Grand Theft Auto V – メインミッションのみ

前作GTA4のシングルはストーリーがしっかりと進むので成りあがっている感があり、舞台のリバティーシティ全体もかなり大きさの割には作りこまれていて生活感を感じられ、力強く走る電車からも街が生きているようにも感じられた。

本作GTA5はというと上記GTA4の利点以外をすべて上回っており総合的に大変優れたゲームだ。こちらを好むユーザーの方が多いだろう。理由はとにかく遊びやすいことに尽きる。乗用車も運転しやすくなり、シューター部分で難しい場面もなく、飛行機やヘリコプターなどの特殊な乗り物操作も三回失敗するとスキップが可能になるため、プレイヤーがゲームを投げ出さないように配慮されている。それなりのやる気さえあれば、クリアまでいけるという設計だ。


◆とにもかくにもGTA5はトレバーを描きたかったのだと思う。彼ほど近寄りがたく、悲しく、不幸で複雑なキャラクターの映像は長編ドラマかボリュームのあるクライムアクションゲームでなければ描けない。ドラマでは尺的に描けたとしても、登場シーンから漂う彼の異様さに視聴者の心は即座に離れてしまい細かく目を向けてもらえないだろう。

その点、本作はフランクリンやマイケルといった別の主人公の視点から、有能だが問題のある仕事仲間として半ば強制的に身近にいる無視できない人間として接し続けなければならない。プレイヤーの心を繋ぎとめる仕掛けだ。逆に考えるとこのような濃いキャラクターを出さないと主人公が三人いる意味や単調な長時間のアクションゲームに満足感を出せなかったのかもしれない


◆エクストリームショートカット(いつもの)

格闘ゲームいろいろ

単独では記事にならない格闘ゲームの活動報告。


◆GUILTY GEAR -STRIVE-をジオヴァーナで10段まで。なるべく新キャラを触りたかったので名残雪との二択だった。彼女は有利フレームでゴリゴリ押していくキャラだが、ガトリングシステムが消えたため、近距離での攻め密度は高くない。その代わりに火力があるので弱くはないが(近Sや2Dなど武器は揃ってるので多分強い方)、使っていてしっくりこなかった。ハッピーケイオスはよ


◆少しだけ触ったBlazBlue: Cross Tag Battle。好きなキャラクターを組み合わせてキャッキャウフフ遊ぶお祭りゲーかと思ったら、如何に相手を挟み込んでハメ殺すか、触られないように冷たく殺すか、一瞬で殺すかのタッグを選ぶハイパー世紀末ゲーだった。偏愛よりも駒としてキャラを見るプレイヤーに向いている

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Tom Clancy’s Ghost Recon: Future Soldier – まいんどふるねす(3)

難易度Veteran(2/4)で一周。近未来兵器を装備したリコン部隊でアクションありステルスありのロケーション豊富なミッション群を金のかかったスクリプト演出で盛り上げる鉄板構成だ。正直本作はエンターテイメントとしてかなり仕上がっており、普通に遊んで普通に楽しめる良いゲームだ。内容に欠点らしい欠点は特になく、言及することは無い。

ただGhost Reconというタイトルにしてしまっているのが、過去作のファンには気になるかもしれない。私自身はアクションゲーマーで思い入れも少ない方なので「世界観を共有しているだけ」とドライに理解するし、TPSに変更されたことにも抵抗は少ないのだが、やはりVeteran程度では敵が頻繁に体を晒して突撃してきたり、手榴弾を使ったプレッシャーも少なく、ゲーム内評価を無視すれば強引な戦闘も可能なため、タクティカル要素が薄く単調でかなりヌルいのは気になるところ。Advanced Warfighter 2を見るにカジュアル化への流れは既にあったように思うが。


◆位置取りから隠密行動まで光学迷彩がとにかく大活躍。光学迷彩を遊ぶゲームと言っても過言ではない


◆もう半分CoDじゃん…などと突っ込みを入れているようだとこのゲームは楽しめない。過去作の記憶は頭から消し、センサーグレネードすげー、マグネティックX-Rayつえー、ドローン偵察便利すぎぃ!など与えられたおもちゃで素直に楽しむのが幸福への道だ

Max Payne 2 – 方向性が変わった(3)

多数のゲームを遊んでいるとBullet timeを採用している作品と出会うことがあるが、動きの遅くなった相手を一方的に攻撃するのに魅力を感じないため、あまりプラスの要素としては捉えていない。FEAR1だけがギリギリ楽しめるといったところだ。しかし本家Max Payne 1だけはゲームプレイと映画的演出を混ぜるかのように使われ、一時的に無敵状態となるShootdodgeと組み合わせることで、危機的状況を打破する手段だけでなく、同時に主人公を格好よく見せるようになっており、単なる戦闘補助にはなっていない。ただのアクセントとして導入している作品とは明らかに違い、さすが大元と言えよう(私自身あまりShootdodgeを使いこなせてはいなかったが…)。

しかしShootdodgeの仕様変更により本作のBullet timeは他のゲームと同じく有利に戦闘を行えるようにしただけの単一の存在へと成り下がってしまった。確かに始めて一時間ほどは素直に楽しめるものの、残りの時間は作業へと変わる。また、ここぞというときに使った前作とは違い、常時発動できるような異様に強力なものへと変わったためよく出来たB級シューターからC級D級まで下がった感じがする。クイックロードを繰り返し敵の配置を覚え苦しい思いをしながら難所を打開するよりも、鼻歌交じりに敵のドタマを撃ち抜きながら華麗なアクションリロードをキメるといったスーパーヒーロー的な体験に興味があるのならば、本作の方がお薦めではある。

Ghost Recon Advanced Warfighter 2 – 最後が最悪(2)

初代Ghost Recon(2001)は冷たい殺意が野外を歩いているだけで伝わってくる独特なものだったが、本作Advanced Warfighter 2は全体的にディティールが美しくなってものの、どうも印象に残らないというか戦いの緊張感を感じない。一見中東のような街並みからは(メキシコだけど)、戦場の空気感が感じられず、ただ存在しているだけといったB級シューターの背景のようだ。また、mapの縮小化に伴い歩く時間が少なくなり、シューターとしては遊びやすくなっているのだが、索敵重視から的当てへ変わったようでどうもしっくりとこない。この初代びいきの感覚は刷り込みだろうか。

初代とは難易度Normal同士の比較なるが、敵兵士の反応は鈍くなっており、タクティカルな行動をしなくても敵をガンガン倒せる。ただし、機関銃を握っている敵は別で機敏かつ明確な殺意をもっているため、リーンを使って手足を狙ったり別方向から攻めるなどの工夫が必要だ。ノーミスでのクリアは確かに難しいだろうが、チェックポイントが適度に入り、クイックセーブも可能なため、どん詰まりになることはない。ラストステージ以外は。


◆基本的には道なりに歩いて敵を撃っておけばOK。タクティカル要素は高難易度かCo-opで、といった感じ。難易度Normalは操作の慣れという意味でボリュームも丁度いい。他のFPSタイトルと比べても命令系統を含めた操作感はよく出来ているし、射撃の感触も良く、高水準のシューターとして遊べる。最後のステージまでは


◆最終面のThe last standはかなり酷い。画像はムービーが終わり、ヘリから戦場に降下する際に敵に撃ち抜かれる隊員たち。何かの間違いかと思い再度初めからやり直すも隊員たちが同じくゲーム開始と同時に撃ち抜かれ死亡。指示も飛ばせないうちに戦力を削られるこのミッションは大丈夫なのか?と思って進行させるも、先に進むほど敵の配置がより凶悪になっていくクソ仕様だった。このミッションはダメだ。このミッションはダメだ