Crimzon Clover WORLD IGNITION – 難易度NoviceでNoContinue達成

Freedom Planet目当てで購入したEvery Monday Bundle #52に付いてきたCrimzon Clover WORLD IGNITIONを遊んでみた。難易度Arcade(ゲームセンターでの標準難易度)で始めたところ、軽く絶望するほどの難しさだったので、大人しくNoviceに下げた。これにより適度な難しさとなったわけだが、無限にコンテニューが可能なシステムだったためイマイチ張り合いが無かった。そんな状態でなんとなく2.3週していると、ラスボスを倒した後に毎回「次回はノーコンテニューを目指しましょう」と強く書かれていることに気が付いたので、製作者の意向に従ってこれをクリア目標と定めた。

使用可能機体のひとつTYPE-Ⅰは攻撃力が低く移動が遅い代わりに攻撃を当てにいく必要がないほどの広範囲のロックオン機能をもっているため、自然と「敵がシューティング」するのを回避するゲームになりがち。クリアや稼ぎを目的とするのならば優秀な機体かもしれないが、こちらから破壊しにいくのが不得意なためプレイしていて面白くなかった。TYPE-Ⅲは攻撃力が高く移動が速いので爽快なのだが、あまりに移動速度が速く、私のレバー操作では制御できないため、すぐにやめてしまった(感度の設定不可能?)。TYPE-Ⅱは先の二つの丁度真ん中に位置している性能で、そこそこの攻撃力と速さとロックオン機能を持っているためTYPE-Ⅰより「プレイヤーがシューティング」してゲームを進行させることができる。消極的ではあるが、これが一番遊べる機体だった。機体を決めた後は黙々とトレーニングモードでStage3,4,5を回して自らの不得意箇所を潰し、難易度NoviceのOriginalモードをNoContinueクリアまで。トレーニングモードの設定項目や状況再現が充実しているのはとても便利なことではあるが、充実しすぎるのもこれはこれで試験や資格の勉強をしているようで、あまりゲームを遊んでいる感じがしない。

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◆「小細工無しのド直球シューティング」という触れ込み

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◆最高に「ハイ!」ってやつ

Medal of Honor – 難易度Mediumで二周目(9)

初回のプレイでは腐ったField of viewでプレイしたせいかCall of Duty 4を真似してスベっただけの作品のように感じたが、今回のプレイ環境は日本語音声に加えFovを広げての快適なものへと変えたため、印象が大変良いものに変わった(Fovが狭いと疲弊してしまうので、ただでさえ苦手な英語がより聴こえなくなる)。特に「国と名誉と仲間」が前面に押し出ているのが、とてもMedal of Honorらしくて良かった。Medal of Honorらしさというのは、戦争に身を投じている一介の兵士を描いているところで、Medal of Honor: Allied AssaultやCall of Duty1,2と同じにおいがするということだ(それだけ?)。

発売当時にプレイした時は「表面だけを見て」Call of Duty 4を真似しただけだと雑に判断してしまったが、今にして思えば舞台を現代に移しただけの正統な進化ような気もする(EAに強制されたかもしれないが)。よって、WaW以降のCall of Dutyよりも本作の方が遥かにゲームの世界に没入しやすい。また、気付くのがあまりにも遅すぎたが、解散したDanger Closeという集団は実に生真面目で有能な奴らだったのではないだろうか。Clive Barker’s Undyingなどは今でも色あせてないし。

  • PCGamingWikiが2015年にFOV changerを公開。ようやくシングルが快適に遊べるように
  • Unreal Engine 3だということを感じさせない改造っぷり。美しい。
  • 音の定位置は良好。実銃には詳しくないが、作中の銃声はわりと好みである
  • 仲間に話しかけるだけの弾薬の補充ができるというのはゲーム的に好きになれない
  • 前述した弾薬を仲間から受け取れるシステムのため、弾薬無限のハンドガンの存在意義が薄い
  • 見えない壁と通路が多い。また、無敵時間でもあるのかRPG兵を倒せない時も多く、少ししらける

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Hell Ground – 美しいゴシック調と抑揚のきいた戦闘(38)

Boom派生のSourcePort「PrBoom-Plus(GLBoom-Plus)」をより良く試すために、拡張Boomが推奨されているWADのHell Groundを遊んでみた。本WADは全7レベルで構成されているが、巨大なレベルがいくつか混ざっているためボリューム的には11~13レベル相当のように感じた。特筆すべき点は目に映る物ほとんどが美しいということだ。メインであるゴシック調の建物やその内装はもちろん、通常の背景、メカニカルな場所、ファンタジーパート、DOOM3をイメージした地獄など、これでもかというくらいに新規テクスチャが使われており、色合いも抜群でロケーションが変わる度に感心した。戦闘の方は全体的に難易度が低めであるが、これはプレイヤーに美しいMapを見せたいという考えなのだろう。しかし、ヌルい展開ばかりが続くというわけでもなく、要所要所で手応えのある連続した戦闘が用意されているため、通してプレイするとメリハリがうまくついているように感じる。とても満足感の高いWADであった。

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◆近頃は黒いインプが出てきても当然といった感じで驚かないようになってきた

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◆メリハリがついた戦闘というよりも、やけっぱちという方が近いかもしれない

以下、三枚のスクリーンショット

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TNT: Evilution – Russian Overkillで破壊(37)

煮ても焼いても食えない…とまでは言わないがTNT: Evilutionは微妙なゲームだ。そこで、加えるだけでWADを面白くする万能調味料的ModRussian Overkill』を試してみた。すると、なんということだろう。あれほど煩雑で面倒なだけだったTNT: Evilutionが実にテンポよく爽快に遊べるシューターへと変わったではないか。このような劇的でビフォアーアフターな変化に匠である味覇(ウェイパー)氏もきっと納得の表情だろう。Russian Overkillのことは前にも詳しく書いたが、簡単に言うとプレイヤーに超火力と超体力を与えるModだ。実際に遊んでみると、ゲームバランスは崩壊というレベルじゃないぐらいにグシャグシャになるが、それはどうでもいいことなのである。そもそもゲームバランスなどというものは整っていれば整っているほど面白くなる“可能性”が高くなるというだけの代物であり、真に面白いゲーム(Mod)をバランスなどど言う尺度で図ろうとすること事態が愚かなのだ。目覚めよ。

一方のゲームをクリアしての感想はというと、MAP18以外の道順と仕掛けをほとんど覚えていたため、これといって凝った感想は無い。無いが、なんというか…この自分でも呆れるぐらいの無駄な記憶力をもう少し別の場所で活かしたいなと、プレイしながらぼんやりと切実に心底思った。

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◆撫でるだけで敵が倒れていく

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◆体力6倍のマスターマインドを1秒かからずに溶かす図

Heretic: Shadow of the Serpent Riders – 雑に二周目(7)

本編二周目を難易度thou art a smite-meister(Hard相当)でクリアしたので、同様の難易度でこの追加Episodeを始めてみたのだが、思いのほか難しかったので難易度を一段下げBringest them oneth(Normal相当)でクリア。初回プレイでは「平凡な拡張パック」といった印象だったが、今回のプレイでも相変わらず平凡な拡張パックだとしか思えなかった(正確には拡張パックではないのだが、そういう扱いで話を進めていく)。主な要因は武器の追加が無かったことだろう。Ravenは出現する敵を強力にした分だけTome of Powerという一定時間武器の性能が上がるアイテムを多く設置することで火力を調整したのだが、これがゲームを悪い意味で大味にしてしまった。もともとうまい具合に大味で仕上がっていたゲームがさらに大味になってしまったため、全体的に締りが無くあまり面白くない。そういった意味でファン向けの拡張パックの域を出ていないように思う。面白いかと聞かれると、うーん。つまらないかと聞かれるとうーん。では75点かと聞かれると、そこまではないと言い切れるので、甘く見て73点か72点くらいだろうか。

補足すると本編HeteticではTome of Powerの火力調整が絶妙であった。使った際の大火力による爽快感や非日常的なお祭り感など『特別な時間』であることを感じられたものであったが、この拡張パックではTome of Powerがそこら中に置かれており、ありがたみは全くない。というか、使わなければ打破できないような場所ばかりになっているので、好きな時にアイテムを使えるシステムが無視され「さあここで使え!使わないと苦しいぞ!」と言わんばかりにパワーアップを半分強制される展開が続き、とても窮屈だ。しかもTome of Powerを使ったところで「Tome of Powerを使ったという前提で調整されたバランス」の戦闘が始まるだけで、敵を圧倒できることも少なく、爽快さはほとんど無い。雑にまとめると拡張パックには新武器は追加すべき。

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◆Tome of Powerを使うとGauntlets of the Necromancerに強力なHP吸収効果が付与されるので、強引な接近戦が可能

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◆とりあえずビール的なノリでMaulotaurとTome of Powerがセットで配置されている