Chernobyl Terrorist Attack – 10年前のバリューFPS(1)

グラフィックと射撃感がOrion Games製作のバリューゲームに良く似ていると思ったのだが、実際に作っているのはSildenという欧州の会社。ゲームエンジンは自社製のArgon(Ver4)で最高画質にすると、そこそこ綺麗になるものの、異常に重くなってしまうので、ゲームを楽しむつもりならば最低画質が良いだろう。

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目的地への案内は親切。迷うことはないが、道がデコボコしていて引っかかるので少しストレスを感じる。武器は7.8種類あるのだが補充が限られているので、実質的に精度の悪いAK(アサルトライフル)しか使えない。その銃で相手にするのはAKを5.6発くらっても平気な顔をしているサイボーグのような奴らだ。加えて千里眼と超AIMを完備している昔ながらの敵AIを搭載しており、とても人間を相手に銃撃戦をやっているように気になれない。受けるダメージが少ないのだけ救いだ。

一本道以下

「A地点で戦闘開始→B地点に移動して戦闘→C地点に移動して戦闘→A地点に戻って再び戦闘」このようにMAP上をぐるぐる回らせてトリガー湧きで敵を出現させるだけという展開が多く、ゲームバランス以前の開発側の手抜きが目立つ。これは一本道よりもタチが悪く、いくらバリューゲームといってもやってはいけないラインだと思うのだが、理不尽な即死もなかったし、テンポも標準的だったので、クリアしてみるとそんなに悪くなかったという気がする。

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◆馬鹿みたいに弾薬を消費して敵のグループを殲滅するのがかなり疲れる、このゲームならではの疲労感だ

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◆狙撃パートは遠くの敵をマーキングしてくれるので親切を通りすぎて、作業になってしまっている。また、スナイパーライフルは全編を通して威力と精度が揃った最強の武器だ

NINJA BLADE – QTEをうまく組み込んだ忍者アクション

私が感じているQTE(Quick Time Event)の大きな問題は、成功時の達成感が少ない点と要求される操作がゲームに関係ない点の二つだ。NINJA BLADEはその二つをうまく解消しているため、「QTEなんていらない」と思っているユーザーでも楽しめる可能性がある。

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本気で作った忍者アクションを体験できるようにしてくれたのは素晴らしい。かったるいQTEをやらされた上にくだらない演出(映像)を見せつけてくる勘違いゲームとは違う。問題はQTEを含めた映像製作ばかりを重視してしまったので、アクションゲーム部分がおざなりになっているところだろうか。もしかしたらまとめ動画を見るだけで満足してしまうかもしれない(ゲームプレイの必要性が薄い)。

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◆QTEが始まる前にキュピーンと「見切る」動作が入るので、心の準備ができる

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映像のアクションを見ていれば、主人公のKen Ogawa(小川剣)が次に何をやろうとしているのか予測がつくはずだ。大きく分けると「攻撃する」か「避ける」のどちらかだが、ある程度の規則性があるので慣れれば初見からスムーズにQTEをクリア可能。

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通常の3Dアクションゲームとしては大味だ。攻撃ボタンを連打して敵を切り刻みたいところだが、盾持ちの敵が多いので、クリーンヒットさせる状況が少なく爽快感は少ない。面倒になったら剣攻撃をキャンセルして風忍術を使えば、雑魚敵はおろかボスまで対応できる。


ゲーム内では8時間でクリアしたことになっているが、実際にはもっとかかっていると思う。最初はQTEばかりやらされて腹立たしかったのだが、慣れてくるとうまくなっていく実感もありだんだんと楽しくなっていった。万人にはオススメできないが、動画を見て気になれば遊んでみて欲しい。

  • いつでもセーブできるわけではないので、遊ぶ際は60分ほど時間を取りたい
  • PC版はオプションからフレームレート30の上限を切ることができる
  • フレームレート120だとTap(連打イベント)がうまく動作しないので、60が安定
  • 頻繁に連打を要求されるが、本気でやらないとクリア判定を貰えない
  • QTEには難易度が存在していて、オプションから変更可能
  • QTEには稀にランダム要素があるので、記憶力だけでは突破できない
  • 通常攻撃はいつでもガードで強制停止できる
  • 通常攻撃→ガード→通常攻撃で連続攻撃判定
  • ガードが有効な範囲は180度以上360度未満
  • 風忍術は即発動で範囲ダウン。発動中は食らい判定も小さくなるので万能

Titan Quest – Corsair / Legendary(21)

Def/RogのCorsair。Legendaryの中盤から装甲に薄さを感じ始めたが、先日遊んだHaruspexが反則級なだけだったと気が付いた。防具さえ集まれば腐ってもDefenseということで、クリアに困るところは無いかと思うが、逆に言えば、ある程度の防具が揃わないと少し辛さを感じることだろう。トレハン必須だ。

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◆攻撃力(DPS)を重視しすぎると、Defenseでもパッタリ死ぬ

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Epicの時にはわからなかった「高レベルQuick Recoveryとユニーク盾Ancileによる連続盾受け」をやってみた。TQは盾受け成功時に効果音が出ないのでわかりにくいが、効力があることは囲まれることが多いAct3でやっと実感できた。確かに囲まれた時に使えば生存率がグっと高まるが、スキルのかけ直しがかなり面倒くさいので、ものぐさに人に常時運用はできないだろう。

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盾があると毒耐性が作りやすくて良い。Corsairはゆっくりとでも装備を整えれば手詰まりにならないし、ボス戦もColossus FormとLethal Strikeにスキルを振れば対応しやすい。徐々に強くなるのが実感できるTQ屈指の良キャラだと思う。

The Royal Marines Commando – 遊べるWW2バリューFPS

Green Man Gaming版はセーブ時の動作が不安定だったが、進行不能というほどではなかったので、気にせず強引にクリアした。全部で三時間ほどのボリュームで、Jupiter EXを使ったいつも通りのバリューFPSとなっている。SAS: Secure Tomorrow / Armed Forces Corp / Battlestrike: Shadow of Stalingrad と同様に味方NPCが勝手に敵軍をなぎ倒していくかと思ったが、しっかりと修正されているので普通のゲームとして遊べる。WW2ということもあり、ゲーム展開はゆっくりだ。

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アイアンサイトを覗かなくても弾はまっすぐに飛ぶのでリーンを使う必要性はない。雰囲気が欲しい時に構えるのが良いだろう。私の大好きなKar98の弾薬は少なく、オマケ程度にしか使えないので、弾薬の豊富なDe Lisle carbine(ボルトアクション)をゆっくりと正確に当てていくのが楽しい遊び方のように思う。ボルトアクションよりもSMGの方が強力なので、困った時や撃ちまくりたい時に取り出せば良い。

Syndicate – 求めていたサイバーパンクFPS(2)

感想という感想は無い。単純に遊んで楽しいFPSだったのだ。充実した時間を過ごせて満足。自キャラが打たれ弱いと感じたので体力を上げたからか、やや簡単になってしまったかもしれないが。

求めていたDeus EXはこれだった

Deus EXがRPGだというのは承知しているが、戦闘用に特化しても大暴れできないというのはやはり寂しい。しかしSyndicateでは照準に補正をかけないかわりに、銃撃と特殊能力を組み合わせた力押しの戦闘方法を許しているのが嬉しい。それに合わせた敵の強さもちょうどいい感じだ。本作はCoDやBFに飽きてDeus Ex: Human Revolutionを遊んだけど戦闘に物足りなさを感じた人に強くオススメできる。Syndicateは面白いだけでなく、いろいろな表現にも挑戦しているので「ゲームってこんなの進化していたのか!」と感じることができるはずだ。

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◆ボス戦に手応えがあり面白い。力押しではなく、問題解決能力が問われる

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◆2069年の火炎放射器は予想外に作りこまれていた。シュゴーという轟音と共に光学迷彩の敵を焼き払うのは爽快だ