M.I.A.: Mission in Asia – そのままの君でいて

PCゲーム道場レビュー記事にほぼ全ての事柄が書かれているため、概要はそちらを参照していただきたい。プレイした感想も似通っており、ますますもって今タイピングしている意味を考えてしまうわけだが、タイトルの通り”そのままの君でいて”といった感じだ。同開発会社のゲームを遊んだ経験があればおおよそ同じ感想を持つと思うのだが、「UbersoldierとUbersoldier 2の方が良かった」というもの。何故なら特殊能力のシステムを削り、ゲーム性を大きく下げてしまったため、バリューゲーム郡の中でキラリと光っていたものが、びっくりする位ぼやけてしまったのである。

さらに言えば全体的にCoDを意識しすぎたのも(?)まずい。いや、意識して売れたゲームの真似をする行為自体は良いのだが、プレイヤーの意図しない行動を咎める(即死させる)というCoDで批判されがちなネガティブな部分が本作では全面にでてしまっていて心証が悪い。特に二番目のMapの曖昧な指示のもと、訳も分からないまま、手探りで死にながら開発の意図を確かめていく作業というのが、複数回の無駄死に繋がったため結構なストレスに。やはりプレイヤーを導くのが下手なロシアの開発会社(偏見)は、ぎちぎちに拘束するようなシステムではなく、ざっくりと適当にやってもなんとかなるようなガバガバな方向で作ったほうが良い気がする。

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◆ゲームの前半は○○を守れだことの、道を切り開いてくれだことの、適度に面倒な頼まれごとをこなしていくCoDのようなリニアな進行。指示が大雑把なところがロシア(または東欧)的で変な味がある

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◆ゲーム後半は急にバリューゲー色が強くなり、C級D級のアクションシューターへと変わる。B級ではないというのが非常に重要

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Unreal 2 – 日本語版で二週目(13)

Unreal2が面白くなかったのは物語を理解できていなかったからでは?とほんの少しだけ疑問に思ったので、日本語版をポチってリプレイしてみた。難易度はNormalを選択。防衛系のミッションが高難易度になった場合のリトライによるストレスに耐えられそうにないから。・・・うん、面白くない。日本語字幕により物語の理解が深まっても、アクションシューター単体として最低レベルの出来であることは記憶のまま変わりなく、ダメなシューター部分を帳消しにできるほど物語が優れているといった感触も受けない。シューター部分のダメな要因は武器の火力、着弾速度、敵との移動速度差、敵の異様な反応速度と命中率、などの複数の要素がまるでかみ合っていないため。

プレイヤーはAimの技量が反映される武器を使っている時のみギリギリ遊べるいった感じで、防御回避予防面において楽しめる場面がほぼ無い。せいぜい遠距離から飛んでくるロケットランチャーをよける程度だ。中距離以下は敵の攻撃を見極めて操作に反映してもキャラクターの移動が遅くてだいだい回避できない。基本的に敵の攻撃をボコボコ食らう前提でゲームが進むので、休憩地点では結構な量の回復剤とアーマーが置かれている。ゲームの進行には支障が無いのかもしれないが、攻撃が回避できない状況が多く、攻撃を当てられる状況もある程度固定化されているため、戦闘行為全体において開発の意図した行動を取らざるを得ない。一本道で進行するゲームの末端の戦闘のやり方まで一本道という不自由なシステムについて、アクションシューターの皮をかぶったADVであることを疑ってしまう。

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フルアーマーは動きが鈍いのだ

虚構の世界にどっぷり漬かっていると”動けるデブ”という存在が当たり前になり麻痺してしまうのだが、常識的に考えて分厚い鎧を身にまとえば動きは鈍くなる。これは至極当然だ。ところで、普段一人称視点のゲームを遊んでいると意識しにくいだろうが、主人公の体系を見てもらうと、Unreal1の主人公Prisoner 849は囚人とあって薄着で身軽。それに比べ、Unreal2の主人公John Daltonはガタイが良いとはいえ普通の人間が分厚い鎧を着ている状態。つまり、前作のUnreal1に比べてプレイヤーの動きが重いというゲームの調整はさほどおかしくない。

そこそこ地位のある人間が死なないよう各惑星をパトロールし、Skaarjのような化け物と戦うのだから、相手の攻撃に耐えられる高性能なアーマーを着て攻撃を喰らいながら相手を仕留めるのも、戦闘員のほぼ全員が重アーマーを着込んでいる点から、世界観的に正解なのだろう。ここもおかしくない。これにハッと気が付いた時に重いストレスから開放された。そう、Unreal2はおかしくないのだ。・・・まぁ、ストレスも矛盾も感じなくはなったが、より醒めた目でどうしようもないつまらないシューターだと気が付いた瞬間でもあった。その…ゲームの世界観と戦闘バランスが合致していると、こちら側も否定のしようがないのだ。戦闘部分を否定することが全否定に繋がりかねないからである。だって世界観とくっ付いてるんだもん。せいぜい武器の着弾速度を上げろ(=超ヌルゲーにしろ)と言うぐらいだろうか。初代原理主義者は軽く全否定で終わらせると思うけど。

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◆Unreal2と言えばやはり紫色のビームが印象的

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◆物語は興味深くはあるが、面白いかと聞かれるとちょっと困る内容。尺が短すぎて、どうにも描ききれていないようだ

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Quake – シングルプレイヤーマップをいくつか(19)

・Dead Memories(2012) – 4.4/5
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◆うまい速い安いの三拍子。狭い場所でのスピード感溢れる殺し合い、からのさらに狭い闘技場へ移り、激しい戦闘が楽しめる

・Arcane(1997) – 4.7/5
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◆展開が速い難しめの戦闘は上手に切り抜けた時に脳汁がどっぱどっぱ出る。要所要所で配置してある雑魚敵も絶妙で、程よく緊張感が抜かれたり締められたりと、素直に楽しめた

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Battlefield 1 – 無心でランク75到達(18)

私がこのゲームのコンクエストモードから感じ取った意図は、チームが一丸となって勝利するのでは無く、各々がとにかくスコア表の上位に名前を載っけられるよう行動を最適化しましょうといったものだ。本来のコンクエストは拠点を落としたり守ったりと、陣営および分隊同士がぶつかってドンパチしながら取りっこするのが楽しいはずなのだが、本作BF1は取得した拠点を守備するのが馬鹿馬鹿しくなるほど攻めに成功したときのスコアが高くなっている。

つまりチームが勝利するために重要な拠点を守備している本当のキープレイヤーが表面上冷遇されているのだ(最後の最後に一応評価されるが)。逆にチームの勝利を気にしないプレイヤーの方がざくざくスコアを稼げるフィーバー状態で超気持ちよくなるのが、過去作が好きなプレイヤーにとって大きな問題なように思う。このスコア稼ぎ至上主義がさらに加速すると、両陣営が共に拠点を守備をしないという展開になり、相手側のがら空き拠点をお互いに時計回りに取り合うという、銃撃戦の発生しない悲劇のマラソンプロレスとなることも珍しくない。私としてはすべての成果が同じスコアとして計算されるのが良くないように思うので、他の似たゲームでも採用されているようスコア表に”Object”の欄を作り、拠点に絡んだ重要な行動を別枠でリアルタイムで評価してほしい。

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◆闘争心が薄れ直接的な撃ち合いが下手になってきているので、一歩引いたところで援護するのが一番気楽だった。ゲームのほとんどの時間を分隊長として過ごしてきたので、指示を飛ばし弾薬を撒いて弾幕を張ってリスポン地点を確保して、なかなかBF特有の立ち回りがうまくなった実感はある

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◆旗に絡んでスコアを大きく稼ぐ行為が本当にコンクエストで勝利するための行動なのか疑問に思いながらプレイしていた。ただ、途中からどうでも良くなっていった。私はBattlefieldをメインに遊んでいるプレイヤーではないからだ

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Amnesia: The Dark Descent – 納涼目的で始めたが

厳しい残暑を乗り切るため、積んでいたホラーアドヴェンチャーの本作をクリアまで。軽い気持ちで触り始めたが、漠然と考えていた以上に興味深く、ユーザーフレンドリーな作りでストレスも溜まらないため、夢中で遊んでしまった。凝った感想はない。目の前の問題を解決しながら、散らばった物語を紡いでいく作業がただ楽しかったというだけだ。不満というほどではないが、非武装の主人公が武器を持った敵から逃げるアクションパートだけはもう少し難しくしても良いかと感じた。しかし開発側からすると物語に集中してほしいのだろう。ホラーの方向性は前作Penumbra: Black Plagueの方が好みであったが、ビデオゲーム全体の完成度は本作Amnesiaの方が圧倒的に高い。久しぶりに当たりを引いたように思う。より楽しめるよう日本語化してくれた有志の方々にも感謝。

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