Tomb Raider: Anniversary – 私はたぶん300人目だと思うから

先日「見るからに力づくで物事を解決しそうなキャラクター」が主人公のDarksidersというアクションゲームを触ってみたのだが、さぞかし派手に暴れられると思いきや、実は戦闘以上に進むべき道を探すパズルに重点が置かれていたので、戦闘の爽快感が打ち消されて、どうにも好きになれなかった。そこで、似たようなパズル要素を持ち、途中まで進めていたTomb Raider: Anniversaryを思い出し、最後までやってみたというわけだ。

本作をクリアする上で、かなりの数のWalkthroughを見てしまったので偉そうなことは言えないが、単純に遊んでよかったと思える出来だった。遺跡冒険の名作である初代のリメイクということで、各所の静かな雰囲気がとても心地よく、軽快にキビキビと動くララ・クロフトは最も成功したゲームヒロインの名に相応しい格好良さであった。気持ち程度にもう少しララを動かしてみたいのだが、やはりTomb Raiderというゲームを心から楽しむには自力クリアが不可欠だろうと思うので、難易度が低いと噂のTomb Raider: Legendを検討中。

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たくさんララを殺してごめんなさい

Guns n Zombies – 10時間で20000匹倒せる

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ハロウィンセール中のSteamストアを見ていたらカボチャ頭の巨人が目に突き刺さってきたので、気になって購入してみた。10時間ほどプレイして、ウォリアーとメカニックの両方で難易度Normalをクリア。大雑把に説明すると本作は、トップダウンシューティングとタワーディフェンスと買い物によるキャラクター強化の三つの要素から成り立っている。シューティング部分は画面内に大量に押し寄せてくるゾンビをマウスボタンを押しっぱなしで迎え撃つようなトリガーハッピー系。最初は爽快で、中盤には飽きがきて、後半には気の抜けないものとなってくるので、そこそこうまく出来ていると思う。タワーディフェンス要素は、強力なタレットを適当に置くだけで良く、頭を使う必要がない。むしろタレット設置よりも大事なのは、設置するための資源を回収する方で、ゾンビの大群からゾンビの落とす資源を拾い集めるには、まとめて倒したり、ゾンビ達をうまくすり抜ける移動が必要となる。

買い物要素は重要かつ問題だ。とにかく売られているアイテムの価格が高く、手に入るお金(クリスタル)の量が少ないため、無駄な買い物をしてしまうと一気にゲームの進行が辛くなってくる。一応、クリアしたステージをやり直すことで、お金を稼ぎだすことも可能だが、その報酬があまりにも低い。しかもミッションを途中で失敗すると、その間に稼いだ報酬は無くなってしまうので、下手をすると「安全なステージを安い報酬で繰り返しプレイし金を稼ぐ」という苦行にハマってしまう。また、遊ぶ度にアイテムの配置がランダムになるということでリプレイ性を上げているというシステムだが、こちらの戦力がカツカツな時は難易度上昇という方向に働き金稼ぎの邪魔になり、戦力が揃う頃にはランダム配置の『浅さ』に慣れてしまい、有ってもなくても無くてもよいといった程度になるので、うまく働いているようには思えない。

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◆自キャラとDroneとタレットでの集中砲火がこのゲームの基本形だ

単調なゲームなのに、何かとプレイヤーにリプレイを求めてくる本作はかなり人を選ぶ。リプレイの際には、難易度を上げたり、大金を得られるようにサブ目的を達成させたり、Achievement解除による報酬を狙うことで、ある程度は遊べるように工夫できるが、基本的に作りが雑なゲームなので、結局は何をしても作業感を感じてしまうだろう。また、後半には素早すぎて攻撃を当てるのが困難な敵や、ほぼ避けられない誘導弾を連発されることから、アクションよりもキャラ育成に比重が傾いているの分かる。よって、レベリングが苦にならず、自キャラクターを強くするのが好きというゲーマーならば、強力なアイテムを揃え、より効率良くゾンビを倒せるようになるので、そこそこ楽しめるのではないかと思う。現在Co-opモードがテスト状態かつ上手く機能していないようなので、これが正常に動作するようになれば、フレンドとゲームの微妙さを笑いながらゾンビを撃ちまくって盛り上がれるかもしれない。

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Trailerに映っているような強力な武器はゲームクリア付近で手に入るものばかりなので、実際は戦闘はもっと地味である

Warhammer 40,000: Space Marine – 出血大サービス

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爽快感よりも世界観

  1. 爽快さを求めて手に取ったものの、遊んでみるとそうでもなかった
  2. 爽快さは処刑(フィニッシュムーブ)の大流血演出にある
  3. その処刑だが、主人公がとても頑丈なので敵に突っ込んで、いきなり行うことができる
  4. しかし処刑は演出中でもダメージを喰らうため、敵後衛の殲滅が必要と気が付く
  5. 実は敵軍は後衛の方が強く厄介で、処刑対象の前衛オークは近接攻撃を連打するだけで圧倒できるような弱い調整になっており、まったく張り合いがない。簡単に気絶状態まで持っていけ、処刑まで行えるので、ほとんどいじめのようなものだ
  6. そんな弱い前衛オークの血飛沫を浴びても、まったく爽快でないし嬉しくもない
  7. 「処刑」以外のゲーム要素であるシューティングとアクションは平凡。重厚感は良い
  8. 世界観を重視しすぎたからか、アクションゲームとして退屈なものとなってしまったので、ゲーム性を重視してガチンコの殴り合いにしたほうが良かったのではないかと思う(視点を変えたDawn of Warそのものだった)

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◆ゲームエンジンはPhoenix Engineで軽くてそれなりに綺麗。血飛沫や粉塵、光の粒子などの細かな描写が得意なようで、Warhammerの戦場と空気をうまく表現できていると思う

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久しぶりに脳みそが冴えたので、はっちゃけた感じの長文を書けたのだが、うっかり消してしまった。それが単純なミスというだけならば簡単に復旧できるのだが、 先日入れたWordPress 4.0のせいか、WPの見慣れない動作にパニックを起こしてしまい、手違いで完全に削除してしまったのだ。これでもかというほどテンションが下がったのだが、一応は書いた内容は頭に入ったままなのだから、簡単に書き直せるかと思いきや…まったく指が動かない。最初に書いた時とテンションに差がありすぎたのだ。プロで文章や絵をかいているひとは本当に凄いと思う。それでもなんとか箇条書きで応急処置を施してみたのだが…えーと…許してにゃん?

Eternal Damnation – 適度なホラー感と難しさ(4)

本Modは基本的にゾンビを倒すだけの一本道のFPSとなっているのだが、襲ってくるゾンビの数が「やや多いかな」程度に収まっており、サバイバルホラーという雰囲気が最後まで続くところが良い。また、置かれている回復剤もほんの少し余裕を持てるといった具合であり、ゾンビを倒すのは簡単ではあるもののミスが重なると一気に苦しくなるので、緊張感が持続する。ゲーム前半は特に弾薬が少なく、ゾンビを倒すのに接近戦をしなければいけないので、当然神経をつかうこととなり、これが一昔前の洋ゲーらしくて面白かった。

本Mod(2006年)を数時間遊んだところでゾンビを頭を殴りながら思い出したのは、ゲーム全体がLand Of The Dead(2005年)に似ているということだ。ゲームスピードは大幅に違うものの、同じゲームエンジンというだけでは説明できないほど全体が似ている。答えはすぐに見つかった。開発のResurrection-StudiosはLotDを攻撃的にした大型Mod「Dead Epidemic」(2011年)を作っていたのだ。つまり彼らはLotDと無関係ではなく、影響を受けているというレベルでもない。EDとは単にオリジナルLotDを自分たちの好みに合うようにPostal 2でResurrectionさせたものだったのだ。…まぁ、この憶測が合ってるかどうかはさておき、私は出来上がったものを楽しく遊べたので満足である。

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◆大量のゾンビが怖いわけではない、大量のゾンビを倒した時の負荷によるクライアントのクラッシュが怖いのだ