Eternal Damnation – 適度なホラー感と難しさ(4)

本Modは基本的にゾンビを倒すだけの一本道のFPSとなっているのだが、襲ってくるゾンビの数が「やや多いかな」程度に収まっており、サバイバルホラーという雰囲気が最後まで続くところが良い。また、置かれている回復剤もほんの少し余裕を持てるといった具合であり、ゾンビを倒すのは簡単ではあるもののミスが重なると一気に苦しくなるので、緊張感が持続する。ゲーム前半は特に弾薬が少なく、ゾンビを倒すのに接近戦をしなければいけないので、当然神経をつかうこととなり、これが一昔前の洋ゲーらしくて面白かった。

本Mod(2006年)を数時間遊んだところでゾンビを頭を殴りながら思い出したのは、ゲーム全体がLand Of The Dead(2005年)に似ているということだ。ゲームスピードは大幅に違うものの、同じゲームエンジンというだけでは説明できないほど全体が似ている。答えはすぐに見つかった。開発のResurrection-StudiosはLotDを攻撃的にした大型Mod「Dead Epidemic」(2011年)を作っていたのだ。つまり彼らはLotDと無関係ではなく、影響を受けているというレベルでもない。EDとは単にオリジナルLotDを自分たちの好みに合うようにPostal 2でResurrectionさせたものだったのだ。…まぁ、この憶測が合ってるかどうかはさておき、私は出来上がったものを楽しく遊べたので満足である。

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◆大量のゾンビが怖いわけではない、大量のゾンビを倒した時の負荷によるクライアントのクラッシュが怖いのだ

POSTAL 2: Apocalypse Weekend – 難易度HradでX週目(3)

Weekendはその名の通り土曜日と日曜日におつかいをする拡張パックだ。本編では牛乳を買う、図書館に本を返しに行くといった現実世界に近いおつかいだったものが、本作は狂牛やゾンビ、過激派イスラム教徒を倒すといった非現実的なものへと変わっている。これにより町中を練り歩くゲームから、一本道の戦闘重視のゲームへと内容が120度ほど変化している。本編で売りにしていた自由度をバッサリと切り、残虐描写や武器追加で戦闘面を強化した本作がいまだに遊ばれていることを考えると、拡張パックとしてある程度成功していると言えるかもしれない。

月曜から日曜日の7日間を6時間ほどでクリア。本編Postal 2の後半つまり木曜日と金曜日は各勢力に指名手配され、単純な移動すら狂人や軍隊に追い掛け回され、非常に窮屈な思いをしながら目的地にたどり着かければいけないのだが、私はこれがとにかく嫌いで、普段は水曜日までしか本編を遊ばないのだ。その点Weekendは基本的に目の前の敵を倒すだけなので、気が向いた時に気楽に遊べるのが助かる。ただ、シューティングゲームとしての質はかなり悪いので、本拡張パックが「面白いゲーム」かどうかはかなり疑問である。

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◆どうしようもなくバカでダメなゲームだが、悪趣味さが好きで好きでたまらない

POSTAL 2 – 難易度Hardで二周目(2)

前回の記事はGOG版Postal 2について書いたが、今回はSteam版Postal 2のプレイ日記だ。というのも、私はPostal 2というゲームを月曜日と火曜日だけ、土曜日と日曜日だけといった短い時間でばかり遊ぶので、一週間を通してプレイしないのだ。しかもModやカスタム武器を大量に入れて非常に混沌としたParadise Cityに改造してあるので、まともに遊べるゲームではなくなっている。そこでSteamで販売されたのを機にバニラ状態で一周してみようと思ったのだ。…ところが遊び始めて気が付いたのだが、Steam版Postal 2は大型ModのA Week in Paradise(AWP)と統合されたので、Postal 2とは結構違うゲームになっていた。まぁいいか。

とりあえず金曜日までクリアしてみたところ、いまだにヘルスパイプの設置場所を覚えていたからか、これといって難しいといった場面はなかった。難易度Average(Normal)から変わったと思われる点は、警察にマークされやすくなったことか。警戒度が下がるまで人気のない場所でボーっとする時間が増えた。Steam版になってなによりも助かったところは、クライアントのクラッシュが減ったことだ。金曜日までに落ちたのはわずかに1回で、さすが開発が非公式のAWPに手を加えただけのことはある。そして今秋には10年越しに新DLCが発売されるようだし、Postal 2はまだまだ遊べるゲーム…かもしれない。

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◆衝撃的な精肉機械

Sacred Citadel – 犬は暑い時に舌出る(8)

本作最大の功績はSacred 3とナンバリングしなかったことだ。あくまで世界観だけを共有するスピンオフ作品にすることで、Sacredシリーズのファンが失望させることもなく気軽に遊べるようになっている。また、カートゥーン風のグラフィックはバリバリの洋ゲー臭さを和らげており、シリーズ未経験者も手に取りやすいはずだ。選んだキャラクターはセラフィムメイジ。やはりSacredと言えば白目のセラフィムなので、これは外せない。しかしCo-op重視のアクションゲームで魔法使いのソロプレイというあたり、嫌な予感しかしないが、Sacredらしさがまったく無い他の三キャラを使うよりはよい。

結果から言うと、Act3以外は苦戦なくクリアまでいけた。そのAct3には手榴弾と突進で攻撃してくるすばしっこい敵がいて、小回りの効かないメイジではかなり対処しにくかったが、何回か挑戦するうちにプレイヤーのアクション操作でカバーできる範囲ではないと気が付いたので、クリアしたステージを再度プレイしてレベルを上げるようにした。本家Sacredと同じでレベルと装備さえ良くなれば、適当にボタンを連打していてもガンガンゲームが進むのだ。Act4では一転して巨大な敵ばかり出現するようになるので、火力で押せるようになり戦闘が楽になった。

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ゲーム全体として可もなく不可もなくといったレベルにとどまっており、シングルよりも親しいフレンドとのCo-opで遊ぶのが良いだろう。

Dishonored – カオス度MAX

難易度Normalでクリア。思いのほかストーリーが重視されていて、会う人物人物がとにかくしゃべりまくる。そのうえ物語の背景を記した書物がそこら中に設置されており、全てを見聞きしているとアクションゲームの時間が減ってしまうので、それらを切って遊んだ。その結果ゲームをクリアした今でも主人公の名前がコルヴォということしかわからない。

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超能力を使った移動(テレポート)はステルスなのか

現実(または現実に近い設定)で生身の人間が非力ゆえに自分の居場所を悟られないよう身を隠しながらこっそりと動くのがステルスだと定義すると、(短距離ではあるが)テレポートできる人間が居場所を悟られないよう安全にテレポートできる場所を探す行為はステルスではないように思う。よってゲームの大半が「ブリンク」というテレポート移動に依存しているDishonoredがステルスゲームかどうかはかなり疑問だ。

しかしながら、既存のストレスのたまる泥臭いステルスアクションから一歩二歩進んでいることは間違いなく、Arkane Studiosはテレポート移動というアイデアに慢心することなく、本作を高いレベルのゲームに仕上げており素晴らしいと思う。もし彼らが似たような次回作を作るというのであれば、もう少しDMMMに戻して欲しい。

  • 近年のゲームにしてはクイックロードが早い
  • アイテムを拾うのが気持ち良い、特にコイン
  • 良くも悪くもコルヴォの戦闘能力が高すぎる
  • カオス度によるペナルティを軽減する装備がある
  • たまに暗殺ゲームなのか、装備を集めるゲームなのかわからなくなる

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◆私が無殺できないのはどう考えてもお前ら(開発陣)が悪い!