Ghostwire: Tokyo – 大人にはわからんさ

昨年遊んだHi-Fi RUSHと同じ開発元という一点の繋がりのみでプレイ開始。結論から言えば探索及びサイドミッションが楽しいオープンワールドなゲームだった。メインストーリーはさておき、それ以外は渋谷の街を舞台に怪奇現象や妖怪を相手にするといった、特定のプレイヤーが歓喜するような作りとなっている。空を見上げれば天狗や一反木綿が飛んでいたり、人通りの少なそうな場所には塗壁や河童が当たり前のように居る空間だ。

そういった科学の力ではどうしようもできない奇怪な輩をなんとかする戦闘面も、印を結んだり、御札を投げたりとサービス満点。やや単調さはあるが、そういったノリが好きならば間違いなく楽しめるだろう。繰り返しになるが世界観にあった街づくりが非常に上手で、ビルの間や民家の屋根を飛び回り人々の魂を救済しながら(経験値稼ぎ)、都市伝説や昭和感あふれる小物を収集したりと、うろうろするのが楽しかった。プレイヤーの強化ではなく、興味が導火線になっている点で優れたオープンワールドだと判断している。般若が描かれたメインビジュアルから受ける印象とはかなり違っていて、ホラー色よりも懐かしい感じが強いので、般若に引きずられず興味あれば触ってみるといいだろう。


◆何かを浄化したり封印するときにはプレイヤー自身がマウス操作で印を結び、大げさな手の動作とやりすぎな視覚効果で場を盛り上げてくれる


◆全人類が憧れる動く人体模型に追われるというシチュエーション。タイミングよく訪れる稲光によって模型の無機質な表情にプレイヤーの視線が誘導される煽り付き