースで撃てるのが嬉しい。威力と発射速度の兼ね合いが絶妙なのだ。DoomやSerious Samのショットガンは強いが重め、Quakeのショットガンは軽すぎる、Doom3のショットガンは重さの割には弱め、HexenのTimon’s AxeやQuake 4のショットガンは絶妙。と意外に好みにうるさい私にはRavenの武器作りが心地よい。そのEthereal Crossbowで目の前の敵を野太いヒット効果音と共に素早くに殲滅していくのは、脳みそから何かが滴り落ちる感じで幸せな気分になる。そして、武器強化アイテム『Tome of Power』のおかげもあって、どの武器にも違った性質のショットが追加され(弱い武器ほど大きく強化される傾向)、死に武器が無いのも良かったと思う。

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Heretic – 拡張部分は蛇足かも(5)

E4、E5あたりから急速に楽しさが減ったのだが、 この二つが拡張版であるHeretic: Shadow of the Serpent Ridersから追加されていたのを知って納得できた。E3までは文句なしに楽しいゲームだったが、それ以降は敵が非常に堅くなるのだ。ここは新武器を入れてバランスを整えて欲しかった。

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補助アイテムを使えば無敵状態になるのですが楽しさには結びつかない感じ。

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のんびりとラスボスを倒して終わり。

Heretic – The Dome of D’Sparil(3)

Episode3は急激に弾薬が手減った。道なりに進んで敵を全滅させて進むスタイルが通じない。 弾の割には体力回復が落ちてるので近接攻撃をやりたいところなのだが、戻る際の回復材として置いてあることが多いので無計画には使えない。

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正しくゲームの顔であるIron lichが狭い場所で出てくるようになってきて面倒。敵も強くなっていくが、それ以上にステージが狭くなっていくので、難易度がジワリジワリと上がっていく。

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トカゲのお化けに乗っている魔法使いがボス…見た目通り強くなかった。