Alan Wake’s American Nightmare – 期待はずれ

「期待はずれ」というのは、スタンドアローンとは言え拡張パックなので、物語ではなく戦闘を全面に押したデザインになっていると思っていたが、そうではなかったということだ。変な期待をしなければ「悪くない」というところ。

物語と戦闘のどちらを重視したいのか

Alanの小説家らしいスタミナの無さは解消され、MAPも広くなり、好き放題距離を調整できるようなった。加えてライトの回復速度も上がったので、難易度は駄々下がり。敵の攻撃を避ける動作も必要なく敵を倒せるので、「Alan Wakeの戦闘」である必要を感じない。ここまで戦闘の難易度を減らしたのは、物語に集中してほしいのだろうと思って真剣に読んだのだが、よくわからないというが正直なところ。つまり何が目玉のゲームなのかわからないのだ。アクションゲームとして強く味付けしてきているので、恐らくオマケのアーケードモードを楽しんでくれということなのだろうが、それを目当てに買うほどの物好きは少ないだろう。

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ストーリーを補足している原稿を数多く拾うと、強力な武器がアンロックされる。これにより物語を読むのを強制されているような感覚になる。

Mr.Scratch

American NightmareはMr.Scratchというキャラクターとモニター(TV)越しに対峙するのだが、送られてくる映像は猟奇的なものもあり、ひどく気分を害する。よく出来ているといえるが、やり過ぎともとれた。

日本語音声から英語音声に

低予算(XBLA)だということなので、日本語音声が入っていない。これにより本編とは雰囲気がかなり変わるので、最初は別のゲームをやっているような感覚に陥ったが、最終的には慣れた。

Bioshock 2 – 幼女とハンティング(1)

10時間ほどで楽しくクリア。ゆるく遊びたかったので難易度はMediumを選択したのは正解だった。Bioshockには死がなく無限コンテニュー可能なので、緊張する必要がなく、ゆっくりと海底都市を散歩できる。何も考えずに適当にアイテムを拾ってキャラクターを強化していくのが楽しい遊び方だろう。

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幼女がアダム(資源)を採取する時だけは死ぬことが許されない。防衛型の戦闘になり純粋に難しいが、携帯用のタレットを置くと楽になる。また、前作はビッグダディという重量級の敵が中ボスだったが、Bioshock 2ではビッグシスターという身軽なキャラになっている。俊敏な動きなのが、いやらしい。

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炎をぶっ放してからショットガンとドリルで仕留める脳筋キャラに育ててみた。ゴリゴリ押せるようになったので概ね満足だ。


グラフィックは軽くて綺麗で安定していた。よくUnreal Engine 2.5をここまで改造したなと感心する。時代遅れのラグドールだけが残念だった。日本語化とFovを広げることが可能で快適。とにかくゆるいFPSなので、疲れているけど何かゲームをしたいという時にオススメできる。ストーリーを読まないという前提ならば、前作を飛ばしても問題ないだろう、戦闘やシステムはこちらのほうが洗練されているので遊びやすい。

Hotline Miami – 幅広いプレイが可能なクライムアクション

評判が良いみたいなので遊んでみた。サイケデリックと狂気を全面に押しているようだが、見かけによらずアクションゲームとしてはお手本のような作りになっている。理不尽さを少なく、ルールを覚えてリトライしていけばクリアまでいけるだろう。難易度が徐々に上がっていくところも好感が持てる。その半面、サイケデリック(画面が歪む演出)は不要だと感じた。右に移動したと思っても右上に向かっていたというように微妙に影響があったからだ。ただ、この要素を取っ払ったら売れなかっただろうなとも思っている。

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ロシアンマフィアを殺すのが目的。倒すという表現ではなく殺す。ダメージ設定は限りなくリアルで、バットで殴れば即死。銃で撃っても即死。プレイヤー側もなにかに当たれば即死なのでスリリングだ。目的は暗殺と決まっているが、手段はプレイヤーに委ねられている。正面から殴るもよし、ステルスしながら穏便に進めるのもよし、遠くから銃を撃つのもよしと、幅広いプレイが可能だ。また、それを補助するための能力強化のお面もある。私は強引に殴りに行きたいがために歩行速度の上がる「うさぎ」を使った。

クリアまでに6時間かかったのでやや遅いと思うが、力押しの攻略にこだわったのでこうなった。特別に縛ったわけではないが、久しぶりに気に入ったゲームなので、自分のやりたいようにやった結果として時間が掛かっただけのことだ。非常に満足している。どうでもいい話になるが、Shiftキーを押すと遠くを見ることが出来るので射撃が楽になり、さらにキリンさんのお面をかぶると、より遠くまで見ることができるのでクリアがかなり容易になる。でもゾウさんの(お面の)方がもーっと好きです。

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Alan Wake – 悪夢は一度だけでいい(2)

10時間ほどでクリア、満足度は70ぐらい。TPSとして遊ぶ分にはやや尻すぼみではあるが、ユニークで楽しむ価値のあるものになっている。不満点は最高難易度でなければ、すべての物語を読むことができないところだ。しっかり作りこんであるから二周目も楽しめるよ!というのはビシバシ伝わってくる。しかし私はそれが大嫌いだ。リプレイ性を高めるためストーリーの裏側を隠すというのはわかるが、その量が多すぎて周回プレイが前提のようだ。プレイヤーを最も満足させるべきなのは”初回かつ難易度Normal”であると考えている私には不愉快でしょうがなかった。

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「俺は○○していて手が離せない!アラン、食い止めてくれ」から敵のラッシュが始まる。周りには投げ物が転がっているので、手当たりしたいに投げればクリアは簡単だ。少し控えることで、敵を倒す順番を考えながら避けを駆使して射撃を成功させることを求められるので面白い。

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アランが一人で危険に立ち向かう時に涙を流してくれるバリー。俺はあんたの方が最後まで生き残ってくれて嬉しいよ…。クリアした感想としてはアメリカ人が好きそうな話だった。ただし後半は真剣にストーリーを追わなかったので詳細は理解していない。MAPに散らばっている物語の背景が書かれた原稿が拾うのが面倒なのだ。

ムービーシーンがESCでストップ、Enterでスキップ

これは褒めるべき点。昔から感じていたのだが、この機能はビデオゲームに義務付けるべきだ。プレイヤーの生理現象や来客よりも、あなた方の作ったムービーの方が価値があるとは思えない。

Alan Wake – ビデオゲームで丁寧に小説を表現(1)

アランの右眼に秘められし闇の能力(チカラ)が覚醒(Wake)し世界を救うストーリーだと思っていたのだが、売れっ子小説家であるアランの書いた原稿が現実になるとかならないとかという話だ。デフォルトで日本語にローカライズされていて質は最上級。難所の前には、ほんのりと警告のメッセージが原稿で落ちている。

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メインは物語なのだろうが、TPSとしても優秀だ。敵のAIは移動に関して頭がよいが、殺しにこないのでゆっくりと対応すれば良い。チェックポイントも親切で、デスペナルティはほとんど無い。また、グラフィックが恐ろしく綺麗。テクスチャが細かいというよりは、霧の表現と暗闇の演出が合わさって”綺麗に見える”というのが正しいかもしれない。室内のオブジェもパターンが豊富で手が込んでいる。

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テレビに映る番組はストーリーに関係があるのかないのかわからないが、興味をそそられる作りなので、見逃さずに見てしまった。他にもラジオやテープレコーダーが再生できたりできるが、すべてプロの声優さんなので不快感なく、安心して聴くことができる。

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頼れる仲間は親友のバリー(Barry Wheeler)だけ。彼は田舎嫌いのニューヨーカーで、小太りのお調子者ときてるので設定から死亡フラグがビンビン。良いキャラクターなので最後まで生きていて欲しい。現在はエピソード3を終わらせた所なので、ちょうど半分。やや単調だが銃を撃つのが面白いゲームなので、意外と話を読まなくても遊べる。