Serious Sam: Kamikaze Attack! – ファンアイテム(28)

2011年にスマホ/タブレット向けにリリースされたカジュアルゲーム。10年経過した2021年にSteamでも販売がスタートした。アクションはジャンプとドロップキックの2ボタンのみで、難易度は低く、大体のプレイヤーは全40ステージを2時間以内にクリアできるだろう。ただ、クリアだけを目標にしてしまうとゲーム性と難易度の関係から虚無を感じてしまうため、各ステージに設定されているスコア上昇のための条件を満たしながらプレイすると良い。この辺りはアーケードゲームをリスペクトしている本家Serious Samに近いと言えなくもないが…悲しいかなスコア稼ぎしか遊べる箇所がないのである。


◆あまりにも簡単すぎて眠気が襲ってくる。暇つぶしでもキツイといった具合のファンアイテムだが、Serious Sam: The Random Encounterと比較すれば、商品(暇つぶしの道具)として必要十分な価値を有しており、ストレスなく遊べるカジュアルゲームと評価できる

The Amber City – 全員集合(27)

Serious Sam Fusion 2017 (beta)のカスタムマップThe Amber Cityを難易度Normalで一周。そもそもFusion 2017自体がSerious Sam: The First Encounter、The Second Encounter、Before First Encounterを同エンジンで動かせるように作られたものの、ただそれだけといった感じで、オリジナルのコンテンツが収録されていない。それをSteamワークショップ及び高度なスクリプトに対応させることで、ModderやMapperの協力と共にも魅力を高めているのだろう。

本Modはバニラスタイルのゲーム性そのままに、The First Encounter限定出現のLava Golem、The Second Encounter限定出現のCucurbito the Pumpkin、Before First Encounter以降登場のKhnumなどが同時にラッシュを仕掛けてくるといった風にFusion 2017の特徴を生かしたキャンペーンとなっている。同時に戦ったことのない過去作の敵がごっちゃに混ざりながら向かってくると、とてもFusion感がある。また、戦闘バランスが壊れない程度に他製作者の武器Modも入っているため、一味違った立ち回りを要求され、なかなか楽しめるものとなっている。2時間程度のボリュームなので、気になったのであればサブスクリプションしてみると良いだろう。


Soulmyr’s Lost Weaponsに収録されている武器。ナパーム弾を使用し、やけに回転率の良い火球を撃てる。従来のナパーム弾は火炎放射器(=近距離)でしか使うことができず、プレイヤーのスタイルによっては腐りがちになっていたが、それを解消してくれる


Eraser Gun [Resource]よりEraser Gun。Quakeの世界でよく見るアレ。一列に並んだ敵を串刺しで一網打尽にするもヨシ!、デカブツ相手に適当に撃つもヨシ!の頼れるヤツ。私的には武器バランスが取れているという認識だが、人によっては壊れていると感じるかも。ましてやシークレットから弾薬が余るほど手に入ると…お、お祭りModだから…ヨシッ!!

Star Wars Jedi Knight: Dark Forces II – チャンバラ実装(2)

OpenJKDF2というソースポートを使い難易度Midにて一周。Jedi Knightシリーズの二作目となる今回からライトセーバーが使用可能になり、高速移動や大ジャンプなどのフォース(特殊能力)も追加され、映画本編で使われていたBGMが収録されたりとファンに嬉しい要素が増えている。プレイフィールはQuake2やHal-Life1に近く、その時代のシューターが好きならば気に入るはずだ。描画がリアルになった近年では見かけなくなったゲーム的な仕掛けにもそれなりの価値あり。

実はライトセーバーの性能が控えめに設定されているため、映画ファンには不評なようだ。確かに敵のビームが弾きにくかったり、リーチが短いといった点は私も理解できるが、もし逆に映画さながらのJedi性能にしてしまうとゲーム開始から最後までライトセーバーを持ったまま、ダメージを受けずに敵をバッタバッタと切りつけるだけの作業ゲーに変わってしまうだろう。現状でもそれなりには使える武器であるため、アクションゲーマー>映画ファンの心境としては、今作の銃メイン補助ライトセーバーの武器バランスはさほど悪く思っていない。


◆雑魚敵が柔らかいのに”分かってる感”がある。単純にストームトルーパー達を大量になぎ倒していくのも気分が良いが、分かりづらい進行ルートを探している最中に頻繁に表れる雑魚敵が強かった場合、相当なストレスになるからだ


◆大抵のボスは銃弾をライトセーバーで弾いてくるため、こちらもライトセーバーを抜いてチャンバラで決着をつける展開になる。システム上一人称と三人称の切り替えがいつでも可能なので、雰囲気を出したい時や間合いを上手に調整したい場合は三人称に変えてみると良いだろう

Unreal Evolution – 実質五週目(18)

総合的なバランス調整Modの「Unreal Evolution」を難易度Mediumで一周。いくつかの武器はリコイルが大きくなった分だけ威力が増しているという調整が入った。なかでもStingerはその恩恵が強く、十二分に使える武器へ。

こころなしか敵のドッジング避けも減ったようで、無印より弾速の遅い武器でも戦いやすくなった気がする(=武器格差が減った)。敵のAIも若干変化しており、積極的に前に向かってきてプレッシャーをかけるようになったが、こちらにもヘッドショットボーナスが付いたので、近づかれぬようしっかりと頭を狙って撃つゲーム性へと変化した。完全上位互換というよりは、バニラが飽きたプレイヤーへの味変といった位置にとどまるだろうか。


◆Stingerで対応できる敵が増えると、バニラとはかなり違ったゲームのように感じる。何週も遊ぶほどUnrealが好きな私でもさすがに武器バランスが良いとは思えないので、こういった戦術が変わるModは好き


◆バニラの水中では半漁人(?)のSlithと作業感漂う戦闘しか発生しなかったが、本Modではイカタコに近い敵が追加された。なかなかの殺気と戦闘能力を持っているため、適当に相手をしていると多くの体力を削られる。緊張感のなかった水中を盛り上げてくれる変更は大変評価できる

When I Was Young – 光るところあり(3)

主人公Lo Wangが昔Mr Takagyという組織で汚れ仕事をしていたというストーリーのシングルプレイMod。言ってしまえば、目の前の敵を倒すだけのいつものヤツ。特徴的なのはマップが少しづつ変わることか。

例えば、ミッション2とミッション3では大部分が同じ構造のマップとなっているが、ミッション2で入れない箇所がミッション3では入れるようになっていたり、ミッション2、3でも入れなかった箇所はミッション4で入れるようになる。客観的には”コピペ”ということになるが、不思議と不快感は無く、ゲームが”進行している”といった前向きな気持ちで遊べる。ループものの物語が好きだったりすると、こういった少ない構造の違いを面白く感じられるかもしれない。


◆序盤は武器や回復材が少なく、異様な難しさとなっている。死角で敵を待ち伏せし刀で闇討ちする悪人プレイ必須?


◆中盤からはそれなりに武器や弾薬に余裕がでてくるので、いつも通りのアクションシューターへと変わる