ひぐらしのなく頃に 綿流し編 – 思考保留(2)

Steam版鬼隠し編をプレイし、続きが気になったので、物語が最後まで読めるパッケージ版をまとめて購入してみた。そういうわけで今回は二話目の綿流し編であるのだが、最後まで読んだ感想としては「何を考えれば良いのかわからない」といった感じ。思考の材料が本作と一話目の鬼隠し編しかないため、それと強引に結びつけるような推測もできなくはないが、もっとスマートに解を出したいため、今回は脳みそを使わないように決めた。最後、梨花のポケット入っていた”物”は分かりやすいヒントになっていると思うが…。推理とは少し離れるが、オリジナルのテキストはSteam版鬼隠し編に比べて全体的にコミカルさとギャルゲーの要素が色濃い印象だ。三話目の祟殺し編もこちらに近い雰囲気なので、Steam版は怪奇色を強めるためを少々落ち着いた感じに書き直されている気がする。

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今回は実験的にMatrox G400MAXでプレイ。デスクトップ画面を見た瞬間に分かるシャープさが美しい。当時は発色と画質でこの手のゲーマーに人気だったようだが、実際にゲームを動かしてみるとそれほど綺麗な印象はない。目が肥えたからだろうか、特別な調整が必要なのだろうか、それともCRTが前提なのか。

Unreal – GlideとA3Dで三周目(9)

最も理想的であろう環境にてUnrealの三周目を遊んでみた。難易度は過去に遊んだ経験からNormalへ下げた。少し優しいくらいでガンガンゲームを進めていくほうが、巨大でシームレスなMAP構造と合っているような気がする。凝った感想は特に無い。終始良いゲームだなぁとぼんやり感じていたくらいだ。抜群に優れたゲームデザインのUnrealをGlideによる美しい描画とA3D 2.0による立体音響で遊ぶことができ、とても充実した一時を過ごせた。

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◆しょっくこんぼー

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◆ちゅうぼすー

SiN Episodes: Emergence – 忍耐の必要はない

本作が前作(1998)からどのように変わったかを、感性が近い人へ一言で言うならば「Half-LifeがHalf-Life 2になったような感じ」といったところか。その落差はHLよりも大きく、残念な気持ちでいっぱいだ。前作よりも優れているところは、Source Engineによって向上したグラフィックとイケイケなチャンネー相棒の追加と半裸の女性キャラを拝めるという以外に存在しないので、プレイする価値が殆どない。前作は限りなくA級に近いB級といった感じのゲームで、目の前の敵をガンガン倒していくだけでも楽しかったものだが、今回はもうB級ですらない。俗にいうC級D級であり、敵がロシアゲーのようなゲーム性皆無の湧き方をするのだ。メリハリもなく奥からダラダラと湧いてくる敵達を、使い心地微妙な武器で倒していくのは苦痛のチラつく作業である。Source Engine特有の敵を倒した感が薄いことも相まって、戦闘しかないゲームなのに戦闘がつまらないといったダメダメな代物となっている。

付け加えると本作はエピソード別という販売形態を取っており、本作はその序盤(1/3)という位置づけになっている。これが何を意味しているかというと、使える武器の少なさに関わってくるのだ。武器はセカンダリモードがあるといっても全部で三つしか存在せず、「ゲーム開始から1時間近くもハンドガンのみで戦う」といった状況になる。普通に遊んでいれば水増しのようにしか感じないだろう。資金繰りが苦しくてエピソード別の販売形態を取った事情もあるかもしれないが、せめて武器だけは続編との整合性が取れなくても、バランスが壊れたとしても、もっと派手に爽快に遊べるよう多くの種類を出しておくべきだったように思う…が、後の祭りか。

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◆色合いと世界観があまりにもHL2。Dark Messiah Might and MagicやZeno Clashなど他のSource Engine採用ゲームはHL2と被らないようにかなり気を付けて作っていたんだなぁと改めて感じた

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Need for Speed: Porsche Unleashed – 目的はGlide(5)

お気に入りのVoodoo5(Glide API)の能力を最大限まで活かせるゲームタイトルを探してみると、3dfxが倒産した2000年頃に技術と資金に余裕のある大手メーカーが世に送り出したNeed for Speed: Porsche UnleashedとDiablo 2が候補となり、短時間で楽しめそうなレースゲームの方を手にとってみた。こうなると、もはやゲームのためのビデオカードではなく、ビデオカードのためのゲームという感じで手段と目的が入れ替わっているわけだが、ある程度自覚があるので問題は無い(?)。もう少し酷いこと言うと、私は実車に興味のないどころか、「ポルシェって何?」といった風に一般的な知識すらも欠けているため、完全に「Glide描画を見るためだけ」に車を運転する気満々だ。本作のポルシェに対するこだわりや力の入れようなどにはまったく興味がない。

雑に購入したせいもあるが、いざゲームを初めて戸惑ったのは、他のレースゲームには当たり前のように存在するキャリアモードが無いことだ。難易度とコースを決めて一周走るだけの味気ない「シングルプレイヤー」を抜くと、小うるさいオヤジからの課題をこなしていく「ファクトリードライバー」(近年のDiRT Showdownに近い)とポルシェの歴史を古い車種から順に走って体感する「エボリューション」の二つしか選べない。前者は曲芸のようなマシン操作を求められるため激しく好き嫌いが分かれそうであり、当然のごとく私は好きな方ではない。普通に走りたいのだ普通に。そういうわけで普通のレースゲームとしては遊ぶには実質「エボリューション」のゲームモードしか無いのである。ここからはかなり感情的に書いてしまうが、本作のマシン挙動はシミュレーターに寄っているため、単純に走るのが面白くないのだ。その上、「エボリューション」は50年台のポルシェから順に次世代の車種に乗り換えていく展開のため、最初はどうしても速度が遅くカーブで曲がるのが難しい低性能な車から運転しなければならないのだ。これがなかなかのストレスで、かなりの車好きでないと耐えられないはずだ。単純に走るのがつまらない上に、車の性能もひどいとなると、プレイ意欲は恐ろしい勢いで減っていく。結果、数時間景色を見ながら順位も気にせず適当に走って終えたのである。やはりポルシェが好きでないと手を出してはいけないようだ。

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さすがのGlideといえど、現代から見るとリアル系の描画はイマイチ

SiN – 意外と大味で遊びやすい

骨太そうなSF的外見(設定)に加え目的達成型システムということで、どうにも手を出しにくかったのだが、いざ触ってみると目の前の敵を撃ちまくるだけのシンプルなアクションFPSだということに驚いた。主人公のBladeは強めの調整になっていて、ドレッドヘアー+マッチョという見た目通りだ。特筆すべき点は、どの武器を使っても単純な爽快さを感じ、敵を倒すのが楽しいということ。

マシンガンは中盤までのメイン武器なのだが、小気味の良い発射音と共に走り回りながらヘッドショットを狙っていくのが、実にクラシカルでストレートに楽しい。マシンガンで対応しにくい相手にはショットガンがあり、これがまたいい感じに威力が高くなっていて、ぶっ放して敵を砕くのが気持ちいい。他にはチェーンガンやグレネードランチャーなどがあり、これらの威力も軒並み高く、Game EngineのもととなっているQuake2同様に敵をバッタバッタと倒していけるのである。そういうわけで難易度がNormalだとややヌルい戦闘になってしまうわけだが、進行ルートがわかりにくく、行ったり来たりを繰り返す(可能性が高い)のだから、このくらいが丁度いいようにも思う。

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◆ショットガンでズドン。高い威力に酔いしれるものの、敵の使うショットガンの威力も同様に高いので、いやに公平感がある

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◆ステージがまるまる水中というのもこの年代ならではか。ロケーションは豊富だ

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