誰でも簡単にシモ・ヘイヘ気分を味わえるSniper Elite V2を難易度Marksman(Normal相当)でクリア。ゲーム性を完全に無視したので六時間でクリアできた。所々でステルス求めてくるゲームデザインとなっているのだが、その割には敵の数が多く、物音にも敏感なので、単純に難しいものとなっている。体力が自動回復で弾薬も豊富であったので、ステルスする見返りが少なく、面倒になったので、最後まで強引に進めてしまった。
グラフィックは人間の顔以外は綺麗だ。基本的には野外での戦闘ばかりなので、その描写の弱点は気にならないだろう。銃声や足音などの効果音も良く出来ている、音の定位置も悪く無い。
ゴア表現という一芸
はっきり言ってしまえばSniper Elite V2は「狙撃に特化しただけのゲーム」であり、「狙撃手を体験できるゲーム」ではない。全部で10個あるミッションも代わり映えなく、スナイパーライフルで敵を撃ち殺すだけ。しかしながら、それでも面白く感じるのは敵の急所をぶち抜くキルカメラ(X-Ray Kill Cam)が存在しているからだ。本当にコレだけにしか魅力がない。敵の頭蓋骨や、心臓、睾丸などをぶち抜いた時のみが楽しい瞬間となっており、そこに至るまでの粗雑なゲームに耐えられるかでこのゲームを気に入るかが決まるだろう。
ヘッドショットを決めて頭蓋骨をぶち抜くのは四時間ほど楽しめた。ただ、それに飽きた瞬間からは”くどい演出の付いたBOT撃ち”に変わってしまった。本当に狙撃が好きな人は、弾道シミュレートをリアリスティックに変更して時間をかけて遊ぶのが良いと思う。