The Elder Scrolls V: Skyrim – 魔法使いで二週目(2)

スカイリムを長期間遊び続けているプレイヤーを羨ましく思っていたので、その魅力を理解するためThe Elder Scrolls V: Skyrim VRで二週目を開始…したのもつかの間、UIを含めた操作性が酷すぎたため中止。比べるのは公平ではないが、後年登場のHalf-Life: Alyxをプレイした身からすると、苦行のようにしか思えなかった。いくつかのModを導入することで、ある程度改善できるようだが、そのModを動かすために多数の拡張スクリプトが必要となり導入が非常にややこしい…これはVR版という製品を購入したユーザーが行うべき事柄なのだろうか?

…というわけで、手を加えずに遊べる無印Skyrimを開始。世間の流行りに乗って女ハイエルフの魔法使いにしてみた。難易度はEasy、重量制限は10倍の3000と緩めに。今回はメインストーリーをクリア後にLv25まで上げて熟練者の実績解除までをプレイ。総じて雑に魔法を撃つだけで初回の近接プレイよりも楽しめた。難易度を下げて余裕を持てたのが大きいように思う。戦力を気にせずともフラフラと好きな場所にいけるのが、せっかちな私と相性が良かったのだろう。微妙に感じた一周目の後に触れたOblivionによってTESシリーズの遊び方が上手になったのもあるかもしれない。


◆どこを切り取っても絵になる凄いゲームだ。10年以上前に作られたとは思えない作り込み。初回のプレイでも同じことを書いたが、再度プレイしてもまだそう思う


◆ゲームに不慣れなため強力な魔法の習得に手こずったが、スカイリム世界の理解度が高いプレイヤーと比べず、自分の歩んできた物語に満足していきたい

Mini Ninjas – 1日1時間が適切

Xのタイムラインに流れてきたクリア報告に刺激を受け、長い間積んでいた本作をクリアまで。開始当初は主人公の移動速度が遅く、アクションも単調なため、薄くぼやけたゲームのように感じた。なんとなく抱いた子供向け作品のイメージそのままといった感じで、適当なところで切り上げようかと考えながら2時間ほど遊んだところで、ふと気が付いた。本作が薄くぼやけているのではなく、近年のアクションゲームが忙しなさすぎるのだ。

思えば開始直後から「…〇〇が出来るようになったね、次は〇〇も出来るようにしておくよ…次は〇〇ね…」といった具合に矢継ぎ早にアクションを増やしてくる近年のゲームは異常だ。プレイヤーの早期離脱防止なのだろうか。他のプレイヤーはこういった早い展開に着いていけるのか何時も疑問に思う。確かに飽きとは無縁だが、急かされているようでどうにも落ち着かない。1つ1つの動作の習熟もできず、記憶にも残らないだろう。逆にと言うか、もともとと言うか本作は昔を思い出させるようなゆったりしたとした展開となっている。大抵の人間は言われた事をすぐに応用できない。個人が感じるこの時間の流れがそのままゲームの評価となりそうだ。


◆ボタンをポチポチ押していれば進むのでゲーム本編の話をしなかったが、ゴリ押しが効かない場面では忍術や道具、キャラクターチェンジなどを試してみるといい。景色やレベルデザインも相当なものであるが、さすがに一本調子さを打ち消せるほどではないので、1日1時間程度のプレイだと気分よく遊べるだろう。セーブも10分に1回のペースで行えるので、まとまった時間が取れなくてもOKだ。遊びやすい


◆おならで攻撃してくる二面のボス。数々の下品なゲームを触ってきた私でも本作の放屁音には驚いた。身が出ててもおかしくないようなギリギリの音は、コロコロコミック世代のキッズでも素直に笑えないと思う。商業的にはもうちょっと可愛げがあるようにした方が良いと思うが…丸いゲームの中でここだけ変に尖っているように感じた

Serious Sam Classics: Revolution – Mappers Collective Mappack(31)

2020年にコミュニティで作成されたSerious Sam: The Second Encounter(2002)のマップ集Mappers Collective Mappack。それをSerious Sam Classics: Revolutionで動くように変換した物を今回難易度Normal(3/5)で遊んだ。各マップ15分から60分ほどのボリュームで武器の引継ぎが無いため、どこからでも始められて触りやすいように思う。全9マップが収録されているが、注意点としてHollowed Courtyardsというマップだけ、Revolution上で重力ギミックがうまく作動しないため、The Second Encounterで動かした。製作者既知のバグだ。


◆Johnny。好きな順番で遊べるといっても、大抵は一番上から触るだろうから実質最初のマップと言える。全部を含めてココの序盤が一番回復と弾薬が渋くキツかった


◆Road to Babylon。シリアスサムらしい広い場所でのラッシュが続くマップ。隅々まで歩いて武器や弾薬を回収するのが吉

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Portal – 無印とRTX版(2)

無印Portal(2007)をValveの解説を聞きながら一周した後に、RTX版を一周の計二週。RTX版は公開当初の起動チェック時に「あまり変わらないな」という感想を持ったので、今回はそうならぬよう注意深く描画を見ていたのだが、印象はほぼ変わらなかった。いや、グラフィックが変わっているのは分かるのだが、Metro ExodusやQuake 2よりも変化が小さく地味なので、感動するところまではいかないのだ。

そもそもPortal自体、プレイヤーがパズルに集中できるように余分な物や突起物を排除しているため、光を反射させる箇所が少ない。一番変化が分かりやすい照明や影を見る機会が減るわけだ。高解像度のテクスチャや自然に見えるよう微調整した仕事ぶりは素晴らしいように思うが、私を含めた一般的なユーザーには今ひとつピンとこないのではないだろうか。>参考動画。


◆解説を読みながら初プレイの時にダブルフリングにてこずったのを思い出した。操作そのものも難しかったが、それ以前に何をすればいいのかも分からなかったのだ。近年のゲームであれば、答えそのものを視覚的に見せて操作テクニックだけをプレイヤーに求めるケースが増えているが、ポータルは世界観の都合上ポンと見本イラストが置かれているだけ


◆Ryzen 5 3600とRTX4070の組み合わせではFPSが平均60以上でており、DLSS 3は十分に働いていたように思う。RTX版Portalの価値はそれ単体ではなく、制作するために開発したRTX Remixの方が大きいだろう。先日β版が公開されたコイツが上手に動いてくれれば、過去のゲームがリッチな表現で遊べるようになるので大きく期待している

Venom. Codename: Outbreak – 見た目よりもカジュアル

FPSプレイヤーにはS.T.A.L.K.E.R.シリーズが有名だろう、GSC Game Worldが2001年に世に送り出したタクティカルシューターが本作。タクティカル系の中ではアクション寄りのため、遊びやすいのが特徴。近い系統のDelta Force 2(1999)、Project I.G.I.(2000)、Tom Clancy’s Ghost Recon(2001)、Far Cry(2004)をデフォルト難易度で比べると体力に余裕がある分だけ、気が付いたら死んでいたという悲劇は少なめ。クイックセーブも可能なため、再挑戦は容易だ。さらに親切なことに毎ミッションごとに難易度変更が可能なため、緊張感が無くなってしまった場合は調節してみると良い。

GOG版をデフォルト難易度のArcade(1/4)で一周。戦闘で困ることはほぼ無いと思うが、指示される内容が大雑把なため、目的達成に迷った時は4Gamer日本語マニュアルのヒントを参考にしてみるといい。本作はバディシステムとなっており、全ステージを二人組で行動する。味方のAIはかなり賢く、指示をせずとも上手に立ち回ってくれるが、地形に引っ掛かり動けなくなることが稀にあるので、F4キーで操作を交代して助けてあげよう。バディといっしょに目的地までたどり着かないとクリアにならないステージもあるので必須知識だ。そもそもゲームが起動しない場合はわわわゲームズを参考するとうまくいくかもしれない。


◆ロシア・カレリア共和国。濃い霧で視界の悪い森林ステージ。一発クリアはまず無理だろうといった感じの作りに強いPCゲーム臭さを感じる


◆ここまで触れてこなかったが、敵は人型だけでなくエイリアンも出現する。主に素早い小型とタフな大型のタイプになるが、どちらも厄介なので、近づかれる前に遠くから撃ったり、場合によっては迂回やスルーも考えておきたい