The Royal Marines Commando – 遊べるWW2バリューFPS

Green Man Gaming版はセーブ時の動作が不安定だったが、進行不能というほどではなかったので、気にせず強引にクリアした。全部で三時間ほどのボリュームで、Jupiter EXを使ったいつも通りのバリューFPSとなっている。SAS: Secure Tomorrow / Armed Forces Corp / Battlestrike: Shadow of Stalingrad と同様に味方NPCが勝手に敵軍をなぎ倒していくかと思ったが、しっかりと修正されているので普通のゲームとして遊べる。WW2ということもあり、ゲーム展開はゆっくりだ。

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アイアンサイトを覗かなくても弾はまっすぐに飛ぶのでリーンを使う必要性はない。雰囲気が欲しい時に構えるのが良いだろう。私の大好きなKar98の弾薬は少なく、オマケ程度にしか使えないので、弾薬の豊富なDe Lisle carbine(ボルトアクション)をゆっくりと正確に当てていくのが楽しい遊び方のように思う。ボルトアクションよりもSMGの方が強力なので、困った時や撃ちまくりたい時に取り出せば良い。

Sniper: Art of Victory – バリュースナイパーFPS

2008年発売のWW2の野っ原でのんびりとスナイプするバリューゲーム。敵の位置がMAPに表示されるので索敵の必要なく、着弾点が表示されるので弾丸の落下地点を考えなくても、当てることができる。難易度をVeteranに上げることで、前述した二つの要素を解消でき、狙撃シミュレーターとして遊べる。三時間かからない程度のボリューム。クイックセーブはロードしている最中に進行中のスクリプトが壊れる可能性があるので、最後の手段として使うのが良いだろう。今作はミリオンヒットしたSniper: Ghost Warriorの原形であるが、出来は決して良くない。手軽に狙撃手を体験できるのが良いところだが、SGWほどではないがバグも多く、今現在遊ぶ価値はほぼ無いだろう。

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ゲームの大部分をBattlestrike: Force of Resistanceから流用しており、狙撃のシステムを上から乗っけただけじゃないかと疑うレベルだ。MAPは流用というレベルではなく、間違いなくそのまま使っていて、全8Missionの中で新規作成は3つくらいだろう。

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◆まともなスナイプシステムに見えるが、わりと適当でも当たるし、真剣に狙っても当たらないことも。一番重要なのは風の向きで、これだけは確認しないといけない。スナイプに成功しても二回に一回は敵に当たっても血が出ないので、かなり残念気分になる。これをうまく改善して爽快感を増やしたのが続編のSniper: Ghost Warriorだ。スナイパーライフルの弾薬はどうもミスを考慮にいれていないような数で、非常に少ない。狙撃をミスしないのが理想だが、SRの弾が無くなっても一応は敵の死体からMP40を拾うことも可能だ。

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◆バレットカムはエフェクトでスピード感を出している

Cryostasis: Sleep of Reason – 雰囲気を満喫した(2)

プレイしている時の没入感が高すぎて、寒さと暗さでいっぱいになったが、無事にクリア。チャプター15まではぼんやりとしたストーリーだったのが、16から17にかけて大きく動いて18で綺麗に終わった。詳しくは書かないが、ゲーム内容と物語がよくまとまっていたので遊んでよかった。良い物語ではあるが、隅から隅までキッチリと描かれているわけではないので注意が必要だ。個人的にはストーリーというものは突き詰めて考察しても意味が無いと思うので、よかったなぁと感じたら、ぼやけたままにしてもよいのではないだろうか。

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入手できる武器のバランスは悪く、後半はSMG(PPSh-41)だけあればあとはいらないという感じ。無理すればボルトアクション(Mosin Nagant)でもなんとか戦えるが、メインでの運用は難しいだろう。

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◆…寒い。銃が凍ってしまうが、撃てなくなるということはない

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◆シロクマの毛の描写が良い。Vivisectorからパワーアップしている

Cryostasis: Sleep of Reason – 極寒アドベンチャー(1)

いつの間にか体温が下がった感覚に襲われるほど、よくできた極寒の表現。すばらしい体験を与えてくれるゲームだ。画面の前で暑さを感じたFar Cry 2とはちょうど真逆。一人称視点のシューターではあるが戦闘はオマケ程度だ。撃って楽しいゲームではないが、プレイした記憶はずっと残るだろう。グラフィックは本当に見て損がない。

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部屋一面の氷をPhysXに計算させるのでゲーム動作は非常に重いが、意味のある重さだ。ハードウェアが大好きな人間には堪らないだろう。PhysX専用にGTX480を割り当ててみたが、快適とはいかないまでも30fpsは出ているので長い間寝かせておいてよかったと思う。EAX Advanced HDは良好。頭がおかしいほどサウンドに力が入っているので、没入感は非常に高い。

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主人公は死んでいる物の記憶を読み取るMental Echoという能力を使える。それを使って「過去に何があったの~?」と覗き見をしながら物語をつないでいくのがゲームの目的だ。Mental Echoを使った後は、若干の謎解きを要求されるが適切な難易度になっている。

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ゲームの進行度は50%といったところだが、物語はまだ謎だらけ。一本道の上に単調という評判だが、個人的にはそう感じない。事前にドンパチが無いことを知っていたというよりは、単調ではなくスローなだけだと気が付いたからだ。

開発のAction Formsには以前Vivisector: Beast Withinで遊ばせてもらったが、同じ会社が作っているとは思えないほど変わっている。もちろん良い方向にだ。ケモケモした要素が少なくなっているので残念だなと思っていたのだが、iOS と Androidに恐竜FPSを作っていたので超安心。

Kane & Lynch: Dead Men – タクティカルしないで遊んだ

タクティカルシューターをゴリ押しAimで遊ぶために選んだのが本作。どうやら出来が微妙ということで”消費”してもいいのではないかという判断だった。しかしながら、クリアしてみればそんなに悪くなかったという感じで、もう少し真面目に遊んでもよかったかなと思う。

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「ケインとリンチのチョイ悪コンビが世界を救う!」物語だと勝手に勘違いしていたが、極悪人たちによるクライムなストーリーだった。だが、いつものように物語など読まないので、大きな落胆があるわけではない。

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銃の精度は良すぎず悪すぎず丁度いい。思っていたよりも銃によるゴリ押しができなかったものの、射撃感自体は悪くなく、発砲音も軽めだが、撃っていて気持ちよかった。弾薬は仲間から渡してもらえるし、敵の死体からもぴったり入手できるの大量に撃つことができる。

中盤からは仲間を引き連れて戦闘を行う。彼らには簡単に指示が飛ばせるように作られており、Kane & Lynchの評価できるところだ。ゲーマーではない層でもとっつきやすく、チャプター10のTokyoまでは気持ちよく遊べると思う。また、ある程度勝手に動いてくれるので、プレイヤーだけを操作していても問題ない。

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分隊操作に慣れてくる頃には、既に使えないものになっている

終盤に差し掛かると機銃が登場するので仲間に助けてもらいたいところだが、驚くほどに彼らは使えない。ゲームバランスのために遠い敵を撃ち殺せない(当てられないように調整されている)のは、まだ理解できるが、銃弾が当たらないからといって勝手に前進するAIが困りモノだ。機銃相手に無理して突っ込んでいき、助けられない場所で死なれるとゲームオーバーとなってしまう。

幸いなことに戦闘の難易度は高くないので、味方を待機させておいてからプレイヤーがすべての敵を倒すのが簡単かつ安全だ。後半から最後までそんな流れが続くので、プレイヤー1人で敵を全滅させるのでは普通のアクションFPSになってしまっている。私はカジュアルでもタクティカル要素が必要なゲームをゴリ押しして遊びたかったのだ。

二つのエンディングを見るまでに五時間とちょっと。


詳しい経緯は知らないのだが、ゲームの発売前(2007年)に映画化が決まっていたようだ。何故、誰も止めなかったのかわからないが2013年になってもまだ公開されていないのが更に大きな問題だ。ユーザー、開発会社、販売会社、広告代理店、映画制作会社etc…誰も幸せになれないとは、まさにこの事。