Metro Exodus Enhanced Edition – のんびり二週目(5)

難易度Hardcore(4/5)で開始したものの、楽しく遊べそうになかったのでNormal(3/5)へ下げて一周。今回のプレイ目的は換装したRTX4070の負荷チェックと共にEnhanced Editionへと変更されたレイトレーシング絡みの色味や風景を見てみようというもの。比較動画を見た方が早いという意見もあるかもしれないが、実際に遊んでこそゲームなのだ。

とにかく明るくなったのが印象的。Path TracingやRTX Global Illuminationのおかげなのだろうか?画面全体に光が入ったようで自然に見える。閉所が特に暗かった無印Metro Exodusから大きく改善。初回プレイで気になったセミオープンワールド方式は全体ボリュームを把握できたからか、閉じ込められていたモスクワ以外の地域を見て回るという物語と大変合致しているように思え、好意的なものへと変わった。


◆明るく自然に見えるのは万人には良い修正だが、暗く重苦しいのもMetroシリーズの魅力の一つであるため上位互換になっているかは不明。私自身雰囲気を重視してゲームを暗い状態で遊ぶことが多く、サイトに掲載しているスクリーンショットもほぼ全て明るさを上げた後に色の補正をしている


◆グッドなエンディングを狙う場合は不殺のステルスプレイが推奨されるが、昼間のタイガチャプターはその難易度が高いため、夜間に行うのが無難。しかしゲームプレイを優先し、夜間に行動した場合は美しい景色が堪能できなくなってしまう板挟み。今回は観光が目的なので、初回同様罪のない人達にも死んでもらうにした

Metro Exodus – RTX観賞用(4)

最終ステージで敵のラッシュを凌いだ後のハンドルが正常動作せず進行不能に陥った(バグ?)。再起動しチャプターをやり直しても改善されないため未クリア。今回は過去作よりも自由に探索可能なセミ・オープンワールドのシステムが採用されているが、原作ありかつ超人として描かれていない主人公アルチョムとの相性はやや微妙。積極的にサブクエストをこなしても戦力の向上幅が小さく、他のアクションゲームやRPGほどの成果を期待できない。また、戦力を微増強してもメインクエストがステルス戦術を推奨しているため、派手に暴れると後味の悪い結果となる。結局、登場人物のお使いをこなすことにより、物語の厚み(温かみ)が増す程度の意味合いしか持たないのだ。

RTX2060でもFHDなら少し設定を落とすだけでRTX(High)の60FPSが安定しており、思ったよりも快適にRTXでの旅が楽しめた(思ったよりというのは超負荷のQuake2 RTXを動かした経験からだ)。リアルタイムレイトレーシングは太陽や月の光で特に分かりやすく、ビデオゲームの表現力がまた一歩向上したなと技術の進歩を感じられる。ゲーム面ではあまり評価できなかったセミ・オープンワールドもRTX技術を見るための”コース”と考えれば、なかなか趣があってよろしい。今回使用した2060では同時にPhysXを入れると、負荷がかかる場面で不安定になってしまったが、純粋なパワーとRTコア性能が大きく向上した3000シリーズならば、過不足なく動かせるだろうし、その状態でプレイする本作は一段とその価値を高めるだろう。


◆差し込んでくる日光部分がレイトレーシング。動画を見た方が分かりやすいか


◆大部分が野外での行動となるが、やはり息苦しさを感じる地下鉄(メトロ)の方が居心地がいい