S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl – いつもの(4)

長すぎてだるい、というのが正直な感想だ。長くても30時間ほどでクリアできると勝手に思っていたが倍ほどのボリュームがあった。しっかりと物語を進めたという点(?)は評価できるが、いかんせんプレイヤーに集中力や理解力を求めてすぎている気もする。序盤はまだしも中盤は長距離移動が多く、30分歩いた後に話を聞いてまた次の目的地まで30分歩くだけといった展開が結構な頻度で起きる。スカスカで巨大でゾーンに対して、歩いているだけで世界観に浸れて楽しいといった心酔しているプレイヤーでなければ苦行のようにも感じるだろう。

現代のゲーム(娯楽)としては面倒で時間を食うだけの”終わっている”レベルであるが、ここを2006年当初から変えなかった点がこのゲームの高評価に繋がっているのだろう。GSCは下手に迎合せず、誰が自分たちを評価しお金を落としてくれるのかをしっかりと理解できているようだ。この判断は自体は簡単だが、しっかりと実行できるところは流石である。


◆当たり前だが15年も経てばグラフィックは大幅に向上する。長いシェーダーコンパイルに不満が無いわけではないが、退廃さと美しさが入り混じった独特の景色を見るとネガティブさは薄まる


◆適切な武器を装備しリーンを使いながらしっかりと相手の頭を狙うのが基本的なスタイル。本作は敵が圧力を掛けてくる距離が決まっている場面も多く、キツイと感じたら大きく後ろに下がるとわりと楽になりがち