暇潰し編とは名ばかりの出題編最後の核心部分に触れるシナリオ。それを最後まで読み終わっても「まだ判断材料が足りないな」というのが素直な感想だ。薄々気が付いていたが、このゲームは論理で謎を詰めていくのではなく、想像で物語を補う方が大事なのだ。それが難しい。わりと真面目に読み進めているものの、きちんとした事実が少なく、ふわふわしたものを繋ぎ合わさないといけないのである。その繋ぎ合わせが合ってるのか間違っているのかが不明瞭すぎて気持ち悪い。しかし、それに耐え、辛抱強く、自分の”想像した正解シナリオ”が正しいのかどうかを大石刑事のように泥臭く調べ(リプレイし)ながら確かめていくのが理想的な遊び方なのだろう。
また、人間の仕業とオヤシロ様の祟りという二重構造のせいで物語が非常に理解にくくなっているわけだが、それとは関係なく、微妙な論理的思考が可能でありながら夢見がちでオカルト大好きっ子の私からすると、どこまでを現実的に考え、どれほどオカルトを混ぜていいのかが分からなくなる。本作に限った話ではないが、物語が筋道通りに進んでいる状態がもっとも心地よいのは確かだが、オカルティックがミルフィーユのてんこ盛り状態になると…そう、現実離れすればするほど逆に「ありえるなぁ」と素直に納得してしまうことも多いため、そのような人間が直感的に推理をしてしまうと、実は○○○がオヤシロさまの○○○で○○○を○○○に○○○できたりして○○○も○○○を有していて○○○を余裕で○○○とか、レナが○○○によって戻された時にはすでに○○○でこれが礼奈へ○○○というような、伏せないで書くと馬鹿にされそうな内容が自然と頭に浮かんでしまうのだ。このような妄想を頭から振り払いながら事実を積み重ねて道筋を作っていくのはとても疲れることなのである。
今回使用したビデオチップは3Dfx社のVoodoo Banshee。製品名で言うとDiamond Multimedia社の「Monster Fusion」だ。某巨大掲示板群のログを読む限り、同じVoodoo Bansheeのチップでも販売会社によって基盤の品質、つまり画質が大きく違うらしいので一応記載しておく。Diamond社のはかなり良い方らしい。同社のOriginal Driverを当てた後にデスクトップ画面を見てみると、Windows98デフォルトの壁紙が美しい。背景の緑色が妙に濃く見えて艶めかしいのだ。それでいて全体のシャープさもなかなかのものである。Matrox G400MAXには劣るが…というか、G400がやりすぎなくらいに尖っているので、Monster Fusionの方が自然で綺麗に見える。まぁ好みの範疇だろうが。実際のゲーム画面では緑だけでなく全体的に色が濃く見え、かなり好みだ。Serious Engine 3以上のゲームを起動すると、いの一番に色調を”Vivid”に設定し直すほど濃い色が好きな私にはなかなか合っているビデオカードであった。