Iron Storm – 厭味のない難しさ

私はゲーム側からクイックセーブが許可されている、つまりはプレイヤー側からある程度難易度の調整が行えるPC Gameが好きだ。また、それが許可されているが故にゲームバランスの崩壊高難易度となっているゲームにも、一定の理解があることを最初に言っておきたい。何が言いたいかと言うと、本作はこまめにクイックセーブを行わないとゲームの進行が不可能に近いため、クイックセーブ否定派は触れない方が良いタイトルなのだ。ただし、難しいゲームを求めているユーザーに向けて難しいゲームを開発したおかげか、通してプレイしてみても不快になる箇所は少なく、うまい具合に整った高難易度ゲームのようにも感じた。巷に溢れる無計画であったりや嫌がらせの色合いが強い高難易度ものとは違うという意味だ。なかなか楽しめた。

  • 風変わりなストーリーと異様な難易度以外は特筆するところがない正統なアクションシューター
  • 音の定位はかなり良く、耳を澄ませながらのゲーム進行を心がけたい
  • 敵のグレネードは超強力なので、投げ込まれたのが分かったら即時撤退
  • Level5の列車ステージは行ったり来たりがクドく、あまり面白いデザインには思えなかった
  • 親切なチェックポイントとどこでもセーブが可能なため、心が折れなければ詰むということはないだろう

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◆敵は反応が早く、射撃も正確で、頻繁に細かく動くのでかなり強い。が、頭の方はよくないため、注意を引いてドア前などに毒ガスを撒いておくと勝手に突っ込んで死んでくれたりして、なかなか可愛らしい一面も

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◆一人称と三人称の視点切り替えが可能。銃撃戦は一人称の方がやりやすく、ステルスパートでは三人称の方がうまくいきやすい。あまりに通常戦闘が激しいので、ステルスパートが無ければ主人公がスパイであることを忘れてしまう

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Project Freedom – システムに自由は無い

本作は簡易操作で楽しめるカジュアルなスペースシューターだ。各ミッションの目的は「破壊しろ」か「護衛しろ」のどちらかで、要するに目の前の敵を殲滅すれば良いだけなのである。マイクロミサイルと言っていいのか、拡散型のミサイルをばら撒きながらメインウェポンで敵戦闘機や敵基地を破壊していくプレイ感覚は中中のものだ。ただ、ある程度敵機と接近しないと敵の当たり判定が出現しないため、すれ違いざまでの撃破が基本となっていて、窮屈な印象。

何故そのような方式を採用したのか理解し難く、偏差撃ちを駆使して、画面上では敵に攻撃を当てているにもかかわらずダメージが入らないというのは、あまり面白くない。プレイヤーの技量が軽視されているからだ。確か後作のDogfight 1942でも同様の調整だったので同じ不満を感じていた記憶がある。ロケーションの話に移るが、こちらは全てが宇宙絡みではあるものの、豊富でなかなか力が入っており、長時間飽きずに目でも楽しめるように思う。この手のジャンルには疎いが、私はもう少しアクション性が高い方が好みだ。

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マルチプレイのScreenshot集

最近遊んでいるやつとか継続的に遊んでいるやつとか。

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◆Day of Defeat: Source in Omaha。お気に入りかつ継続的にプレイしている対戦ゲーム

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◆Day of Infamy in Omaha。士官が支援を要請するために必要な「通信兵」を主に選択。士官の周りで生存していることが最大の仕事なので、実際の行動となると、後方で双眼鏡を覗く士官の周りをウロウロしてストーキングだけ。当然直接的な戦闘も少なく、かなり退屈だ。かと言って別の兵科を選ぶと退屈なわりに重要な通信兵を誰も選ばずチームが負けていく。TF2のメディック不在問題と同様。あちらはスコアが稼げるという利点があるためマシなのだが…うーん

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Turok: Dinosaur Hunter – 先住民よりスパイ派

ざっくりと言ってしまえば本作はTomb RaiderとQuakeを足して割ったようなゲームだ。システムは各ステージに散らばった時空石なるものを集めることにより次のステージへと進める仕組みになっているので、戦闘を行いつつもアイテム探しを行うことになる。触ってみれば分かるが、Tomb Raiderとは違い、戦闘と探索のパートが分かれているのではなく、混ざっているため、戦闘に意識が向いていると、隠された時空石を見逃しやすい。よって大抵のプレイヤーは敵を全滅させた後にハブエリアに戻り、再度ステージをやり直し、ゆっくりとアイテム探しを行うことになるだろう。この流れが最初から最後まで続くため、単純なゲームだと言える。

補足すると、アイテム探し要素が強い序盤に比べ、中盤からプレイヤーの火力が大きく向上するため、アクションゲーマー的な感性からすると、溜まっていたフラストレーションがどんどんと和らいでいくのが心地よい。終盤までいくと、QuakeというよりかもはやQuake2といった段階まで進んでいしまい、スピード感溢れるクラシックなプレイ感覚の中、爆発物とショットガンとマシンガンで敵を蹴散らしていく感じがなんとも癒される。思うに、アイテム探しの面倒臭さが実は平凡な戦闘を面白く感じるようにさせるスパイスの役目を果たしているのではないだろうか。客観的に思い返してみて、本作は古代調、武器、Map、ジャンプアクションなど、どの要素も一長一短でうまくいっているのかいっていないのか、よく分からない。分からないが、それでも遊んでいくうちにだんだんと楽しくなっていくので不思議だ。

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◆弓(強化弾)。情報を仕入れずに購入したため、原始的な武器ばかりで進んでいくのかと思っていたが、実際は現代的な銃の他のSF的なものも登場するため、何でもありで賑やかだ。下手に統一するよりもずっと良い

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◆「I Am Turok!」死亡後に残機を使い復活する際、何故か気合を入れて自己紹介し始める主人公のインディアン

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The Darkness II – 患者は楽しめる

原作未読、前作未プレイのややネタバレあり中二病患者としての感想を書きたい。まず、このゲームはストーリーが良い。”ストーリーが良い”という文言は中身全体の二割から三割ほどの価値を保証するといった意味で用いられているように思うが、私は一見アクションゲームのように見える本作を本質的に一人称視点型のアドヴェンチャーゲームとして捉えているため、ストーリーを評価することが、それすなわち大部分を評価することと同義であると理解してほしい。

ただし、これは最初に申した通り、中二病患者としての感性であり、そうでない人は「俺は二年間歯を食いしばってあいつを抑えてきた…」などと暗闇で独白しだす主人公に感情移入はしづらいように思う。感情移入できていないと、マフィアのボスが闇の力でヒャッハーと気持ちよく大暴れしている最中に突如…精神病棟へ場面が切り替わり、「まさかとは思いますが、その『ダークネス』とは、あなたの想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか」と医者から冷たくなだめられ、先ほどまで自らがやりたい放題で死体の山を築いてきたことが、実はただの妄想であったかもしれないと、記憶と自己同一性が揺さぶられ、何が現実なのかと混乱させられる、この落差ある物語が楽しめないのではないかと想像してしまう。実のところ、戦闘も視覚的に優れているため、一見楽しそうなのだが、開発側の用意したスキルを要所要所で使い分けるだけでプレイヤーの技量が反映されにくく、俺TUEEEEEEEと闇の力に酔う感覚は期待していたほど強くない。これが先ほどアドヴェンチャーゲームであると言った要因である。むしろ強大な力を行使するよりも、強大な力を持っていること自体に高揚する感性を持っておきたい。楽しく遊べせてはもらったが、なかなか評価が難しいゲームだ。

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◆ダークネス(二本の触手)と共に二丁拳銃を持てるので、画面からやりたい放題感が伝わってくる。ユニークでとても良い

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◆俺は光を好まん。体が照らされると闇の力が使えなくなるので、こまめに照明を潰していく必要がある。ちまちまと地味な作業でテンションが下がる。一方的にならぬようゲームバランスを整えるという意味では極めて正しいが…

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