Colin McRae: DiRT – グリップが強いのは正義(7)

前々から興味のあったDiRT1をFPSの息抜きとして遊んだ。難易度はClubman(2/5)ということで全体的に余裕を持って走れた。ただ、最後の最後辺りはかなりの接戦となった。

コーナーを曲がれれば、それでイイ

どうもレースゲーマーの人からすると「グリップが強すぎる」らしいのだが、私にはこれで丁度よく感じる。というのもコーナーを曲がるのに「認識と減速」以外のテクニックを知らないからだ。その点DiRTはコースがテクニカルになっているものの、ゲーム的な強力グリップが効いているので、ミニマップを見てしっかりと減速をすれば曲がれない箇所は無く、スリップしないので、ずっと気分よく走ることができる。

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本当はラリーだけを遊びたいのだが、残念なことにレースも走る必要がある。私は対戦相手が見えていると、どうしても無理なコース取りをしてしまうのでレースが苦手なのだ。本来は対戦相手を避けながらゴールを目指すべきなのだろうが、リトライをしたくない一心で、Tier8からはCPUを押しのけるラフなプレイに移行させてもらった。


長時間ラリーを気持ち良く走れた。他のレースゲームでは頻繁にスリップしてしまうという人でも、本作ならスリップせずにしっかりとコーナーを曲がれ、綺麗に走行できると思うので、ラリーが好きならやってみると良いだろう。

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◆先日から始めたコックピット視点にも慣れてきた。運転している感覚が増えるので、三人称視点から移行してよかったと思う

Unreal II: The Awakening – 豪華な惑星旅行(3)

結構な数のFPSをプレイしているが、Unreal 2ほどMAPを作りこんでいるゲームを見たことがない。初代Unrealをプレイした経験がある、ないにしても少し触ってみればUnrealシリーズの凄さが分かるのではないだろうか。野外、宇宙、パーティクルによる炎の表現などが特に素晴らしく、発売から十年以上経った今でも遊ぶ価値があると言える。

難易度Mediumにて十時間ほどでゲームをクリア。中盤までは全てが楽しかったが、敵のランチャーをぶっ放してくるようになってからはクイックセーブが必要な覚えゲーになった。期待していたピュアなシューターは疎か、タクティカルシューターとしても怪しいゲームバランスだと思うが、その反面、周りを見回してみると秀麗なグラフィックが広がっていて、それが清涼剤となっていた。遊ぶ価値は間違いなくあるが、Unrealが好きな人にほどオススメしにくい。

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Unrealをタクティカルなシューターにした意味は?

Unreal 2は力押しで進むことができない。プレイヤーの移動速度が極端に遅く、ダメージを受けやすいので、敵の種類に合わせて武器を的確に使い分け、速攻で倒す必要あるのだ。弾が豊富でどの距離でも戦えるアサルトライフルをメイン武器として使うのが安定だ。当たり前だが、こればかりを使っていると弾薬が底をついてしまうので、ショットガンやグレネードランチャー、スナイパーライフルなどの得意距離が決まっている武器も積極的に使い、「いつでもどの距離でも戦える」ように弾薬管理するのが良いだろう。

この部分だけ見れば立派なタクティカルシューターということになるが、何故わざわざ頭を使い、武器を使い分けなければいけないのか問いたい。SFではなく、現実という設定ならば一発の弾丸で致命傷になるので慎重にならざるを得ないのも納得できる。仮にフィクションだとしても自キャラが非力な分を頭を使い切り抜けるということで辻つまが合うのだが、Unreal 2の場合パワーで勝っているのに「理由もなく移動速度が遅くされているから」頭を使わなければいけなくなっている。美しいグラフィックと冗長な会話、謎のアドベンチャー要素から憶測するに、Legend Entertainmentという開発はユーザーに”じっくり”とゲームを遊んで欲しかったから移動速度を落としたように思えるのだが、他のタイトルならいざ知らずUnrealの続編としてこれは理解できない。

Unreal 2 の良い点

  • Skaarj / 登場シーンや通常戦闘などで存在感がある
  • 火炎放射器 / この武器で永遠に戦いたい
  • 宇宙空間 / 見れば素直に「あ、すごい」と感心できる
  • Drakk Homeworld / 作り込みがすごい惑星で見るだけの価値がある
  • Singularity Cannon / 緑のブラックホールを発出して瞬殺できる。強すぎて気に入った。

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◆火炎放射器の感触と炎の表現がよく出来ている。虫型エイリアンを燃やすのが最高に気持ち良い

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◆Drakk Homeworldという惑星は半端じゃない格好良さ。この他の惑星も他のゲームより遥かに作りこまれているので、シューターではなく観光旅行として見ればこれ以上の作品は無いように思える

Brothers in Arms: Hell’s Highway – 難易度選択ミス(2)

BiA:RtH30のノーマル相当を期待して難易度Veteran(三つある難易度の真ん中)で遊びはじめたのだが、これが大失敗だった。敵が殺意に満ち溢れていて、高難易度のCall of Dutyのような激しい銃撃戦となってしまった。「頭を使って切り抜けましょう」というほのぼのした空気を感じられなかったので、プレイヤーキャラのベイカーひとりで撃って強引にクリアまでいった。BiA:HHは過去作から比べると銃の精度が上がっていて、ストラテジー要素を無視できるのだ。

…冷静になって考えてみると、何故私は途中で難易度を下げることをしなかったのだろうか。難易度カジュアルでミッションをやり直してみるとBiA:RtH30のノーマルと同じような遊び方ができることに気が付いたのはクリア後の話だ。かといってやり直したいわけでもないので、「ムキになって苦労するぐらいなら難易度を落とす」というプレイ方法を覚えたことにしよう。

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  • Unreal Engine 3のおかげでWW2のゲームとしては非常に綺麗
  • プレイヤーの命中率上昇により、ストラテジー要素が薄くなった
  • カバーシステム(Dig-in)が強い、張り付いていればダメージを受けない
  • グレネードが強くなった、困ったら投げ込むだけで活路が開ける
  • Kar98やMG42も強力で、完全にオーバーパワーになっている

残念ながら素直にゲームを楽しむことは出来なかったが、BiA:HHはグラフィックやドラマチックなストーリーなどで確実に進化していて、戦闘も優しくなっており、新しいユーザーを取り込むという面では成功していると思う。

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◆今回からバズーカ分隊が加わった。彼らの放つバズーカを良くも悪くも非常に頼りになる

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◆なんだかむせそうだ

Unreal: Return To Na Pali – 二度目のNa Pali旅行(2)

やろうやろうと思って積んでいたUnreal: Return To Na Paliをようやくクリアした。難易度はMediumで四時間ほど。MAPが少し優しくなったのか詰まった所は無し。また、Unreal特有の冒険している感じも殆ど無かった。シューターとしてはUnrealと同じく良好なのだが、Skaarjの初登場シーンのようなインパクトがなかったので、それに変わるようなものが欲しかった。ゲーム全体として物足りなさが残るが、悪くないという印象。本編のUnrealが偉大すぎたのかもしれない。

  • ドッジジャンプは感度の設定が出来ないので外した
  • 即死トラップがあり、そこそこクイックセーブが必要
  • 序盤にほとんどの武器が手に入る調整。新武器が多く追加されたせいか死んでいる武器が
  • フラックキャノンがUTよりも強くて嬉しい
  • 回復剤は多めに置いてある。HPで困ることはなかった

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◆久しぶりにSkaarjと対決。接近を許すとまとわりついてくるウザさは相変わらず。もう少し対戦を重ねれば、武器をうまく切り替えてさっくり倒せるようになりそうだが…

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◆遠いどこかの惑星にいる気分になる

Brothers in Arms: Road to Hill 30 – 俺のために死んでくれ(1)

分隊に指示を出しながら戦うという一風変わったWW2のFPS。難易度Normalで遊んだ限り、詰まったところは無かった。というのも、チェックポイントで自動セーブで行われるので無理して進むと”詰みセーブ”が出来上がってしまうので、救済策として何回か死ぬとHPを回復するかどうかを聞かれるのだ。そこでYesと答えればHP満タンの状態で途中スタートできるので、容易にミッションクリアが可能になる。詰まった展開になった場合、仲間を死なせたくないプレイヤーはチャプターをリスタートすれば良いし、早く進みたいというプレイヤーは遠慮せずにHPを回復させれば良いので、このシステムは成功しているように思う。

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基本的には制圧射撃で敵を怖がらせて突撃部隊で抑えこむか、プレイヤーが側面から射撃していけば削っていけば良い。この一連の戦闘方法がゲームの最初から最後まで続くので、人によって好き嫌いが別れるだろう。求められる技能はシューティングではなくストラテジー、もしくはパズルの解法だ。

恐らくBrothers in Arms: Road to Hill 30というゲームは、極力自分の手を汚さないで分隊指示に徹底するのがスマートな遊び方だと思うが、それでは何のために一人称視点でやっているのかわからなくなってしまうので、私は適度に突っ込む方法を取った。

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リアルなのか、そうではないのか

実在の人物や場所、作戦を忠実に再現しているように思うが、ゲームをプレイしていると、仲間が死んだり生き返ったり、操縦者が死んでいる戦車が動いたり、用意された迂回路を使わないと切り抜けられない戦闘などが目につく。要するに史実に基づいて作っているけれど、リアルであることよりもゲーム(遊び道具)であることを優先しているということだ。これは良い判断だと思う、あまりにリアルさを求めると、ただ単に理不尽なだけのゲームになってしまうからだ。


十時間ほどでクリア。曇りっぱなしの天候ばかりだったが、のんびりとWW2の雰囲気を満喫した。MoHやCoDの大げさなドンパチよりも、淡々と任務をこなしていくBiAの方が戦争に参加している気分を味わえ非常に満足した。贅沢を言うならば、M1 Garandは途中リロード出来ないようにして欲しかったくらいだろうか。