Wolfram – 玄人向け(9)

Wolfenstein 3Dを3Dグラフィックでリメイクした本作。難易度Easyにて全10マップ(Episode1)を一周。基本的には3D空間に変わっただけだが、敵の反応速度が上がっておりガチンコの撃ちあいになると基本的に相手の攻撃が先にヒットする。被ダメ時は照準がブレて初弾が当たらなくなるため、高難易度のCoDのようなプレイ感覚だ。Easyでは被ダメが少ないため何とかシューターとして遊べるが、Normal以上はかなり難しい。製作者はステルスを推奨しているようだが…。


◆グラフィックの向上は素直に喜べるが、移動速度が若干遅くなっておりテンポが悪くなった。一番気になったのはマップ表示がないことか。純粋すぎる原作リスペクトは低下した移動速度と相まって気分を盛り下げてくれる

Brutal Wolfenstein 3D – ピリ辛調味料(6)

ゲーム性だけを見ればWolfenstein 3D(1992)はかなり退屈なゲームだ。如何にして死なないようダメージを抑えるか、つまりは丁寧にクリアリングするだけなのである。後年になればクリアリング(又は偵察)の成功が直接的な楽しさに結びつく高度なステルスゲームも登場するが、残念ながらWolf3Dはそこまでの粋に達していない。『Brutal Wolfenstein 3D』はそんな退屈なゲームに暴力的な快楽と理不尽な死を与えてくれるModで、撃って愉しく興奮できるゲームへ変えることができる。過剰な視覚的褒美を含めた総合Mod、又はファンがやり直すための動機づけの存在としてはなかなか評価できるが、もとがWolf3Dということもあり、どうしてもBrutal Doomのように強くお勧めできるアクションシューターとはなっていない。

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◆残虐に敵を倒すとブルータルボーナスとしてヘルスが5ポイント加算される。調子に乗るとすぐにヘルスが溶けるので要所々々で意識しておくと生存率が上がる

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◆お決まりのハンドサイン。High Resolution Packを導入するとゲーム内の雰囲気が結構変わる

Super 3D Noah’s Ark – このゲームは出来損ないだ、遊べないよ

どうやらThe Angry Video Game Nerdという番組(動画)で非公式SNESとして紹介されたことで微妙に知名度があるらしいが、私はSteamに登場するまで全く知らなかった。ゲーム内容は見ての通りWolfenstein 3DのTotal Conversionであるが、ナチス兵とは違い動物ならたくさん出現させても自然に見えると思ったのか、やたらと数で押してくるのがかなりつまらない。というか、元々のWolfenstein 3Dのゲーム性自体が微妙だというのに、本作ときたらそれをさらに酷くさせ攻撃を回避できない敵の配置ばかりを増やしているので、普通に遊んでいるとどうしてもHPが足りなくなる。よって適当にクイックセーブしながら適当に遊ぶのが良いと思う。こんなことを言うのもなんだが、Episode4までは「つまらない」で済むレベルになっているが、Episode5からはクイックセーブ連打でも弾薬が足りなくなるので、クイックセーブ+壁殴りでシークレット探しをしなければならなくなる。つまらない上に面倒くさい。

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◆高解像度からWidescreen対応にマウス操作、Steam実績やクラウドなど現代のゲーミング環境に対応させた移植のレベルは凄まじく高い。その技術の協力者であるECWolfの製作者は本当にナイスガイだと思う

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◆こんなに視界を遮る巨大武器を見たことがない。性能が主力級だというのがさらにまた

Wolfenstein 3D: Spear of Destiny – 余はミュータントが嫌いじゃ(2)

先日Wolfenstein: The New Orderが発売されたことを機に、未プレイだったSpear of Destinyの存在を思い出したので軽くクリアしてみた。時代遅れなソースポートのNewWolfで遊ぶのには抵抗があったので、探してみるとWolfenstein 3D Total ConversionのGZDoom版という画期的なものあり、これで遊ぶことに決めた。このソースポートは操作性とグラフィックが大きく向上し快適になる反面、オリジナルの不自由さが減らしているので、別のゲームという感覚が強く、オススメしにくいのが残念だ。

クリア感想としては、ミュータントが面倒だった。とにかく敵の発砲してくる速度が尋常じゃなく早く、こちらは敵の姿を見る前にダメージを喰らっているので、ガンガン体力が削られていくのだ。通常の回復剤が少なめに配置してあることから、敵の配置を正確に覚えるか、シークレットの回復剤を探すか、クイックセーブでしか乗り切る方法しかないので、やっぱりWolfenstein 3Dというゲームはあまり好きになれない。

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