Capcom Fighting Collection – 知る

雰囲気を知りたいと思い、収録されているサイバーボッツ(1994)とウォーザード(1996)の難易度を下げて一周。私の近所では稼働していなかったか、それとも目に入らなかっただけか、話題にも上らなかった。存在を知ったのはマーヴル VS. カプコン クラッシュ オブ スーパーヒーローズにて熱血キャラ化した(?)ジン・サオトメとポケットファイターで可愛くデフォルメされたタバサからだ。


◆ジンとブロディアを選択。見た目よりも機敏に動けるため驚いた。CPU相手にぽこぽこ殴っているだけだと微妙なゲームのようにも感じたが、慣れているプレイヤー同士の対戦を見るに、ロボットが飛び回るスピーディーな格闘技ができるようで、やりこめば楽しめそうだ


◆タバサを選択。敵を倒して経験値を得てLvを上げると使える必殺技が増えていき、成長させたキャラクターはパスワードによって呼び出す珍しいシステム。CPU戦と対人戦のどちらに重きを置いているのか不明だが、前述の通り育てたキャラとそうでないキャラではハンデ戦となるため、対人戦は厳しい模様

CPU戦はCPU戦で敵が強く設定されており、それなりにお金をつぎ込んでキャラを成長させないと余裕をもって遊べそうにない。一応、コンテニューを行えば、こちらの体力が全回復に対して敵は少量の回復となるので、クリアするだけならば容易だ。正直、アクションゲームとしては微妙な感じはするが、ヌルヌルと動くドット絵には職人技を感じられ、淡い配色のデザインとファンタジックな世界観、そして巨大な敵キャラの存在感なども相まって、魅力は高いように思う

Fallout 4 Far Harbor – 記憶なんてただの記録(7)

お気に入りのコンパニオンであるニックと楽しい旅ができそうなので、購入してみたが、どうもイマイチだった。というのも、話の誘導がうまくいってなかったように思う。そもそも主人公(プレイヤー)はカスミ・ナカノを連れ戻しにFar Harborへ向かっているわけだが、たまたまその目的地だった島のファーハーバー、アカディア、チャイルドオブアトムの三勢力の争いなど請け負った仕事や興味の範囲外なのである。開始一時間ほどで見つかるカスミの首根っこを捕まえて連邦に戻れば、それで物語は終わりなのだ。好みでなかったと言えばそれまでだが、彼女の戯言に長時間付き合うくらいならば、込み入ったストーリーなど無い単純に拡張されたマップとクエストの提供だけで良かったように思う。


◆アカディア勢力のリーダーDiMAは話の中心になっている人造人間だ。ルートによって印象が変わるらしいが、私には独善的でいけ好かない奴に思えた


◆DiMAとかいう勘違い野郎とは違い、ニックは本編同様に魅力的なままだった。彼の造詣が深まったのがこのDLC最大の収穫か。探偵事務所を構えてそれなりに社会に馴染みながらもどこか空虚に過ごす時間から自分を取り戻す的な。親密度は同行させているだけで簡単に上がっていった。私の価値観と相性が良いのか、それとも上昇判定がゆるいだけなのか。おっさん人造人間と仲良くなるこの構図は…上級者向け乙女ゲーと言えなくもない

SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION – 古参ぶりたい

KOFで時たま使うキャラクターのルーツを知るために軽くプレイ。まさにアーケードゲームっ!という感じの難易度なので、自分が今なにをしているのか分からなくなるほどのコンテニューを重ねてゴリ押しクリア。


◆サイコソルジャー(1987)。業界初歌うゲームという触れ込みで、最初のステージからいきなり清水香織氏のサイコソルジャーが歌入りのBGMとして流れる。当時の筐体では相当無理をしていたであろう、ぎこちない歌の再生を聞きながら敵やブロックにビームを撃っていると、謎の満足感がある。全体はともかく、最初のステージだけはアクションゲームとしての難易度も丁度よく、前述の歌も相まって現代でも触る価値を感じられる


◆怒III(1989)。異常な難しさ。敵が四方八方から同時に殴ってくるため、攻略法を思いつかなかった。恐らくCo-op前提のバランスなので一人ではゲームとして遊べない。パンチやジャンプ、裏拳などいくつかのアクションを行えるが、最終的にはキックとコンテニューのボタンを交互に押すだけの虚無の時間が続いた

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Call of Duty: United Fronts – マニア向け(23)

無印Call of Dutyとその拡張パックUnited Offensiveにコミュニティマップを足してオーバーホールした後にリアリズムアドオンと武器を追加したUnited Offensive専用ModがこのCall of Duty: United Frontsだ。ごちゃごちゃした印象の説明だったかもしれないが、基本は本家CoDなので心配はいらない。大きく異なっているのはコンパスの目的地表示機能がなくなっている点だろうか。簡単な英単語が読めれば問題はないはずだが、ZUnitedFronts1.0_Patch4_Realism.pk3のファイル削除でも対応できる。

ゲームバランスの話になるが、Infiniry Ward制作の無印Call of Dutyは遮蔽物の設置と回復材の置くポイントが絶妙だった。故Gray Matter Studios制作のUnited Offensiveは遮蔽物が少なく、耐える系のミッションが多いため、あまり良い印象がないものの無印がベースとなっているため、それなりに遊べた。肝心のコミュニティマップの出来はというと、恐らく良くない。身を隠す場所が見つからなかったり、無限沸きや異様な難しさの乗り物ミッションがあったりと、かなり怪しいのだ。製品二つは難易度Regular(3/5)で丁度いいくらいだが、コミュニティマップはGreenhorn(2/5)まで下げないと、とても娯楽として楽しめない。ただ、Greenhornまで下げると今度は殆ど体力が減らず簡単になりすぎるため、これはこれで微妙だ。幸いというか、筋金入りのファンが携わっているため雰囲気はかなり良い。初代CoDファンで興味があればリプレイも兼ねて触ってみるのも悪く無いだろう。


◆爆撃や砲台の音は相も変わらず良好。むしろこういう戦場の音の聞きたいがために初代CoDを動かしたいまである。Windows 10+X-Fi Titanium HD+Alchemy環境でも安定


◆みんな大好きオマハビーチ。今回はブリーフィング含む全70ステージのうち半分ほどをクリア。これでも無印+UOより多いのでボリューム的にはかなりのものとなる

Muse Dash – アレルギー治療薬

発症しても日常生活にはなんら影響のないため、世間では認知されていない音ゲーへのアレルギー疾患だが、もしかしたらMuse Dashがその治療の役に立つかもしれない。というのも、近年の音ゲー業界は不慣れなプレイヤーにかなり譲歩してくれているようで、本作もその一つというわけだ。昔話になるが、アーケード筐体では営業の事情から最初こそプレイヤーを遊ばせてくれるものの、10分ほど経った頃には急激に難しくなる場合が多い。これはいわゆる”上げて落とす”行為に近く、90年代ブームに乗って興味本位に触った数多くのプレイヤー達をアレルギー患者に仕立て上げたと思う(まだ完治していないため棘のある言い方)。

本作の操作に用いるのは2ボタンのみ。キーボードで遊ぶ場合はFとJになる。ホームポジションに指を乗せたらあとは人差し指を動かすだけだ。とても簡単。ボタン数は少なければ少ないほど負担が減る。また、キーを叩くタイミング判定がかなり緩いこれが本当に助かる。ボタン数を妥協するとしてもリズムの面までも妥協してしまうとリズムゲームとして成立しないように思うかもしれないが、Muse Dashはアクションゲームとの合いの子にすることでその判定の緩さを目立たなくしている。よくある味気ない棒線や矢印ならいざ知らず、向かってくるコミカルな敵(ノート)を美少女が派手に殴ったり蹴飛ばしている絵が目に飛び込んできたら楽しい気分になり、ゼロコンマ数秒のズレなどどうでも良くなるからだ。素晴らしい発明だ。


◆一番簡単な難易度がNormalという名称、ロード画面に表示されるクスっと笑える小ネタ集、失敗しても痛みを感じないゲーム価格の設定など、とにかくプレイヤーが傷つかないように配慮されている。音ゲーユーザーを増やしたい、回復させたいという意思を感じる。すでにズタズタのベコベコになっている人にこそ薦めたいゲームだ

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