ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編 – 運否天賦でGO(7)

今回のシナリオは半分くらいが行政に向かって市民運動のアクションを行うというもの。少数から始まった訴えが、次第に村一丸へと発展し、無事に児童相談所を動かすところまでいくのは、痛快であり、高い娯楽性がある。だが、覚えておかなければいけないのは、行政に訴えるべく内容の根拠が”前世の記憶(又は既視感)が正しい”といった大変怪しいものであることだ。ゲームのプレイヤーと梨花は昭和58年6月が繰り返されているのを知っているが、圭一、レナ、魅音あたりはそれを”なんとなく”覚えているだけで市民運動の中心を担っていたことになる。これが頭の片隅にあると、根拠が曖昧な訴えをしてくる人々が日増しに増えてくるといった市役所の恐怖が想像できるだろう。素直には楽しめない。

  • 今まで言ってなかったがループものは好きだ
  • 解=Girl’s Side(笑)からすると圭一が結構頼もしく見える
  • 不安定な少年少女に対して大人達には安定感がある

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今回のビデオカードはGeForce3 Ti 500(SPECTRA X21)。このボードはオプションパーツでD-sub端子から高級CRT用の5BNC端子へ変更が可能なほど画質にこだわった現代ではありえない製品だ。繋いだのはアナログ接続にてFlexScan L367というディスプレイであるが、かなり良い色が出た。色調整を行わないのであれば現在のデジタル以上と言えるかもしれない。さすが当時のCanopusはデジタル接続よりもアナログの方が画質が優れているだと言い放ち、リファレンスGeforce 3基盤に付いていたデジタル端子を潰しただけのことはある。実際のゲームでは少々残念なことに白色が強く出過ぎていたのだが、Windows98用の専用ツールが見つからなかったため色の修正ができなかった(スクリーンショットではそう見えないかもしれないが)。

Operation Na Pali – 演出は要らない(11)

もう少しGlideで描かれたUnrealの世界を冒険したかったので、評価の高い大型シングルプレイMod「Operation Na Pali」に手を出してみた。本Modは公式ミッションパックReturn To Na Paliの出来に納得できなかったファンたちが作ったということで、その質とこだわりはかなりのものだ。オリジナルUnrealに近いプレイ感覚で気持ちよく遊べ、長時間楽しませてもらった。

ただ、想像以上のゲームプレイに反して予想外の不満もあった。それがスクリプト演出の異常な多さである。ゲーム中心部分の出来不出来には寛容な私であるが、没入感を阻害されることには敏感だ。10分に一度くらいの割合で一人称視点から三人称視点へと頻繁に切り替わるようでは、ゲームの世界から意識がそれてしまい、Unreal特有の素晴らしい没入感が削がれてしまう。没入感が減ると、その場では気にならないが、私の場合だとものすごい勢いで記憶から消えてしまっていく。そう…今これを書いている段階でもうすでに各MAPの記憶が薄れてしまっているのだ。

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◆ModのベースとなっているUT99に準ずる形で武器が強い。また、それに見合った敵が存在しないことから難易度は低めと言えるが、不満には繋がらない。ポジティブな意味だと断っておくが、Unreal2のように戦闘よりも景色を楽しむゲームとしてプレイするのが良いのだろう

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◆演出過多でとにかく醒める。力が入っているのは認めるのだが

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ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編 – 説教臭い(6)

説教くさいではなく説教臭い、そんな微妙な言語感覚が伝わるかはさておき、今回のシナリオは竜宮レナのキレッキレ劇場だ。ゲームを始めるまで竜宮レナには鉈を持った血生臭く、狂気めいたイメージを持っていたのだが(各メディアに触れていない場合の一般的なイメージだと思う)、ゲームのプレイが時間が長くなるほどそのようなイメージは消えていった。おどけている時も多いが、彼女は実に聡明で、物事を真正面から正確に捉えることができ、その本質的部分を瞬時に見抜くことができている。その頭の回転の速さは相手が返答に困るような質問、指摘からもうかがえるだろう。また、問題に対する解決能力も高く、加えて実行力をも持ち合わせている点が、恐ろしくもあり、頼もしくもある、とても魅力的なキャラクターだ。そんな彼女が日々何を考えて行動していたのかが分かる今回のシナリオというのは、それだけでも価値があるように思う。結構な部分を興味深く読むことができて満足だ。

少しゲームから外れるが、獄中の手記や精神科医の書籍などにも度々書かれているよう、反社会的な行為を行う人達にも意外と(失礼だが)しっかりとした論理があって、それに基づいて行動していることも抑えておく必要がある。怒りに任せた突発的なものばかりではないということだ。つまり倫理や常識といったものが、少し抜けてしまうだけで、意外と簡単に”普通の人”でもおかしな方向に走ってしまうと言い換えることができる。むしろ、論理的なものがしっかりと積み重なっているほど自分を”正しい”と錯覚しやすく、より深いところにまでハマってしまうのが恐ろしいのである。竜宮レナのように。

  • 「仲間って素晴らしい!」というラストが見えてきた。もっと殺伐として欲しい
  • 物語が繰り返されていることが明示された。でももう残りを考えるのが面倒
  • 今回のシナリオには理解も共感もできる。それほどぶっ飛んでいるように感じない
  • 最初と最後の少年漫画的な展開はちょっと。もっと殺伐として欲しい

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今回のビデオカードはS3 Savage4 Pro(Diamond Stealth III S520)。Diamond社のカードということで他社の同ビデオチップよりも高画質だと想像できるが、パッと見美しいと感じた場面は無かった。デスクトップ画面でもゲーム中でもだ。だが、これは文字通り美しいと感じなかったというだけの話であり、とりわけ酷いということでもない。ようは普通の範囲なのだ。XGA解像度で見る限り多少のボケが入っているものの、落ち着いた発色だし、高画質すぎるビデオカードを見た後だから生まれた不満と言えなくもない。

また、余談のような本題になるが、何故このビデオカードを購入したのかと言うとDOSゲームとの互換性のためである。現代っ子の私はISAバスにサウンドカードさえ挿さっていれば(特にSound Blaster 16)、どのDOSゲーも動くと思い込んでいたのだが、そうでは無かったのだ。RetroGamingPCをいじっているうちにDOSゲーが立ち上がったり上がらなかったりする現象を不思議に思い調べてみると、どうもDOSゲーとの互換性を保っているビデオチップとそうでないものがあるようなのだ。結論からいうと、S3社製がド安定。描画能力を考えれば、どの会社のビデオチップでもDOSゲーには十分な性能なのだが、肝心のゲームが立ち上がらなければ何の役にも立たない。よって、実機でDOSゲーを遊びたい人はS3のビデオカードを一枚は抑えておくのが良いように思う。

Legend of the Beast – 難易度Normalで二週目(24)

なんとなく頭の中に83という点数が浮かんだが、これはシリーズのファンが箸休め的に遊んだ評価だ。冷静かつ客観的に考えれば単体としては72点くらいが妥当だろう。リボルバーやチェンソーといった渋い武器でゲームを進行させていく様は、まるで装備の整っていないアクションRPGの序盤だ。弾薬と間合いの関係からショットガンすらも有効に使えない本DLCは爽快な時間があまりにも少ない。だからこそ、シリーズのファン向けDLCなのだ。たまにはこういうのもいいでしょ?といった感じなのである。前回は難易度Hardだったこともあり、難しく、あまり良いイメージが無かったが、今回はNormalということで割りと余裕を持って遊べた。火力の足りなさを立ち回りで補っていくデザインはまぁまぁ楽しめたとはいえ、やはり全体を通して「たまにはこういうのもいいでしょ?」といったレベルに留まっていると言わざるをえない。

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◆敵の姿形が見えるだろうか?弾薬の制限がキツいため、このような超遠距離から無限に使えるリボルバーで体力を削っていくのが基本的な戦術となっている

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◆とっさにチェーンソーを取り出せないと多くのダメージをもらってしまうので、素早く武器の切り替えができるのが望ましい

ひぐらしのなく頃に解 目明し編 – 外堀が埋まったか(5)

第五話目明し編は第二話の綿流し編の伏線回収が主だった。今作の主人公詩音と魅音の双子に関する二話で腑に落ちなかった部分がすごい勢いで埋まっていくのは心地よい。スッキリしていく。ただ、あくまでそれ以上でもそれ以下でもない。物語の核心部分…つまりプレイヤーが一番知りたい事柄には殆ど触れられなかったため、お預けを食らった感じだ。また、裏側を知ることができたこと自体は良かったが、全体を通した満足度は低い。その要因は主人公詩音の爆発的な感情にシナリオの焦点が当たっていることだ。正直、理解できなくもないがまったく付いていけない。単純に付いていけないのならば、無視すれば済む話だが、どうもその感情の高ぶりが「ひぐらしのなく頃に」のテーマとなっていそうなので、ある程度付き合う必要があるように思えたのだ。

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今回のビデオカードはSPECTRA 5400 Premium Edition(NVIDIA RIVA TNT2 Ultra)だ。このカードは販売会社のCanopusが独自の技術で、3D性能が優れているものの画質がイマイチだったNVIDIA製のビデオチップを高画質にした抜け目のない製品。よって通常のTNT2の画質でないことを断っておく。Canopus独自のドライバを入れてマシンを起動すると青色が美しく見える。Windows98の起動画面の青が透き通っているのだ。デスクトップでのシャープさもかなりのもので、Monster Fusionよりも気持ち下といったところだが、出回っているビデオカードの平均を想像するに十分高画質な部類に入ると思う。ゲーム中ではレナの制服と梨花の髪…つまり青だが、非常に美しく見える。うまい言葉が見つからないが、綺麗に見える青色が出ている感じだ。