Bird Assassin – 満足できる$2射撃

腹の出っ張ったオヤジを操作して、鳥を撃ってお金を稼ぎ、より良い武器を買い、さらに鳥を撃つという流れのゲーム。スムーズに進めば1.2時間ほどで終わるだろうが、とにかく、作業ゲーにならないようにと工夫されており、単調さが少なく、密度のある射撃が楽しめる。

空中と地上の敵の状況確認、撃つべき敵の順番、敵を倒した際に落とすゴールドの回収計算、足元のトラップやトゲを踏まないようにするなど、同時に考えるべき事柄が多く、なかなか頭と手先を使う。…のだが、別に何も考えずに撃ちまくってもいいだろう。もしクリアできないステージがあったとしても、一度クリアしたステージを再度やり直してお金が稼げるので、高価な武器を買えば、なんとかなる。このような難易度から考えると子供向けのゲームのようだが、倫理観を養う用途には向いていない。

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Trailerではオヤジがガンガン前に出て撃ちまくっているが、基本的にできないものと考えたほうがいい

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◆ゲーム後半になると、プレイヤーの火力が高くなるので虐殺的な雰囲気になりがち

Dust: An Elysian Tail – こんなアクションRPGが理想

ゲーム全体の出来は77点。DustとFidgetの掛け合い、及び登場人物の会話を気に入るのならば80点。ケモナーなら世界観に惹かれると思うのでさらに+3の83点といった感じだろうか。ややこじんまりとしているが、8時間ほどの冒険をのんびり楽しめる上に、定価1200MSPということを考えると、費用対効果に非常に優れているのではないかと思う。見てもらえばわかると思うが、とてもユニークなビジュアルであり、単に「お得なだけ」というレベルに留まっていない。

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少し残念な点としては、終盤に近づくに連れて戦闘バランスが崩れ、作業感が増えてしまうことだろうか。それを隠すためなのか経験値が異常な速度で貯まりレベルアップ祭りとなる。結果的に与ダメージが増え、被ダメージが減るので、後半に行くほど簡単になっているように感じた。

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◆鍛冶屋のHaleyが超お気に入り。時点はヒロインでFidget

BANZAI PECAN – Trailerは面白そうだったのになぁ

Trailerを見てピンときたので遊んでみた。プレイして最初に頭をよぎったのは「どこの国の人間が作ったのだろうか」というものだ。明らかにアクションゲームの制作する上でのセオリー的なものが抜け落ちている。なにも型に収まったものを作れというわけではないが、避けろという警告から敵の攻撃までが早すぎて反応できないことや、敵ののけぞりが異常に少ないこと、プレイヤーがダウンした際に高速でボタン連打しないと敵側のダウン追い打ちで即死してしまうことが重なり、ストレスばかりで爽快さはほとんど無い。

このようなゲームを開発したSERIOUS*IMPACT WORKSってどんな奴らだよ!とDesuraのコミュニティを除くと全員がアメリカ国籍だった。もしその登録情報が正しいのであれば、日常的にゲームに触れているはずだし、アクションゲームに対する基礎的な知識が無いわけではないので、ゲームの完成度などは度外視して、お馬鹿なものを作ろうとしたということだろうか。

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◆遊び心だけは申し分ない

難易度Easy相当のGreen Zoneをクリア。というかさらに上のYellow ZoneとRed Zoneは難しいというよりも操作性の問題で遊びたいと思うレベルに達していない。人間の反応がまるで役に立たず、完全なパターン暗記になるのが目に見えているからだ。なお、攻略というほどではないが、普通のゲームとは勝手が違うのでTrailerのように打ち上げ攻撃から空中連続技を当てて、自キャラの地上にいる時間を減らすのが被ダメージを減らすコツだ。「避け行動」はゲーム側の警告を見てからでは間に合わないので、危険そうになったら連打しておくと良いだろう。

格好良く思えたのは、バシュウッ!というダッシュの効果音。あまりに場違いすぎる音なので、ゲーム制作の常識に毒されていないこのゲームならではと言える。

Skullgirls – 軽く遊んで気に入った技とか

スカルガールズの基本キャラ8人とスクィグリー、ビッグバンド、フクアの計11キャラでストリーモードをクリア。基本的にあっさりした物語ばかりなので特別に凝った感想はないが、意外だったのはフィリアの影が薄かったことと、ビッグバンドが唯一の男かつまともな性格だったことか。対戦で使用するだけではわからなかったスクィグリーのキャラクター性を知ることができたのも成果の一つだ。

好きなキャラクターの動作

セレベラ

  • 5LP×2…「バイス・バーサ」無しで殴る彼女がかわいい
  • 5MP…単発で当てるとコマ投げが繋がるので、欲望をアピールできる
  • 2HP…力強いエリアル開始技ですごく豪快
  • 6HP…長いストレートは男の浪漫。もっと重いほうが良いが
  • 2HK…喰らった方は「しまった」と感じる、投げキャラの持つべき理想的な大足

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◆一番好きなセレベラは、とにかく力強くて華やかだ

ヴァレンタイン

  • 攻撃を喰らった時の表情(苦悶パターン)…かなり背徳的。
  • JLK…表裏の択がエグそうで、CPUにかぶせるだけで興奮する
  • JMP…角度が絶妙で、上からジョリジョリジョリと押さえつけるのが良い
  • 5HK…輸血台で殴るのが斬新
  • バックステップ…バクステ中に2段ジャンプと空中ダッシュ可能なので動かすのが面白い

ヴァレンタインよりも性能が気に入っているスクィグリーの技はテンションが上がるほどではないが好印象なものが多い。236LP(ワンインチ)と2MPと6HPと2HPと2HKあたりが好き。その他にフィリアとペインホイールのJMPのゴリゴリゴリと押すのが好き。ペインホイールのほうがフィリアよりも重い攻撃となっているが、今よりもさらにゴア表現を上げてくれると嬉しい。

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◆6HPの中段攻撃。スクィグリーちゃんは実に優雅

One Unit Whole Blood – BloodCMでリプレイ(9)

BloodCM(Blood Crossmatching)はソースポートのEDuke32を使用しOne Unit Whole Bloodを再現するプロジェクトだ。久しぶりにチェックしたら、Episode 2までが99%完成しているということなので、試しに遊んでみた。以前はBloodTCという名前で2011年から公開していたのだが、実際の作業は2008年から着手していたらしい。Episode 2クリアまでに深刻なバグは無かったが、幾つか注意すべき点があったので書いておく。大きく困ったのは、氷塊や水中に潜るステージでTexturesの設定を上げ過ぎるとフレームレートがひと桁台にガタ落ちすること。他には幽霊に攻撃を当てた時のノックバックがオリジナルを再現出来ていないのと、地面のテクスチャが透明になってしまうこと、それに敵キャラの座標が少しズレる程度にとどまっている。

やはりいつ遊んでも、ダイナマイトをぽいぽい投げるのはスカっとする。

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◆アキンボに癒される

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◆汚物の消毒。炎の描写は近年のゲームに近くなっている