Nina:Agent Chronicles – 前半は謎解き重視

開発はポーランドのLemon Interactiveという集団で、後のCity Interactive(現CI Games)である。2003年発売の本作はタイトルの通り女エージェント「Nina」となり潜入ミッションをこなしていく一人称視点のシューター&アドヴェンチャーだ。女エージェントというと峰不二子(ルパン三世)だとかJoanna Dark(Parfect Dark)だとかViolette Summer(Velvet Assassin,史実)を思い浮かべるかもしれないが、PC Gamer的にはなんといってもCate Archer(The Operative: No One Lives Forever)だろう。どことなく時期的にも合っているし、Game EngineがLithTech2.4とJupterの間のTalon Enigienを採用していることもあるので、ゲームを始めると独特の足音やInterfaceなどから強い既視感を覚える。

内容はCity Interactive毎度のこと銃撃戦がヌルいという他に、ゲームを進行させるための謎解き(パズル)が困難であることが挙げられる。純粋な謎解き難易度はちょいムズといったところだが、プレイヤーへの導き方がハイパー不親切なため、その二つが合わさって「かなり難しい」ということになる。幸いMap自体は広くないので隈なく探索すればなんとかなるとは思うが、近年の親切なゲームに慣れているプレイヤーだと最初のステージすら突破不可能だろう(最初が一番ややこしくて難しいのだけれど)。はっきり言って時間が余って余ってしょうがない人以外はさっさとWalkthroughを見てもいいような気がする。しかしまぁWalkthroughを見てまで遊ぶほどの価値があるかと聞かれると困ってしまうが…高層ビルのMissionだけは階をまたがってエージェントっぽくこっそりと、時には大胆に大物を追い詰めていくのがユニークで良かった。

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◆サイレンサーを使った隠密行動などは無く、戦闘はわりとドンパチ系。また、全体的に銃撃の感触は良い

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◆室内メインだった前半とはガラリと変わり、後半からは遺跡のステージを進むことになる。雰囲気的にはTomb Raiderに近い言えるが、ゲーム内容は謎解きメインから一転目の前の敵をひたすらライトマシンガンでゴリ押していくC級FPSへと変わる。前半が難しすぎたと判断して急遽方向転換したのだろうか。しかしこちらはこちらで簡単すぎて単調すぎて驚きすらも無い

Borderlands 2 – イカれた爆弾少女に会ってきた(7)

Borderlands 2の四番目となるDLCは、本編でも抜群の存在感を誇っていたTiny Tinaがゲームマスターを務めるテーブルトークRPG「バンカー アンド バッドアス」の”コマ”となりゲームを進めるというもの。私自身TRPGを遊んだ経験は全く無いのだが、もし実際にテーブルの前に居るゲームマスターがTinaのように無計画で無遠慮だったら、すぐにぶん殴ってしまうだろう。しかしまぁビデオゲームと現実は違うし、もともと狂気めいたキャラクター像のTinaでもLilith(TRPG参加者)の苦情にしぶしぶ対応したりと、多少はゲームを盛り上げようという姿勢が見受けられれば、破天荒なゲーム展開も受け入れやすく、割りとすんなりゲームを楽しめるように思う。また、そんな気にさせるキャラクターの喋らせ方がうまい。そしてベタではあるが説明される物語と見えている風景が真逆だったり、倒せない強さのボスをいきなり出現させたりするあたりのTinaは年齢相応に小中学生的なノリのクソゲームマスターで微笑ましい。

  • 本編から一気にDLC4に飛んだため、人間関係がうまく把握できなかった
  • サブクエストにとりかかっている時はTinaとの絡みがほぼ無いので微妙
  • 毎回言っていると思うが、Co-opが前提なので一人で遊ぶと結構辛い
  • GTX970とPhysX専用GTX480でもMapによってはクラスター爆弾(レアグレネード)の負荷に大苦戦
  • ラスボス手前だけは宝箱が多くて、作業ではなくゲームをしている感覚だった

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◆ダイスを振りな、野郎ども!彼女曰く「神ゲー」の行き当たりばったりTRPGが始まる

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◆やっぱりレベルを上げて物理で殴るタイプの一人称視点RPG

Half-Life: Opposing Force >Brothers In Arms: Road to Hill 30 >Brothers In Arms: Hell’s Highway >Half-Life: Blue Shift >>>Duke Nukem Forever >>>”ゲーム”と作業の壁>>>Borderlands 2 = Borderlands >>>>>Aliens: Colonial Marines

Crimzon Clover WORLD IGNITION – 難易度NoviceでNoContinue達成

Freedom Planet目当てで購入したEvery Monday Bundle #52に付いてきたCrimzon Clover WORLD IGNITIONを遊んでみた。難易度Arcade(ゲームセンターでの標準難易度)で始めたところ、軽く絶望するほどの難しさだったので、大人しくNoviceに下げた。これにより適度な難しさとなったわけだが、無限にコンテニューが可能なシステムだったためイマイチ張り合いが無かった。そんな状態でなんとなく2.3週していると、ラスボスを倒した後に毎回「次回はノーコンテニューを目指しましょう」と強く書かれていることに気が付いたので、製作者の意向に従ってこれをクリア目標と定めた。

使用可能機体のひとつTYPE-Ⅰは攻撃力が低く移動が遅い代わりに攻撃を当てにいく必要がないほどの広範囲のロックオン機能をもっているため、自然と「敵がシューティング」するのを回避するゲームになりがち。クリアや稼ぎを目的とするのならば優秀な機体かもしれないが、こちらから破壊しにいくのが不得意なためプレイしていて面白くなかった。TYPE-Ⅲは攻撃力が高く移動が速いので爽快なのだが、あまりに移動速度が速く、私のレバー操作では制御できないため、すぐにやめてしまった(感度の設定不可能?)。TYPE-Ⅱは先の二つの丁度真ん中に位置している性能で、そこそこの攻撃力と速さとロックオン機能を持っているためTYPE-Ⅰより「プレイヤーがシューティング」してゲームを進行させることができる。消極的ではあるが、これが一番遊べる機体だった。機体を決めた後は黙々とトレーニングモードでStage3,4,5を回して自らの不得意箇所を潰し、難易度NoviceのOriginalモードをNoContinueクリアまで。トレーニングモードの設定項目や状況再現が充実しているのはとても便利なことではあるが、充実しすぎるのもこれはこれで試験や資格の勉強をしているようで、あまりゲームを遊んでいる感じがしない。

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◆「小細工無しのド直球シューティング」という触れ込み

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◆最高に「ハイ!」ってやつ

Medal of Honor – 難易度Mediumで二周目(9)

初回のプレイでは腐ったField of viewでプレイしたせいかCall of Duty 4を真似してスベっただけの作品のように感じたが、今回のプレイ環境は日本語音声に加えFovを広げての快適なものへと変えたため、印象が大変良いものに変わった(Fovが狭いと疲弊してしまうので、ただでさえ苦手な英語がより聴こえなくなる)。特に「国と名誉と仲間」が前面に押し出ているのが、とてもMedal of Honorらしくて良かった。Medal of Honorらしさというのは、戦争に身を投じている一介の兵士を描いているところで、Medal of Honor: Allied AssaultやCall of Duty1,2と同じにおいがするということだ(それだけ?)。

発売当時にプレイした時は「表面だけを見て」Call of Duty 4を真似しただけだと雑に判断してしまったが、今にして思えば舞台を現代に移しただけの正統な進化ような気もする(EAに強制されたかもしれないが)。よって、WaW以降のCall of Dutyよりも本作の方が遥かにゲームの世界に没入しやすい。また、気付くのがあまりにも遅すぎたが、解散したDanger Closeという集団は実に生真面目で有能な奴らだったのではないだろうか。Clive Barker’s Undyingなどは今でも色あせてないし。

  • PCGamingWikiが2015年にFOV changerを公開。ようやくシングルが快適に遊べるように
  • Unreal Engine 3だということを感じさせない改造っぷり。美しい。
  • 音の定位置は良好。実銃には詳しくないが、作中の銃声はわりと好みである
  • 仲間に話しかけるだけの弾薬の補充ができるというのはゲーム的に好きになれない
  • 前述した弾薬を仲間から受け取れるシステムのため、弾薬無限のハンドガンの存在意義が薄い
  • 見えない壁と通路が多い。また、無敵時間でもあるのかRPG兵を倒せない時も多く、少ししらける

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Hell Ground – 美しいゴシック調と抑揚のきいた戦闘(38)

Boom派生のSourcePort「PrBoom-Plus(GLBoom-Plus)」をより良く試すために、拡張Boomが推奨されているWADのHell Groundを遊んでみた。本WADは全7レベルで構成されているが、巨大なレベルがいくつか混ざっているためボリューム的には11~13レベル相当のように感じた。特筆すべき点は目に映る物ほとんどが美しいということだ。メインであるゴシック調の建物やその内装はもちろん、通常の背景、メカニカルな場所、ファンタジーパート、DOOM3をイメージした地獄など、これでもかというくらいに新規テクスチャが使われており、色合いも抜群でロケーションが変わる度に感心した。戦闘の方は全体的に難易度が低めであるが、これはプレイヤーに美しいMapを見せたいという考えなのだろう。しかし、ヌルい展開ばかりが続くというわけでもなく、要所要所で手応えのある連続した戦闘が用意されているため、通してプレイするとメリハリがうまくついているように感じる。とても満足感の高いWADであった。

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◆近頃は黒いインプが出てきても当然といった感じで驚かないようになってきた

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◆メリハリがついた戦闘というよりも、やけっぱちという方が近いかもしれない

以下、三枚のスクリーンショット

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