Sniper Elite V2 – 悪趣味な狙撃シミュレーター(3)

誰でも簡単にシモ・ヘイヘ気分を味わえるSniper Elite V2を難易度Marksman(Normal相当)でクリア。ゲーム性を完全に無視したので六時間でクリアできた。所々でステルス求めてくるゲームデザインとなっているのだが、その割には敵の数が多く、物音にも敏感なので、単純に難しいものとなっている。体力が自動回復で弾薬も豊富であったので、ステルスする見返りが少なく、面倒になったので、最後まで強引に進めてしまった。

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グラフィックは人間の顔以外は綺麗だ。基本的には野外での戦闘ばかりなので、その描写の弱点は気にならないだろう。銃声や足音などの効果音も良く出来ている、音の定位置も悪く無い。

ゴア表現という一芸

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はっきり言ってしまえばSniper Elite V2は「狙撃に特化しただけのゲーム」であり、「狙撃手を体験できるゲーム」ではない。全部で10個あるミッションも代わり映えなく、スナイパーライフルで敵を撃ち殺すだけ。しかしながら、それでも面白く感じるのは敵の急所をぶち抜くキルカメラ(X-Ray Kill Cam)が存在しているからだ。本当にコレだけにしか魅力がない。敵の頭蓋骨や、心臓、睾丸などをぶち抜いた時のみが楽しい瞬間となっており、そこに至るまでの粗雑なゲームに耐えられるかでこのゲームを気に入るかが決まるだろう。


ヘッドショットを決めて頭蓋骨をぶち抜くのは四時間ほど楽しめた。ただ、それに飽きた瞬間からは”くどい演出の付いたBOT撃ち”に変わってしまった。本当に狙撃が好きな人は、弾道シミュレートをリアリスティックに変更して時間をかけて遊ぶのが良いと思う。

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◆新しいおもちゃ(スナイパーライフル)が手に入る度にニヤける主人公のカール

Return to Castle Wolfenstein – もう少しステルス色が濃くても(1)

難易度Normal相当の「Bring’em on!」をクリア。Day of Defeat: Sourceの経験からMP40をしゃがみながら撃つことに慣れていたので、他のプレイヤーよりも早くクリア出来たのではないだろうか。ゲームの中では5.5時間と記録されている。後半は敵の攻撃が激しく、結構なクイックロードの回数となった。クイックロードを前提としたヤケクソ気味なバランスのFPSは嫌いではないが、前半のステルスを組み込んだ丁寧な作りとは真逆なものを感じる。変化があるという意味ではプラスでもあるが。

Wolfenstein 3Dとの共通点は”世界観”と”クリアリングを失敗すると即死してしまう”というぐらいか。ひょっとするとシークレット関連で何かあるかもしれないが、遊んでいてニヤリとするような場面は無かった。強引にクリアしてしまったのでRtCWを隅々まで楽しめたとは言えないが、毎回違うロケーションで新武器が手に入るタイミングも良く、1ミッションも短いので気軽に遊べる優れたアクションFPSのように思う。2013年現在だと過去の名作というよりは、よく出来たB級FPSという感じになっているが、射撃感も良いしオカルト展開に抵抗がなければWW2のFPSとしても悪くない選択だ。

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◆こっそりと近寄ってナイフでさっくり

はじめはただのWW2FPSだったんです。ナチスの科学力はなんちゃららということで、中盤以降ゾンビやらモンスターやらサイボークやら超能力兵やらが出てくる。奴等は攻撃力はもちろん耐久力も非常に高いので、強力な武器で早く倒したいところ。実際にプレイするととんでもない数のクイックロードを行う羽目になり、制作側もやり過ぎたと思ったのか、その分ラスボスが弱めになっている。

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RTCW Unofficial v1.42x Patch のおかげでFull HDで問題なく遊べた。確か2008年頃にRadeonを使いcfgを変更してWUXGAでプレイした時はかなり不安定だったが、ようやく安定して遊べるようになったのが嬉しい。Q3 Engineは今遊んでも「ちょっと古いかな?」といった画質に留まっているのが素晴らしい。

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DOOM 64 TC – The Outcast Levels / I own Doom!(7)

Doom 64: Absolution Total Conversionを作ったSamuel Villarreal (Kaiser)氏の追加したレベルがThe Outcast Levelsだ。興味はなかったのだが、比較的新しい2005年に作られたという情報を見て遊んでみようかなという気になった。クリアして感じたのはDOOM 64よりも理不尽さが少なく、すっきりとしていたこと。Kaiser氏が普段はどのようなMAPを作っているのかはわからないが、少なくともDOOM 64からはかなり毛色の違うデザインとなっている。無論「遊びやすい」という良い方向に変わっている反面、これでもかという洋ゲー臭が減り、少し寂しくもある。脂っこいDOOM 64をプレイした後の締めとして、さっぱりとしたThe Outcast Levelsを遊んでもいいかもしれない。

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Nightmare Spectreはしっかりとゲロを吐けるように改造してある、あっぱれ

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◆Nightmare Lost soul とでもいうのか、緑のロストソウルが出現。誘導弾を撃ってくるので単純に面倒なのに、ワープも組み合わされると凶悪としかいいようがない。早めに倒すべし

HOMEFRONT – 最高レベルの75達成(8)

最高レベルになったゲームは遊ばないようにしているが、HOMEFRONTはもう少しやっていきたいと思う。

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キルストリークの最中は攻撃力、守備力、歩行速度上昇など能力が強化され続けるが、敵チームのミニMAPや画面上に居場所がバレてしまい、優先的に狙われることとなる。この能力上昇と狙われやすくなるというバランスが良い。脅威度☆4以上のプレイヤーを倒すと大量のバトルポイントが得られるため敵側は早めに倒したいところだが、そういうプレイヤーは相当ノッているので、簡単にはいかない。

SMGのチャレンジ完了。使い込んでみると味が出てくる武器であった。交戦しているとすぐに弾薬が無くなってしまうのでAmmo Resupplyをセットするのが安定気味。こいつは弾薬と一緒に投げ物も回復できるので、発動する前にとりあえずで投げ物を消費しておくのもいい。

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◆最高レベルになり、ドクロ+ハートのCamoをアンロック。うすうす気が付いていたが居場所はバレやすいようだ

DOOM64 TC – ミックスフライ定食の大盛り(6)

Nintendo 64版DOOMを逆移植した「DOOM 64 TC」を難易度”I own Doom!” でクリア。この難易度はPC版DOOMのUltra-Violenceと同等だと思われる。謎解きは標準的な難しさだと思うが、DOOMに慣れていないと迷ってしまうかもしれない。純粋な戦闘難易度は高くないが、スイッチを押した際に敵に囲まれて即死ということが頻繁に起こった。幸いセーブが可能なので然程問題ではないのだが、あまりの理不尽さに昔の洋ゲーらしさを感じる。

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緑の”Nightmare Spectre“はHell Knightと同じぐらいの硬さで厄介。Impを強化した”Nightmare Imp“は透明な上に速い弾を2連射してくるので、遠くにいると見過ごしやすくダメージを貰ってしまう。また”Nightmare Cacodemon“も透明なうえに動きが早く、対処しにくかった。

ゲーム環境は非常に快適。Doomsday EngineはFull HD可能な上にフレームレートは120で安定していた。デフォルトだとフレームレートは35に固定されているが、スムーズという項目を外せば解除される。HUDも現代的だ。

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とにかく下品なDOOMだった。DOOM自体が上品というわけではないが、狭いMAPにモンスターをすし詰めにして、「お前らは撃つのが大好きなんだろ?ん?」と言わんばかりだ。初代DOOMから存在していた恐怖の演出などお構いなしのアメリカンなFPSとなっていた。もはや画面を見るだけで胃もたれしそうなのでリプレイしたくはないが、オリジナルの要素が多く、雰囲気も独特なので遊んで良かったとは思う。