Clive Barker’s Jericho – 複雑

  • クライヴ・バーカーの世界観が好き
  • 風変わりなFPSを求めている
  • 不出来なAIに寛容

上記三つが当てはまれば高い満足感が得られるように思う。その反面、QTEがあったり、マップが一本道だったり、ホラーっぽい外見のわりに怖くなかったり、長所と短所がはっきりしており癖が強いため誰が遊んでも楽しいといったゲームではないが、異様に細かく描かれた臓物や拷問器具、悪趣味なインテリアや小物など、ビジュアル面は間違いなくユニークなので、世界観目当てのプレイならば損はしないように思う。

システム面は特殊能力を持つ6人の隊員を切り替えて戦闘や謎解きを行う。銃撃6割特殊能力4割くらいの感じだろうか。隊員によってプレイ感覚が異なり、オラつきながらミニガンを撃てるDelgadoや動きの速い敵を拘束する魔法が使えるChurch、貫通する弾丸を念力で操作してワンショットファイブキルできたりするBlackと、なかなか楽しめる。気になるのは味方NPCのAIの出来で、後半はかなり”お世話”してやらないと戦闘が立ち行かなくなるため、味方の行動に不満を持ちやすいプレイヤーはスルーしたほうが良いだろう。前作Clive Barker’s Undyingの方が質が高く万人受けするので未プレイであれば、こちらから試すという手も。


◆敵が固いため爽快感は少ないが、射撃感自体は悪くない。6人がかりで目の前の敵に一斉射撃を行って戦うのはKilling FloorのようなCo-op感があり好み。このようなグループシステムは戦闘面では良い方に働いているが、強力な仲間がいるという安心感から恐怖(ホラー色)は薄まっている


◆一般的に武器や防具をしっかりと手に持ち備えることを装備と言うが、武具を皮膚に直接縫い付けるのがClive Barker’sスタイル

The Elder Scrolls IV: Oblivion – 水が合った

スカイリムの寒そうな世界には心惹かれなかったが、オブリビオンのファンタジックで温かみのある世界は性に合っていたようだ。適当にクエストをこなすだけで相当楽しい。これは非常に感覚的なものなのだが、DiabloよりもTitanQuestというか、プレイ時間が長いゲームは死を連想させるものから遠い方が好ましい。気になるのはダンジョンの構造が似たものばかりだというぐらいで、あばたもえくぼなんつって、世間で不満とされている要素もネガティブには思わなかった。コツをつかみ始めたプレイ開始5時間以降からクリアまでずっと楽しい時間が続いて大満足。


◆森の中でオークと戦闘。絵に描いたようなファンタジーに思わずニッコリ


◆盗賊的な生い立ちを持つメスケモが主人公。普段は走ったり飛んだりと落ち着きのない奴だが、戦闘になると相手の一撃で盾と鎧でしっかりと受け止めるガチムチ風の剣士へと早変わり。ギリギリ回復魔法だけ唱えられる知性を持つ

続きを読む

Serious Sam 4 – 未経験者こそ(26)

難易度Normalでサブクエストを全て消化してクリア。大まかには楽しめた。賛否はあるだろうが、Sam色が薄まって他のシューターへ近くなったのは好ましく思っている。というのも、20年続くシリーズの4作目も旧ファンに向けて作ってしまうと、よりゲームが先鋭化され新規のプレイヤーが増えないからだ。開発のCroteamは積極的に旧作を新しいSerious Engineで遊べるように作っているため、最も愛されているFirst Encounter(初代)にも触れやすい環境が整っている。3や4から入ってファンになったプレイヤーは是非そちらも。ストーリーもそれに合わせて(?)4→3→初代と遡っているのも都合がよい。


◆ショットガンにグレネード発射機能が付いて対応できる状況(距離)が増えたのも初心者に優しくなったポイント。長年FPSを遊んでいると麻痺してしまうと思うが、敵の特性や距離を見ながら適切な武器を取り出すというのは慣れていないと相当に難しいものだ。スキルによる自爆ダメージの軽減もそれに一役買っている


◆過去作に比べてガジェットのせいでバランスが大雑把だとか、スキルツリーが微妙だとか、アキンボのせいでダブルショットガンが空気だとか、音の定位が超劣化しているだとか、Aludran Reptiloid Commonが木と重なって保護色になってうざいだとか、細かい不満はたくさんある。たくさんある、が…ごちゃごちゃ言わずに撃ちまくれ!!焼き直しはクリエイターの仕事ではないのだ

Halo 2: Anniversary – やっぱりダメ

まったく楽しめなかったHalo1であるが、シリーズが世界中で大ヒットしているため、ひょっとしたら自分には感じ取れなかった魅力があるのでは?と気になったため、続編のHalo2にも手を出してみた。…が、難易度Normalで一周した限りでは、やはり面白いゲームでないと再確認しただけだった。

全般的に戦闘が面白くないのだ。エナジーソードやロケットランチャーといった攻撃力の高い武器を持った時はギリギリ楽しめるが、それ以外の場面では敵の体力を削るばかりの作業のようで、まるで面白くない。マルチプレイを想定した武器バランスだったのだろうか?ストーリーも続編ありきのようで間延びしているため、景色を見る以外に楽しみがなかった。


◆近接攻撃エナジーソードでの立ち回りはシールド残量を計算し、多少のステルスが必要となるため、本作で貴重な”ゲーム”の時間だ


◆使いまわしがひどかった前作とは違い、ロケーションは豊富でいい感じ。メカ全般は相当力が入っているようでSF感を強く感じられ目で楽しめる

POSTAL 4: No Regerts – 金曜日まで(10)

Ver0.5.0へとアップデートされ金曜日まで遊べるようになったので、とりあえずそこまでやってみた。現状でもそれなりに遊べ(?)、Postal2の正統な後継作として十分な骨組みはできているように思う。暴力性が減った分お下品さが増した程度で、いい意味でも悪い意味でも変わっていないため、過去作のファンは安心して(?)遊ぶと良いのではないだろうか。現状はまだまだ作りかけなので細かいところに言及することはない。


◆特定の武器の弾薬が余りがちなのをアキンボ状態になるアイテムで上手に解決されたのは喜ばしい


◆ゲーム(POSTAL4)内で新作ゲームのテストプレイをするイベント。そもそも早期アクセス自体がテストプレイのようなものなので、現在遊ぶプレイヤーはテストプレイ中にテストプレイをするという入れ子状態が体験できる

続きを読む