Serious Sam: Kamikaze Attack! – ファンアイテム(28)

2011年にスマホ/タブレット向けにリリースされたカジュアルゲーム。10年経過した2021年にSteamでも販売がスタートした。アクションはジャンプとドロップキックの2ボタンのみで、難易度は低く、大体のプレイヤーは全40ステージを2時間以内にクリアできるだろう。ただ、クリアだけを目標にしてしまうとゲーム性と難易度の関係から虚無を感じてしまうため、各ステージに設定されているスコア上昇のための条件を満たしながらプレイすると良い。この辺りはアーケードゲームをリスペクトしている本家Serious Samに近いと言えなくもないが…悲しいかなスコア稼ぎしか遊べる箇所がないのである。


◆あまりにも簡単すぎて眠気が襲ってくる。暇つぶしでもキツイといった具合のファンアイテムだが、Serious Sam: The Random Encounterと比較すれば、商品(暇つぶしの道具)として必要十分な価値を有しており、ストレスなく遊べるカジュアルゲームと評価できる

Batman: Arkham Knight – 消化作業(4)

Arkham Asylum、Arkham Cityに続くArkhamシリーズ三部作最後のBatman: Arkham Knightを難易度Normalでクリア。なんとなくキリ悪く思っていたので、軽くメインストーリーだけを遊んでみた。前作と前々作を遊んでいる場合、40時間以上ほとんど変わらない(完成されている)システムを遊んでいるということで、本作はプレイヤーに飽きを感じさせないよう(半ばやけくそ気味)に工夫されている。

ストーリーが少し進む度にバッドマンのガジェットが増えたかと思えば、バッドモービルの武装も強化されたりと出来ることが時間を空けずに増えていき、それに伴い雑魚敵の攻撃アクションも増えるので、戦闘が拮抗するように難易度も上がっていく。それらの合間に新たなヴィランが出現し場を盛り上げてくれたりもするので、とにかく単調さを感じさせない作りとなっている。若干の使い捨て感と既視感は否めないが、うんざりするような酷いネガティブな気分にはならないだろう。


◆本作ではジョーカーがバットマンの幻覚として登場。ジョーカー自体は好きなキャラクターではあるが、ゲーム中の幻覚要素は好きではないため差し引きするとマイナスで、ストーリー全体はあまり楽しめなかった


◆バットモービルは賛否が分かれているようだが、個人的には好み。FlatOutやF-ZEROでの車vs車の壊しあいが好きなプレイヤーには受けがいいと思う。通常の戦闘も強力であるし、スピードが出るうえに耐久力が高いため神経を使わずにゴッサムシティを爆走できて爽快だった。先にも述べたがモービルも飽き防止の一つだと思う。無かったら無かったでArkham Cityの焼き直しになってしまうからだ

Sonic Adventure 2 – 楽しさに凹凸あり(7)

ストーリーモードをヒーローサイドでクリア。このモードは高速アクションのソニック、シューティングアクションのテイルス、宝探しのナックルズといった具合に趣向の違うステージを代わる代わるプレイしていく。プレイヤーの求めているであろうソニックのパートは、嫌いを裏切らない疾走感を味わえ素晴らしい出来だった。テイルスのパートはサイクロンという名前のメカを操作することになるが、自動で敵をロックオンしてくれるため射撃ボタンをポチポチ押していれば苦労することなくクリア可能だ。私は嫌いではないが、人によっては簡単すぎてつまらないかもしれない。

問題はナックルズだ。一直線にゴールに向かうのではなく、各ステージ上に散らばったアイテムを三つ集めるのが目的となっているのだが、特に面白味を感じない。広めのステージをウロウロし、時間を掛ければアイテムを見つけられるからだ。こういったアイテム探しの面白さを認めないわけではないが、それは好きなプレイヤーが遊べばいいだけだ。ソニックを走らせて気持ちよくなりたいプレイヤーの真逆の遊び方を強制させるのはどうかと思う。前作のようにソニックとナックルズのシナリオを分けて欲しかった。ひょっとすると、このようにアイテム探しを避けられたのが嫌で強引に組み込んだのだろうか?


◆気持ちよく走れる良いゲーム。この時間がずっと続けばいいのに


◆時間がかかるだけのアイテム探し。ハリモグラがどんどん嫌いになる

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Bully: Scholarship Edition – イエスマン型不良少年

“学園版GTA”と呼ばれる本作。個人的にはこちらの方が好みであった。Grand Theft Autoで強盗や殺人などの物騒なミッションをこなしていくのは、あまりに遠い世界のようで物語に入り込めなかったが、Bullyでは女教師や食堂のおばちゃんの恋の応援や、調査熱心な教師の代わりに女子寮から下着泥棒をしたり、イヤミな金持ちや体育会系をボコボコにしたり、どうでもいいことで困っている女生徒を助けたりと、身近に感じられるものが多かったからだ。おバカテイストも強くSaints RowやPostalシリーズのようで、素直に楽しめた。ボリュームも丁度いい。


◆飛び道具のパチンコ。これ以上ないくらいに悪ガキ感がでている


◆ギャング間の抗争を代替したオタクvs金持ちvs体育会系vs不良といった要素はあまり好きではなかった。ストーリーを構築したり、ゲーム全体を引き締めるためにこういったスクールカーストを使ったように思うが、やや強引な印象を受けた。もう少しグダグダでなぁなぁなぬるま湯学園生活の方が好み

POSTAL: Brain Damaged – ベースは20年前(11)

Demoに収録された最初のマップはだだっ広くSerious Samのように感じたが、一周を通してみるとむしろここだけが例外といったようで、ゲームが進むほどマップは狭くなっていきPainkillerに近くなっていく。ユーザーからのフィードバッグを受けたのだろうか?広い場所をだらだらと歩くのは2以降のPostalを継承していると言えば聞こえは良いが、アクションゲームとしては面白くない。そういった判断からの切り替えたのであれば、成功しているように思う。Demoマップはさすがに退屈すぎた。

アクションゲームとしてはPostal1~Postal4よりも楽しめる出来となっている。特筆すべきはショットガンのセカンダリ武器でフックショットが放てる点で、高速移動からジャンプアクションまでゲーム全体の動きに幅を持たせている。右クリック一発で上空に設置されている足場(リング)から足場に飛び移れ、フワっとした加速移動が心地よい。現代的な仕掛けでアクセントとしてよく機能している。全体としてみると、大雑把でやや中だるみするため、純粋なシューターとしては先ほど名前を出したSerious SamやPainkillerよりも面白いとは言えないが、Postalシリーズの番外編として、マップ上に転がっている小ネタをゆっくりと見物しながら遊ぶのであれば悪くないように思う。


◆フックショットで上空まで大ジャンプを行った後にロケットランチャーで狙い撃ち。完全にアリーナ系のシューターだ


◆弾薬管理なんてケチなことを言わずに強い武器をガンガン使うのだ。インベントリから使えるAmmo Boxは装備している武器の弾薬を全回復できるため、強力なロケットランチャーでさえも一瞬で弾切れから最大の100発まで補充可能。これはFPS史に残るほどのヤケクソ具合だ。バランス?そんなのは上品ぶったゲームに任せておけ!!

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