The Talos Principle – 頭が固すぎてツラい(1)

  • 中盤に入ったあたりでもうパズルが解けなくなってきた。ツラい
  • 物語も難解でほとんど理解できない。ツラい
  • 設定を弄っても微妙に酔う。ツラい
  • 解けないパズルを飛ばす時に「後まわしにするのは恥ではない」「成長すればいずれ解けるようになる」などフォローを入れてくれるのは助かる。精神的に

Portalのような誰にでもクリアできるようなゲームを想像していたのだが、考えていた以上にパズル難易度が高くクリアできるか不安。近ごろは軽々とSerious Samをクリアできるようになっていたので忘れていたが、もともとCroteamはプレイヤーに一定の技量(難易度)を求めてくる開発なのだ。それがシューターだけでなくパズルの方もそうだったという話。

Talos 2016-05-27 18-08-13-99_R
◆グラフィックはSerious Sam 3よりも気持ち向上しているような気がする

Moto Racer – Voodoo3で走ってみた

前々から3dfx社のVoodooでゲームを動かしてみたいなぁと考えていたところ、丁度ジャンクショップでAGP版Voodoo3 3000を手に入れたので、通電する保証もないというのにSocket Aでゲームマシンを組んでみた。結果的にこのビデオカードがうまく動いてくれたので良かったのだが、もしも動かなかったのであれば、eBayでVoodoo5を落札していたかもしれない。これとは別にサウンドカードもA3D社のAureal Vortex 2(AU8830)を調達できたので当時の環境保全を目的とした一台となりつつある。ついでに今回はレースゲームということでMicrosoft SideWinder Game Pad 1.0も用意してみた。

3dfx(Voodoo)専用API「Glide」を知っている人ならば、さぞ滑るようなヌルヌルとしたレース画面を想像するかもしれないが、今回私がプレイした限りではそういった感じはなく、あまり快適でなかった。そもそもゲームを買った後に気が付いたのだが、本作は最終パッチ3.22で突然Glideに対応したようで、本来はDirectX(3.0)で動かすことが前提なのだ。そのためDirectXで動かした時は大変安定したフレームレートで道を走れるのだが(色崩れあり)、Glideだと負荷がかかる場面でガクッとフレームレートが下がり、他車との勝負どころで操作ミスが起こりやすかった。しかし、ネットを見てみると私のような微妙な不具合の記述が見つからないばかりか、Voodoo3でのヌルヌル動画まで発見してしまったため、私の環境か設定が悪いだけのような気もしてきた。拾ってきたパーツであることを考慮すると真面目に原因を調べる気は起きないのだが、公式最終ドライバ1.07(22 Nov 2000)を入れて、XGA解像度Unrealにて60近くのフレームレートを確認できたため、Glideに限ってはスペック通りの働きができているようなのだ。よってカード側の異常というよりかはDirectX絡みのように思う。最後に肝心のゲームの話になるが、APIによる描画とは関係ない軽快な操作と感触、その直感的でゲーム的に動かせるマシンにより巨大なカーブやジグザクのコーナーなどを攻略した時が実に気持ちよく、ただ単にコースを走っているだけで楽しい気分になる素晴らしい物であった。

  • Single RaceとChampionShip、リバースモードのChampionShipを一通りクリア
  • バイクは思い通りに曲がる感じでクセがなく、コースを走るのが素直に楽しい
  • 自分以外のマシンにぶつかると露骨に速度が落ちるため、ラフな走り方は難しい
  • Normalの難易度は適正だが、より気軽に遊ぶためEasyに下げた
  • ゲーム自体はA3D対応というわけではないが、Vortex 2の力なのかかなり立体的に音が聞こえた

snap2

snap

続きを読む

Riddick: Assault on Dark Athena – 猫目男誕生物語

Wolfenstein: The New Orderが大変面白かったため、同じ人間が携わっているThe Chronicles of Riddick: Escape from Butcher Bayを遊んでみた。今回はプレイしたのはThe Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athenaの中にGame Engineを新たに収録されたリメイク版であるが…まぁ、これといった感想はない。ただ単に遊んで凄く面白いなぁと感じて終わっただけだ。…最近やけにこのような語り口調が多いわけだが、次で記事の数も700に突入するところだし、面白いゲームを遊んでいる時に脳が動かない持病を差し引いても、私自身ブログを書くことに飽きているような気がしないでもない。

それはさておき、本作にはただでさえ優秀なレビューが多く、書くことが思いつかないのだが、強いて言うなら『敵が銃を落としてもDNA登録を行っていないリディックには扱えない』という設定がうまいように思う。この不思議と説得力のあるSF的設定によって、「銃を持った敵を倒した瞬間に銃が手に入る」といったステルス風のゲームによくある”最初の敵を倒す時だけ緊張感のある作り”にはなっておらず、うまい具合に敵兵を倒したとしてもそれほど状況が好転せず緊張感が継続するのである。そのため脱獄の難しさを肌で感じやすく、重苦しく憂鬱な雰囲気と合わさってゲームの世界に入って行きやすい。付け加えると、縛りの多いステルスパートとは逆に火力に恵まれる場面が多く取り入れられているのもフラストレーションを発散させる意味で上手だ。特に生身のリディックからパワードスーツに操作が変わり、さんざんいびってきた敵兵を蹴散らすあたりはとてもスカッとする(そこのMP!)。映画版『リディック』の内容はほとんど覚えていないが、ゲームの方は全ての要素が高レベルでまとまっていて非常に完成されているので、とてもオススメできる。

DarkAthena 2016-05-19 14-13-01-71_R
◆闇に紛れるリディック。当たり前ではあるが影の描画には力が入っている

DarkAthena 2016-05-17 22-26-14-68_R
◆うおっまぶし!ゴーグル型サングラスを外した猫目男のリディックには世界がこう見えるらしい

Wolfenstein: The New Order – いい仕事していますねぇ(4)

ああだこうだいう必要のないくらいよく出来たゲームだった。内容的にはウルフェンシュタインシリーズというよりReturn to Castle Wolfensteinのリブートだと言えるが、実際には第二次大戦から14年後の1960年が舞台となっており、その時代には到底作れないような(RtCW以上の)未来的ロボットが多数登場するため、主人公の名前が同じというだけのSci-Fi作品と言えなくもない。ただまぁ、先にも述べたとおり、オールドスクール型のFPSが好きな人間には大変楽しめる内容となっているので、大人の事情など細かいことは気にせず普通に遊ぶのが良いだろう。

本作のよいところは適切な難易度設定により、適度なやり直しを求めてくることだ。ボスの倒し方からルートの進み方、ステルスの成否、通常戦闘など雑にプレイするとすぐに咎められてしまう。かと言って、ギチギチな作りというわけではないし、”普通に”遊んでいるだけで今時のシューターには無い、そこそこの高さのハードルを飛び越えるような気持ちの良い”ゲームを遊んでいる感覚”に浸ることができる。具体的な話に絡めていないため説得力に欠けているのは自覚しているが、優等生タイプから一歩も二歩も進んだ本当に優秀なゲームなので、リトライが苦ではないプレイヤーは是非触れてみてほしい。

WolfNewOrder_x64 2016-05-05 21-52-28-03_R
◆ヌルめのステルス。ステルスとランボーのどちらにも特典があるため進行スタイルはプレイヤーのお好みで

WolfNewOrder_x64 2016-05-02 16-04-06-30_R
◆特別好きというわけではないが、Wolfenstein 3Dの画面を見ると気分が落ち着く

今回も「面白いゲームを遊んでいる最中には脳が止まる病」につき文字が少なめ。それと思った以上に本作を楽しめたため、開発陣の過去作であるThe Chronicles of Riddick: Escape from Butcher Bayにも手を出したところ。まだ序盤ではあるが、とてもいい感じだ。

Postal III – 試される寛大さ(7)

だいぶ値段が下がってきたので購入してみた。ゲームを初めてまず驚いたのが、プログラムの不得意なユーザーが作った2005.6年当時のSourceEngine Modを彷彿させる破壊的なパフォーマンスだ。負荷がかかるとcfgを弄った2600kGTX970Full HD環境下でもフレームレート20を頻繁に下回った。SourceEngineの開発ノウハウが蓄積されているであろう2011年にこの不安定さというのはヤバいとしか言いようが無い。が、しかし、パフォーマンス以外はなんとか許容範囲内である。

というのも、Postalというゲーム自体がユーモアとジョークのみで勝負していると言っても過言ではないため、操作性やAIの挙動などにいちいち突っ込みを入れてもしょうがないのだ。で、そのようなものを世に送り出したロシアスタジオフォロワーTrashmastersのユーモアというやつがどうなっているかというと、これが意外に本家Running with Scissorsと近い感性を持っていて「なかなか評価できる」のだ。願わくば、この唯一の長所を素直に受け取るため、文庫本やスマホなどの暇つぶし道具を手元に置き、超長いローディングでイライラしないよう一工夫するのが良いだろう。

ユーモア★★★★☆
ゲーム性★☆☆☆☆
システム☆☆☆☆☆
ファンから見た面白さ★★☆☆☆
RWSリスペクト★★★☆☆(3だから良いとも言える)

p3 2016-04-27 09-28-05-20_R
◆これ以上ないってくらい凶悪犯

p3 2016-04-29 17-57-34-05_R
◆形状の卑猥さと耐久力の上がったクロッチー。アクションゲームとして楽しめたのはこのボス戦だけ