Deus Ex: Revision – Human Renovation(10)

Steam実績が実装されたり、GOG.comからダウンロードが可能になったりと、格別の対応を受けているDeus Ex総合ModのDeus Ex: Revision。そのデフォルトゲームモードであるHuman Renovationを難易度Normalでクリア。オプションからShifterまたはBioModのAugmentation調整機能を使用しなければ、難易度が上昇したグラフィック強化Modといった感じ。その難易度上昇さえ適切であれば評価されたのであろうが、強化された敵の索敵能力と射撃精度はステルス系を萎えさせ、戦闘系を進行不能(?)にさせるほどなので、バニラとの違いを比べるという楽しさはあったが、純粋なゲームプレイでの満足感は少な目。


◆近接攻撃力と移動速度を上げ、自分の有利な間合いで戦える剣士風味のDenton。遠距離はスナイパーライフルとGEPガンで対応していく極端な構成。中距離は気合で・・・。


◆現代的なゲームバランスに調整したと聞こえはいいが、ゴリ押し戦闘できる箇所が潰されていたりと製作者の意図した通りの迂回(ステルス)で進むことが強制されている印象を受ける。これが果たして自由度が売りのDeus Exなのか?という疑問は当然沸く

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Deus Ex – 難易度Normalで二週目(9)

珍しく正解に近いキャラクター育成をして二週目を普通にクリア。一度プレイすると使えるスキル、Augmentation、武器が分かるので、それを惜しみなく投入した形だ。正解の選択とはいえ、序盤のDentonは貧弱なので、どのように成長させてもさほどプレイに影響はないように思うが、香港でDragon’s Tooth Swordを手に入れてしまうと一気に変化する。

中盤にもかかわらず、もうクリアまで障害がないという見通しが立ってしまうのだ。ある程度の予測はしていたが、ゲームへの興味がそれよりも大きく下がったことに驚く。序盤では鍵開けで進んだルートから別の正面突破で進むルートに戻りアイテム集めなどを楽しく行っていたが、香港以降にそれは無し、最後まで流して終わらせた。発見が多く、作りこみの濃さと理解は深まったが、遊び方を考えさせられる結果となった。


◆二週目なのでエージェントらしく丁寧にステルスしてゲームを進めていきましょう


◆数時間後。ステルスっていうのは労力に見合うだけの成果がある時に使う方法でして…

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Zaero – さらりと(22)

ZaeroはQuake2の非公式拡張パック。販売から数年後に開発公式サイトからフルバージョンが配布されている。特殊なスクリプトが数多く使われているため、オリジナルQuake2かYamagi(互換性を重視したソースポート)で遊ぶのが良いだろう。基本的にはただの拡張パックなので違和感なくゲームに馴染めるはずだ。マップのデザインも良く、先に進むのを楽しく感じたが、念入りにシークレットを探さないと強力な武器が手に入らない点はマイナスのように思う。難易度Normalであれば無視できる範囲と言えなくもないが、下手をすると後半まで地味な戦闘を繰り返すハメに。


◆無限弾薬を活かしたブラスターでの遠距離削り。困った時のサバイバルテクニック


◆追加された敵はとにかく耐久値が高く、常に残弾を考えさせられる

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The Ulysses Project – 安心品質(21)

NVIDIA社のRTX技術により再び脚光を浴び始めたQuake2、The Ulysses Projectはそのカスタムマップだ。四つの大きなMapとそれらを結び付ける一つのWaypointから成り立つこの小ぶりなカスタムマップは本編Quake2と近いプレイ感覚と品質を備えているため、久しぶりに、又は少しだけQuake2を遊びたいというプレイヤーにはなかなか良い選択肢だと思う。

Unreal 2 – 日本語版で二週目(13)

Unreal2が面白くなかったのは物語を理解できていなかったからでは?とほんの少しだけ疑問に思ったので、日本語版をポチってリプレイしてみた。難易度はNormalを選択。防衛系のミッションが高難易度になった場合のリトライによるストレスに耐えられそうにないから。・・・うん、面白くない。日本語字幕により物語の理解が深まっても、アクションシューター単体として最低レベルの出来であることは記憶のまま変わりなく、ダメなシューター部分を帳消しにできるほど物語が優れているといった感触も受けない。シューター部分のダメな要因は武器の火力、着弾速度、敵との移動速度差、敵の異様な反応速度と命中率、などの複数の要素がまるでかみ合っていないため。

プレイヤーはAimの技量が反映される武器を使っている時のみギリギリ遊べるいった感じで、防御回避予防面において楽しめる場面がほぼ無い。せいぜい遠距離から飛んでくるロケットランチャーをよける程度だ。中距離以下は敵の攻撃を見極めて操作に反映してもキャラクターの移動が遅くてだいだい回避できない。基本的に敵の攻撃をボコボコ食らう前提でゲームが進むので、休憩地点では結構な量の回復剤とアーマーが置かれている。ゲームの進行には支障が無いのかもしれないが、攻撃が回避できない状況が多く、攻撃を当てられる状況もある程度固定化されているため、戦闘行為全体において開発の意図した行動を取らざるを得ない。一本道で進行するゲームの末端の戦闘のやり方まで一本道という不自由なシステムについて、アクションシューターの皮をかぶったADVであることを疑ってしまう。

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フルアーマーは動きが鈍いのだ

虚構の世界にどっぷり漬かっていると”動けるデブ”という存在が当たり前になり麻痺してしまうのだが、常識的に考えて分厚い鎧を身にまとえば動きは鈍くなる。これは至極当然だ。ところで、普段一人称視点のゲームを遊んでいると意識しにくいだろうが、主人公の体系を見てもらうと、Unreal1の主人公Prisoner 849は囚人とあって薄着で身軽。それに比べ、Unreal2の主人公John Daltonはガタイが良いとはいえ普通の人間が分厚い鎧を着ている状態。つまり、前作のUnreal1に比べてプレイヤーの動きが重いというゲームの調整はさほどおかしくない。

そこそこ地位のある人間が死なないよう各惑星をパトロールし、Skaarjのような化け物と戦うのだから、相手の攻撃に耐えられる高性能なアーマーを着て攻撃を喰らいながら相手を仕留めるのも、戦闘員のほぼ全員が重アーマーを着込んでいる点から、世界観的に正解なのだろう。ここもおかしくない。これにハッと気が付いた時に重いストレスから開放された。そう、Unreal2はおかしくないのだ。・・・まぁ、ストレスも矛盾も感じなくはなったが、より醒めた目でどうしようもないつまらないシューターだと気が付いた瞬間でもあった。その…ゲームの世界観と戦闘バランスが合致していると、こちら側も否定のしようがないのだ。戦闘部分を否定することが全否定に繋がりかねないからである。だって世界観とくっ付いてるんだもん。せいぜい武器の着弾速度を上げろ(=超ヌルゲーにしろ)と言うぐらいだろうか。初代原理主義者は軽く全否定で終わらせると思うけど。

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◆Unreal2と言えばやはり紫色のビームが印象的

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◆物語は興味深くはあるが、面白いかと聞かれるとちょっと困る内容。尺が短すぎて、どうにも描ききれていないようだ

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