Legacy of Heroes – いいよいいよー(45)

2017 Cacowardsを覗いていたところ、どうにも古臭そうなWadを見つけたので触ってみた。どこかで書いたように思うが、私はWadに対して革新的であるとか奇抜なものを求めていない。欲しいのはidに近い良質なゲームプレイだけなのである。そういった意味で本Wad「Legacy of Heroes」はよく適合していた。プレイ感覚はDOOM2よりもUltimate Doom(Thy Flesh Consumed)に近いような感じで、前から出現する敵を安定的に、時には大胆に倒していく直線的なものとなっていて、とてもクラシカルで楽しめた。全11Mapというボリュームも丁度良かったように思う。

視覚的にもEternal Doom親父のHUDやHereticのテクスチャを多めに使っていることから、完全にその手のファンに向けたモノであることが分かる。各Mapについては製作者が旅をするかのように連続した設計にしたらしく、無機質な基地のような場所から始まり、平野や城、またはその二つが混じったような場所に移り変わっていく様は、彼が狙った通り少しずつゲームが進行しているように感じた。試みは成功しているように思う。また、どのMapもひと目見て「すごい!」と強い衝撃があるわけではないが、よく見てみると細部まで作り込んでおり、戦闘中に引っかかりが起こりムッとする時もあるが、基本的には「よく頑張ってるなぁ」と感心する。地味かもしれないが質は高い。

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◆後戻りできない、隠れる場所も無い。目の前の敵を即座に倒すしか生きる道はないのだ

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◆後半からかなりMapが広くなっていくが、区画が分かれていると言えばいいか、迷子になることはあまり無い。このあたりも意地の悪さがなく、素直な印象を受ける

以下ネタバレありのスクリーンショット集

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Duke Nukem 3D: 20th Anniversary Edition – Episode5(22)

完全新規のエピソード『Alien World Order』が追加されたということで買ってみた。20年ぶりに追加されたEpisode 5は結構な力が入っており、ファンならば容易に価値を見出だせると思う。分かりやすい新要素としては火炎放射器と高耐久型のエイリアンが追加されたことだが、どちらもオリジナルのDuke Nukem 3Dのバランスを破壊しないよう、うまく調整されていたように感じる。テンポも良く、強力な武器で大ボスと戦う機会も多いので、全体を通して出し惜しみをしていない印象を受けた。過去作のファンを想定したうまい作りだ。思いきり銃が撃てて楽しめた。

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◆追加された火炎放射器はポンッポンッと火炎弾を出すタイプのためテンションが上がらない。Duke Nukem 3Dのα版にはFlamethrowerという名前で製品版Freezethrowerの変わりに存在していたらしいが・・・?

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プレイバック機能。死ぬと進行状況のロードをどこからでも選択することができる。画像を見れば察しが付くと思うが、死んだ3秒前にでも30秒前でも300秒まえにでもゲームを戻すことができる。クイックセーブすらも不要な究極の復帰システムだ。さらっとアクションゲームの寿命を十歩縮めたような気がしないでもないが、当然オプションから切ることもできるので、お好みで

Serious Sam 3: Jewel of the Nile – 難易度Normalで二週目(25)

先日購入した高速ストレージ(WD2003FZEX)の速度テストがてらNormalでやり直してみた。あまり楽しめなかった初回のプレイが難易度をHardに選択したからだったのかを確かめる目的もある。結論から言えば、Hardよりも弾薬管理がゆるい分だけ気軽に楽しめたものの、本DLCはリプレイに耐えうる面白さを持っていないため、そこそこといった感じ。FPSまたはSerious Sam自体が非常に完成されていて、ある程度の面白さが保証されていることを考えると、本DLCは本編で活躍できなかったLasergunやSniper Rifleといった強力な武器を存分に使える以外には価値が薄いように思われる。

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◆Lasergunが本当に活躍できる360度方向のラッシュがあっても良かったかな?

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◆こっそり新武器のAxe

Iron Storm – 厭味のない難しさ

私はゲーム側からクイックセーブが許可されている、つまりはプレイヤー側からある程度難易度の調整が行えるPC Gameが好きだ。また、それが許可されているが故にゲームバランスの崩壊高難易度となっているゲームにも、一定の理解があることを最初に言っておきたい。何が言いたいかと言うと、本作はこまめにクイックセーブを行わないとゲームの進行が不可能に近いため、クイックセーブ否定派は触れない方が良いタイトルなのだ。ただし、難しいゲームを求めているユーザーに向けて難しいゲームを開発したおかげか、通してプレイしてみても不快になる箇所は少なく、うまい具合に整った高難易度ゲームのようにも感じた。巷に溢れる無計画であったりや嫌がらせの色合いが強い高難易度ものとは違うという意味だ。なかなか楽しめた。

  • 風変わりなストーリーと異様な難易度以外は特筆するところがない正統なアクションシューター
  • 音の定位はかなり良く、耳を澄ませながらのゲーム進行を心がけたい
  • 敵のグレネードは超強力なので、投げ込まれたのが分かったら即時撤退
  • Level5の列車ステージは行ったり来たりがクドく、あまり面白いデザインには思えなかった
  • 親切なチェックポイントとどこでもセーブが可能なため、心が折れなければ詰むということはないだろう

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◆敵は反応が早く、射撃も正確で、頻繁に細かく動くのでかなり強い。が、頭の方はよくないため、注意を引いてドア前などに毒ガスを撒いておくと勝手に突っ込んで死んでくれたりして、なかなか可愛らしい一面も

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◆一人称と三人称の視点切り替えが可能。銃撃戦は一人称の方がやりやすく、ステルスパートでは三人称の方がうまくいきやすい。あまりに通常戦闘が激しいので、ステルスパートが無ければ主人公がスパイであることを忘れてしまう

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Project Freedom – システムに自由は無い

本作は簡易操作で楽しめるカジュアルなスペースシューターだ。各ミッションの目的は「破壊しろ」か「護衛しろ」のどちらかで、要するに目の前の敵を殲滅すれば良いだけなのである。マイクロミサイルと言っていいのか、拡散型のミサイルをばら撒きながらメインウェポンで敵戦闘機や敵基地を破壊していくプレイ感覚は中中のものだ。ただ、ある程度敵機と接近しないと敵の当たり判定が出現しないため、すれ違いざまでの撃破が基本となっていて、窮屈な印象。

何故そのような方式を採用したのか理解し難く、偏差撃ちを駆使して、画面上では敵に攻撃を当てているにもかかわらずダメージが入らないというのは、あまり面白くない。プレイヤーの技量が軽視されているからだ。確か後作のDogfight 1942でも同様の調整だったので同じ不満を感じていた記憶がある。ロケーションの話に移るが、こちらは全てが宇宙絡みではあるものの、豊富でなかなか力が入っており、長時間飽きずに目でも楽しめるように思う。この手のジャンルには疎いが、私はもう少しアクション性が高い方が好みだ。

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