Sniper: Art of Victory – バリュースナイパーFPS

2008年発売のWW2の野っ原でのんびりとスナイプするバリューゲーム。敵の位置がMAPに表示されるので索敵の必要なく、着弾点が表示されるので弾丸の落下地点を考えなくても、当てることができる。難易度をVeteranに上げることで、前述した二つの要素を解消でき、狙撃シミュレーターとして遊べる。三時間かからない程度のボリューム。クイックセーブはロードしている最中に進行中のスクリプトが壊れる可能性があるので、最後の手段として使うのが良いだろう。今作はミリオンヒットしたSniper: Ghost Warriorの原形であるが、出来は決して良くない。手軽に狙撃手を体験できるのが良いところだが、SGWほどではないがバグも多く、今現在遊ぶ価値はほぼ無いだろう。

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ゲームの大部分をBattlestrike: Force of Resistanceから流用しており、狙撃のシステムを上から乗っけただけじゃないかと疑うレベルだ。MAPは流用というレベルではなく、間違いなくそのまま使っていて、全8Missionの中で新規作成は3つくらいだろう。

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◆まともなスナイプシステムに見えるが、わりと適当でも当たるし、真剣に狙っても当たらないことも。一番重要なのは風の向きで、これだけは確認しないといけない。スナイプに成功しても二回に一回は敵に当たっても血が出ないので、かなり残念気分になる。これをうまく改善して爽快感を増やしたのが続編のSniper: Ghost Warriorだ。スナイパーライフルの弾薬はどうもミスを考慮にいれていないような数で、非常に少ない。狙撃をミスしないのが理想だが、SRの弾が無くなっても一応は敵の死体からMP40を拾うことも可能だ。

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◆バレットカムはエフェクトでスピード感を出している

Duke Nukem: Manhattan Project – 単調なスピンオフ(14)

GOG版をデフォルトで認識されたXbox360のパッドで遊んだ。今作はDukeって誰?というユーザーが楽しめないどころか、Duke Nukem 3Dが好きというユーザーにも厳しい出来だと思う。

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奥行きが存在する変則的な2Dアクションシューター。カメラ(視点)は常にDuke様を追いかけるが、敵はお構いなしに画面外から撃ってくるので、プレイヤーはダメージを食らってから敵を認識することとなる。ゲームバランスなどクソ食らえと言わんばかりのキャラゲーなのが潔い。単純に遊ぶとNormalですら体力と弾が足りないので、必然とシークレットを探すことになるが労力に見合う価値のあるものばかりなので嬉しい限りだ。

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ステージクリアにはKEYとBOMB(美女を助けたオマケ)が必要。つまりプレイヤーは毎回二つの探し物を見つけなければいけないのだが、肝心のMAPにひねりが足りない。アイデアも無いのにMAPを作るとこうなるな、という感じのものがずっと続く。開発は本家3D Realmsではなく、Sunstorm Interactiveという会社が担当しているので、しょうがないかという気もするが。

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雑魚敵と戦うのは作業だが、いくつかのボス戦はかなり面白い。いわゆる覚えゲーになっているのだが、理不尽さが少なくリトライしがいがある。


マンハッタンで戦った記憶はほとんどないが無事にクリア。単調なゲームには違いないが、一応は遊べるレベルの出来だ。客観的に面白いと言えるのは最初と最後のチャプターだけなので、Demoで十分という気がしないでもない。私はDuke Nukem1と2を遊んでいないので、少し回りくどい表現をしてしまったかもしれないが、特にやってみようという気持ちにはならなかった。

Cryostasis: Sleep of Reason – 雰囲気を満喫した(2)

プレイしている時の没入感が高すぎて、寒さと暗さでいっぱいになったが、無事にクリア。チャプター15まではぼんやりとしたストーリーだったのが、16から17にかけて大きく動いて18で綺麗に終わった。詳しくは書かないが、ゲーム内容と物語がよくまとまっていたので遊んでよかった。良い物語ではあるが、隅から隅までキッチリと描かれているわけではないので注意が必要だ。個人的にはストーリーというものは突き詰めて考察しても意味が無いと思うので、よかったなぁと感じたら、ぼやけたままにしてもよいのではないだろうか。

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入手できる武器のバランスは悪く、後半はSMG(PPSh-41)だけあればあとはいらないという感じ。無理すればボルトアクション(Mosin Nagant)でもなんとか戦えるが、メインでの運用は難しいだろう。

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◆…寒い。銃が凍ってしまうが、撃てなくなるということはない

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◆シロクマの毛の描写が良い。Vivisectorからパワーアップしている

Heavy Fire: Afghanistan – 19.99ドルならば妥当

クソゲーオブザイヤー 2012 に選ばれたようなので、気になって遊んでみた。PC版なので家庭用とは微妙に違いがあるのだが、軽くクリアした感じだと驚くようなクソゲーではなかった。質が悪いのは確かだったが、開発がポーランドの会社ならば上出来というような気もする。

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起動していきなりPCに刺してあるデバイスの数だけProfileを作るように強制される。また、勝手にディスクドライブの直下にセーブデータを保存するなど、かなり行儀の悪いプログラムだ。これでは、暇な時に引っ張りだして遊んでやろうかなという気分にはならない。

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Call of Duty (またはそれ系統の派手なスクリプトFPS)を意識しているようで、基本的な作りは日本でいうところのガンシューティングゲームなのだが、そのスクリプト演出を無理に加えているせいで、視点移動が滅茶苦茶になってしまっている。主人公は前置きもなく左右や後ろを振り向くので、プレイヤーは非常に酔いやすい。また、それを考慮してもビジュアルの質は70点といったところに収まっている。

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取ってつけたようなパワーアップ要素があり、面白さに結びついているわけではないが、リセットできるので遊びに幅がでるのは良いと思う。何故かグレネードの使い勝手だけ悪いので、それ以外の装備を優先すると良いだろう。

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クリアすると装備を引き継いだ状態で遊べるベテランモードが追加される。イージーのステージを夜にしただけという感じなのだが、正直に言って視界が悪すぎてシューティングゲームになっていない。幸いチェックポイントは親切なので死にながら敵の配置を覚えればクリアはできると思う。

ガンシューティングとしての基本的なシステムが劣悪

“ゲームセンターのガンシューティングを遊んだことのない人達が作った”というこじつけをすると全て合点がいくのだが少し難しいか。ダメな理由をあげればきりがないが、低難易度とボリューム不足という二点で救われている。期待しなければ、飽きる前にクリアでき、それなりに遊べる。

Cryostasis: Sleep of Reason – 極寒アドベンチャー(1)

いつの間にか体温が下がった感覚に襲われるほど、よくできた極寒の表現。すばらしい体験を与えてくれるゲームだ。画面の前で暑さを感じたFar Cry 2とはちょうど真逆。一人称視点のシューターではあるが戦闘はオマケ程度だ。撃って楽しいゲームではないが、プレイした記憶はずっと残るだろう。グラフィックは本当に見て損がない。

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部屋一面の氷をPhysXに計算させるのでゲーム動作は非常に重いが、意味のある重さだ。ハードウェアが大好きな人間には堪らないだろう。PhysX専用にGTX480を割り当ててみたが、快適とはいかないまでも30fpsは出ているので長い間寝かせておいてよかったと思う。EAX Advanced HDは良好。頭がおかしいほどサウンドに力が入っているので、没入感は非常に高い。

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主人公は死んでいる物の記憶を読み取るMental Echoという能力を使える。それを使って「過去に何があったの~?」と覗き見をしながら物語をつないでいくのがゲームの目的だ。Mental Echoを使った後は、若干の謎解きを要求されるが適切な難易度になっている。

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ゲームの進行度は50%といったところだが、物語はまだ謎だらけ。一本道の上に単調という評判だが、個人的にはそう感じない。事前にドンパチが無いことを知っていたというよりは、単調ではなくスローなだけだと気が付いたからだ。

開発のAction Formsには以前Vivisector: Beast Withinで遊ばせてもらったが、同じ会社が作っているとは思えないほど変わっている。もちろん良い方向にだ。ケモケモした要素が少なくなっているので残念だなと思っていたのだが、iOS と Androidに恐竜FPSを作っていたので超安心。