Tank Combat – カジュアルな戦車ゲーム

小回りがきかないので位置取りを考える必要があり、装甲が薄い部分にダメージが通りやすいという二点からTank Combatは戦車ゲームとして最低限の要点を満たしている。尚且つアーケードライクで複雑な操作が要らないので、シム要素とアクションの落とし所が非常にうまいゲームだ。難易度も難しすぎず簡単すぎずの丁度よいところで、かなり楽しめた。

TankCombat 2014-01-27 21-21-54-14_R

操作は単純で「移動と射撃とズーム」「マップ表示とオブジェクト確認」の5つだけだ。MAPを見れば、あらかじめ敵の出現する場所がわかるので鉢合わせる時に有利になりそうな地形を確保しておきたい。砲弾は放物線を描くように飛ぶが、風の影響や他の条件などは無く気にしなくてもよい。基本的には敵のキャタピラーを狙えば効率よくダメージを奪えるが、クリーンヒットした時以外は無音なので、弾が外れたのか装甲に弾かれたのか不発だったのか、全然わからない。それが唯一で最大のゲームの難点だ。あと、射撃する際にズームを使用するとほんのり命中率が上がっている気がするのだが、前述した理由のせいで確証が得られない。

小気味の良い戦闘とBGMが気に入っている。BGMはのんびりした曲調のものから、押せ押せのノリノリ系まで幅広く、ゲーム内容とまったく合っていないが、何故か面白く感じた。キャンペーンはアメリカ、ドイツ、ソ連の三つを好きなタイミングで進めることができるが、難易度はゆるやかに上昇していく作りなので特別な理由がなければ順番にやっていくのが良いだろう。ソ連を始めるあたりからは慎重にプレイしないと、すぐに自機や味方が大破してしまうので、カジュアルといっても戦車のゲームということを忘れずに。

TankCombat 2014-01-28 22-12-28-62_R
◆増援部隊が一直線に河に飛び込んで大破し炎上。味方に限ったことではないがAIはとてつもなく頭が悪い

Shank 2 – 良作と佳作の間

Shank1は荒削りながら遊びやすい横スクロールアクションだったので、期待しながらShank2を遊んでみたのだが、あまり面白さを感じなかった。飽きがくる前に新しい武器が手に入り、激しい戦闘の後に程よい緊張感を持続させるアスレチックが用意され、ボス戦は画面を見ていれば苦戦しないようになっていて、お手本と呼ぶに相応しい作りで完成度は間違いなく高くなった。しかし優等生タイプのゲームになったから楽しめなかったという単純な話ではない。

shank2 2014-01-25 16-01-54-48_R

攻めから回避重視に

前作のShank1から比べると攻撃範囲が狭くなり、相手ののけぞり時間も減ったように感じる。なので、とりあえず殴り始めれば流れがつかめるゲームではなくなり、安全を確保してから触っていくのが基本となる。さらにこちらが殴り始めてからも遠距離攻撃する敵がプレイヤーの攻撃ターンが潰してくる戦闘が多くなった。本来ならそこに避ける爽快感を伴わせるべきだが、そういったものはなく、遊んでいて敵ばかりが優位な印象で窮屈さを感じる。


その他に気になったのは死ぬ度にスコアが0に戻されることだ。これがゲームの楽しさを減らしていたのではないかと思う。ただでさえ死にやすいゲームなのに、毎度スコアを0にされるのは不快だ。そんなのはスコアアタックモードを用意すればいいし、コンテニューの回数ごとに1点加算する方式でもよいと思うのだが。

shank2 2014-01-25 22-22-22-91_R

R-TYPE LEO – DotEmu版を軽く遊んでみた

Irem Arcade Hitsに収録されている海外版のR-TYPE LEOを遊んだ。日本版を遊んだことがないので細かくはわからないが、大きく違っているのは自機が壊れてもその場で復活できるので、難易度が不自然に低くなっている点。つまりコンテニューを繰り返せば誰でもクリア可能になっているので、自分で残機やコンテニューの回数を制限して遊び方を考える必要がある。

遅延があるかもしれない

近頃めっきり寒くなってきたので最初は手がかじかんでいるだけかと思ったのだが、何時間か遊んでいると、このR-TYPE LEOには遅延があるように思えてきた。攻撃を予測できるようになり、手を動かしているはずなのに自機が動いていないのだ。体感だと2/60秒から4/60秒ぐらいは遅れていると思うのだが、如何せん実機を触っていないので確信が持てず、ただの戯言に終わっているかもしれない。

Rtypeleo 2014-01-14 17-09-01-56_R

ESCを押すだけで気軽に難易度変更できるので、Very EasyとEasyとNormalをとりあえずクリアしてみたものの、ステージ5と6が難しすぎてやり込む気が起きなかった。Normalステージの1から4を繰り返して遊ぶのが自分にあった楽しみ方であったが、うまくなっていくにしたがって遅延らしきものに気を取られて、どんどんゲームが楽しめなくなっていった。ダークな雰囲気ではないもののR-TYPEを遊んでいる感じがあったので良かった。明るくなっているが色彩のセンスは素晴らしく、グラフィックも綺麗で92年に公開されたものとは思えないほどよく出来ている。

Rtypeleo 2014-01-12 23-42-21-01_R

やり込みや練習には向かないと思うが、懐かしむには良いゲーム(コレクション)だ。

Conflict: Denied Ops – アイデアは良かったが

Damnationとセットで積んでいたConflict: Denied Opsのキャンペーンを難易度Normalでクリア。シングルで遊んだのだが、二人Co-opを前提に作られていることを考慮しても、全体的に質が悪く、冗長なだけで実際のゲームプレイにおいて面白いと思える箇所は無かった。褒めることができるのは音の定位置が良いことだけだろうか。実際に出来上がったものは救いようのないものだったが、2007年の時点で二人Co-opを重点においたゲームの製作に取り掛かったのは良いと思える。MAPは立体的な構造になっており、入り口が二つ三つ用意されているので、Co-opで遊んだ場合に攻め方を工夫できてグッドだ。これはリプレイ性にも結びつく。問題はナビゲーションが目的地を絶対距離で示すだけの粗雑なものになっていて進行に混乱を招いてしまっている点と、敵の攻撃力と命中率が高すぎるので単独で行動しにくいという二重苦で、アイデアが潰れてしまっていることか。

ConflictDeniedOps 2014-01-16 11-40-46-92_R

キャラクターを使い分ける戦闘

室内戦闘はLangのライトマシンガンで戦うことになる。アイアンサイトの覗き込みとその逆の動作が長すぎるのと、マズルフラッシュがキツイのも相まって、中距離までは腰だめ撃ちで適当に撃ったほうがリスクを低く抑えられる。これに加え、弾薬が無限に近いこともあり、ゲーム性はほとんど無い。野外はGravesのスナイパーライフルで頭を狙う面白みのない作業。敵AIも一応は距離を縮めてプレッシャーを与えてくるが、スナイパーライフルのアタッチメントにショットガンが付いているので、ある程度対応できてしまうのが強いというか、雑というか。つまり、トリガー湧きで出てくる敵をLMGかSRで倒すだけだという単純な戦闘なのに、死んでも無限に蘇生できるのが更に緊張感を奪っている。しかし頭を空っぽにして遊ぶには進行ルートがわかりにくく、無駄に歩かされて面倒さを感じるのが難点。かと言って笑い飛ばせるほどダメなゲームかというとそうでもない中途半端具合なので、今日日わざわざ遊ぶ理由はないだろう。

ConflictDeniedOps 2014-01-16 13-30-47-97_R

巫剣神威控 – もう少しアドリブ操作が欲しい

「女子高生」と「日本刀」という二つキーワードに興味を惹かれ、ゲームのトレイラーも見ずにジャケ買いした巫剣神威控をクリア。難易度はNormal、Easy、Hardの順で三周した。これは面白いからではなく、面白さがわからないから周回プレイしたのだ。

三周して感じたのは、プレイヤーのテクニックがほとんど必要ないということだ。画面の中では敵を切り刻んで300Hitなどと表示が踊っていたとしても、使用キャラクターの壬佐(みさ)がスキルを覚えて強くなったから敵をズバズバ倒せるようになっただけで、プレイヤーの技術で倒している感覚が薄く、心からの爽快感はない。壬佐の攻撃範囲や機動力が増えるたびに、プレイヤーの警戒すべき事柄が減っていくのだ。よってクリアするのに重要なのは、経験値稼ぎと敵攻撃パターンの記憶だけであり、アクションゲームとして優れているかは疑問。

mitsurugi 2014-01-06 21-54-06-21_R

予備知識はあった方がいい

ゲームを開始するといきなり戦闘が始まるので、手探りで何ができるのか調べなければいけないのだが、雑魚敵が邪魔で思ったように操作を試すことができない。そこで予めマニュアル4Gamerのゲーム紹介を読んでおくといいだろう。斬心や出血、血塊などの珍しいシステムはすぐさま理解できるものではないが、使え慣れれば効率的に敵を倒していけるはずだ。

mitsurugi 2014-01-06 21-54-48-10_R

ボス戦は骨太なアクションゲーム

はっきり言ってしまえば雑魚敵は頭が悪く、壬佐の戦闘力が上がるに連れて次第に作業になっていくので面白さがなくなる。その代わりにボスが簡単には倒せないようになっていて、プレイヤーに技量を求めてくるのでなかなか楽しく遊べる。抜群によく出来ているのは、ボスが安易な回避行動を潰してくることだ。まさに文字通り、なんとなく回避行動をしていると追跡連撃や回転攻撃などでHPの3割ほどが吹き飛んでしまうので、手癖を減らし真面目に画面を見る必要がある。何回も死んである程度攻撃パターンが読めれば、防御やジャンプ、カウンターを狙えるようになるので、うまくなっていく実感が持てるだろう。

mitsurugi 2014-01-08 20-53-57-51_R

カメラワークに問題あり

カメラは壬佐の背後を追うように動くため、壬佐が敵に背を見せるとそれより手前の敵キャラクターがアップで映ってしまう。こうなってしまうとアクションゲームとしては致命的で何が起こっているのか分からず、いつダメージを喰らってもおかしくなくなる。幸いHardで遊んでいてもHP満タンから即死する事故はなかったが、パッチや次回作で改善してほしいところ。余談だが何時間も遊んでいると、画面が見えずとも敵の殺気を感じてよけることができるようになる(AIの挙動把握)ので、ある意味日本刀のアクションとしては問題ないかもしれない。好意的な解釈すぎるか。

mitsurugi 2014-01-10 18-07-08-50_R

いろいろな意味でごちそうさまでした。