Heretic – 難易度Thou art a smite-meisterで二周目(6)

Doomで言うところのUltra-Violenceに相当する難易度Thou art a smite-meisterでHereticの二周目をクリア。初回のプレイはSource PortにGZDoomを使ったのだが、今回はDoomsday Engine。内部処理の違いか、こちらはスプライト表示のGZDoomとは比べ物にならないほど滑らかに敵が動くので、とても豊かな気分になる。

ゲーム開始直後は弾薬が少なめでかなり不安だったが、所持武器が増えていくにつれて火力が増えだんだんと余裕が出てきた。Episode2に入るとEpisode1よりも所持できる武器が増えるので、さらに余裕が出てくる。というか、余裕というよりも、もはや弾薬が使い切れないになってくる感じだ。回復剤も過剰で取得できずゴロゴロとMAPに転がったままになるし、そもそも必中攻撃を持つ敵がいないためアーマーさえも削られないので、やりたい放題でゲームを進行できる。KEY取得やスイッチ起動後に背後のドアが閉まるような強制戦闘もないので、いくらでも下がりながら戦えるのも大きい。ここまでプレイヤー優位なバランス調整だと戦闘がつまらないゲームのように思われるかもしれないが、そんなことはなく、作業のごとくモンスターを何百体も処理していくのには妙な中毒性があり、純粋に敵を倒すのが楽しい。恐らくこれはRavenの武器調整が上手だったからだと思う。

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Doomとは違う味付けの武器調整

Doomよりも間違いなく優れているのはピストルに該当する『Elven Wand』だ。まず、独立した弾薬を使っている。これにより、弾薬が共通している上位武器のチェーンガンが手に入った瞬間にお払い箱となるピストルとは違い、しっかりした立ち位置を得ている。次に発射速度がピストルに比べ速くなっている点。これは単純な火力の上昇というよりも、単発で撃った時の正確性を利用しやすいことに繋がる。特に飛行している雑魚敵のGargoyleを倒す際は、どんなに離れた位置にいてもポンポンと単発で狙って撃つだけで、律動的に倒せるのが実に気持ちいい。ここからは設計の問題になるが、即着弾攻撃を持つ敵が登場しないのも、Elven Wandを最後まで使える要因だ。Doomの場合では、攻撃力の低いピストルを装備している状態そのものがダメージを食らうリスクとなるが(敵が即着弾攻撃を行う前に殲滅できない)、Hereticでは目で見て攻撃を避けられる自信があれば、全ての敵に対してElven Wandでの戦闘も不可能ではないのだ。

もう一つDoomよりも上手だと思ったのは、先ほどと少しかぶっているが武器の発射速度(Rate of fire)の調整だ。特にショットガンに該当する『Ethereal Crossbow』は優秀で、攻撃力の高い矢をハイペースで撃てるのが嬉しい。威力と発射速度の兼ね合いが絶妙なのだ。DoomやSerious Samのショットガンは強いが重め、Quakeのショットガンは軽すぎる、Doom3のショットガンは重さの割には弱め、HexenのTimon’s AxeやQuake 4のショットガンは絶妙。と意外に好みにうるさい私にはRavenの武器作りが心地よい。そのEthereal Crossbowで目の前の敵を野太いヒット効果音と共に素早くに殲滅していくのは、脳みそから何かが滴り落ちる感じで幸せな気分になる。そして、武器強化アイテム『Tome of Power』のおかげもあって、どの武器にも違った性質のショットが追加され(弱い武器ほど大きく強化される傾向)、死に武器が無いのも良かったと思う。

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Red Faction II – 障害物が壊せても(5)

プレイし始めてすぐに違和感を覚えたのは頻繁に入るロードだ。MAPを少し歩いただけですぐにロードに移る様はまるでHalf-Life 2のようだが、あちらよりもローディングが高速であり、ほぼ一瞬で終わるため大きなストレスにはならない。確かに没入感を阻害されるためムッとする時もあるが、難しい戦車や潜水艦のミッションの時はローディングが入ることによって耐久値が回復するので、ホッと一安心もする。一長一短だ。何故このようなぶつ切り状態になったのかはわからないが、通常のFPSではなくアーケードライクな作りだと受け止めれば、それほど不自然ではないように思う。問題があるとすれば、初代Red FactionがHalf-Lifeのような没入感を重視した連続性のある素晴らしい作りであったのに対し、続編である本作がその真逆になってしまっていることだろう。

ロード以外の部分はと言えば、アーケードライクでありB級であり、全体的に安っぽい印象だ。大きな特徴は、大量に置かれている落とされる回復剤と自動回復のおかげで、プレイヤーは非常に死ににくいうえ、武器の火力も高いので余裕を持った戦闘が可能になっている点。本来これほど優位であるならば、やりたい放題し放題で気持ちよく遊べるはずなのだが、敵の湧き方がロシアゲーもビックリなほど不自然なものとなっていて、簡単に背後を取られるので、クリアリングの意味が少なく、不快感が大きい。前述した通り、プレイヤーは回復手段に非常識なほど恵まれているのだが、さすがに開発もあまりに簡単になりすぎると気付いたからか、強引に戦闘バランスを整えようとして「死なないんだからこれぐらいやっても平気でしょ?」と言わんばかりに敵を滅茶苦茶な位置に沸かせてHPを削ろうとするのが、まったく面白くない。それでも発売当時であれば時間つぶし程度の価値はあったように思うが、現在ではとてもとても。最大の難点はやはり銃声がショボすぎることだと思う。これが標準以上だったら、もう少し気分よく敵をなぎ倒していけたのだが。

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◆実は正確に敵を狙うよりも、適当に乱射してオフィス用品やガラスなどを巻き込むのが正解。そこそこ派手に壊れてくれるのが、映画や刑事ドラマっぽくて気分が盛り上がる

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◆Geo-Mod(Geometry Modification)により、破壊可能な壁の損傷領域が逐一計算されるので、壁の壊れ具合が毎回変わる。だが、肝心のゲームプレイにはまったく影響なく、むしろ他のゲームでは予め決められた壁を一発で破壊して滞りなく進行するのに対し、本作では一度の爆破でプレイヤーが通り抜けられる空間を確保できるとは限らないので、二度三度ランチャーを撃って破壊領域を増やす必要がでてくる。グラフィック技術に興味がなければ、手間が増えて面倒としか思えないだろう。もし、Geo-Mod 2.0(Red Faction: Guerrilla)が世の中に出なければ、ずっと批判されるだけのものだったはずだ

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Lunatic – ストレートな面白さ(31)

LunaticはCacowards 2011にも選ばれた全5Levelの小さなwadだ。後作のValiant繋がりで触ってみた。クリアして感じたのは、軽快で短く単純なのでどんなDoomerにもお薦めできること。Valiantは面白いのか面白くないのか判断しにくい作りだったが、このLunaticは面白いと断言できる。大きな特徴としてプラズマガンとロケットを撃ってくるゾンビ兵が追加されているが、近距離で遭遇することが多いため対処しやすく、苦しめられることはほとんど無いはずだ。興奮したのは最後のMAP05: The Final Countdownで、5分ほどの間に400体以上の敵がどんどん湧いてくるのが、かなりエキサイティング。

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◆宇宙空間とカコデーモンの組み合わせは絵になる

Valiant – 評価保留(30)

pixivを見て気になったのでプレイしてみた。ValiantPaul DeBruyne(Cacowards 2011で”Mapper of the Year”にも選ばれた)によって2015年に制作公開されたMegawadで、強化された敵と武器が特徴的だ。その他、マンキュバスを殺すと罰を与えられたり、一方通行でアーチバイルに追いかけまわされたり、Suicide Bomberとアーチバイルによる自爆復活のコンボで襲われたり、数多くの試みが盛り込まれている。総じてアイデアには関心できるし、頭を使う必要が出てくる時(分)だけ通常戦闘より難易度が下がるので、清涼剤としての役目も果たしていたように思う。それとタイトルに書いた”評価保留”だが、どうも本wadは彼が過去に制作したLunaticVanguardからいくつかのMAPを引っ張ってきているようなので、その二つをやってみないことには評価できないと気付いた。

Episode 1は難しいながらも小手調べという感じであったが、Episode 2に入るとMAPが巨大化し、戦闘も大幅に激化していったので精神的に辛かった。適度でも過剰でもない普通の難しさが一番心にクル。wad選択を間違ったかな?とぼやきながら何とかクリアしEpisode 3に入ると、急に軽快なレベルに戻ったので、かなりの余裕を取り戻せた。ここが今まで以上にキツかったら、途中で投げ出していただろう。Episode 4と5は敵の同時出現数が多くなり、走り回って同士討ちを狙っていく展開が多くなるが、場数を踏めば突破できる場所ばかりであり、Episode 2に比べればそれほど心を削られない。

  • MAP07 – マンキュバスを殺してしまうとアーチバイル12体が出現。アイデアが良い
  • MAP18 – クレイジーなステージとBGMが実によく合っている
  • MAP23 – テレフラグでサイバーデーモンを何体も殺すのは爽快
  • MAP24 – ロケラン装備のバロン登場。テンポの良い展開と適度な難易度で楽しめた
  • MAP25 – プレイヤーにチェーンガンを欲しがらせるデザイン。まんまと引っかかる
  • MAP29 – 格好良すぎるBGMの元ネタは“Mercurius / Vayeate” (Gundam Wing: Endless Duel)

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◆アラクノトロンを倒すと頭の部分が切り離され、Arachnorbとなり、空中を漂いながら攻めてくる。正面で対峙する場合も面倒だが、頭上を取られた場合は面倒というレベルを超え、瞬間的な攻撃力の高さから死が見える

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◆Episode 5は全6レベル中5レベルにGundam WingのBGMが採用されており、背景もだいたいそんな感じ。やたらと青くて巨大な惑星を拝むことになる

以下ネタバレありのスクリーンショット集

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Crysis 3 – グラフィックと物語は相当なもの(10)

クローク状態を維持しながら敵を仕留められる強力なクロスボウに加え、高性能バイザーで遠くの敵まで透視とマーキングできるようになったCrysis 3を私はどう楽しめばよいのだろうか。これではシューターではなくステルスアクションではないか。大した理由もなく難易度Veteranで開始したものの、まったくやる気が起きず進行が小難しいように感じたので、難易度を一段階下のSoldier(Normal相当)に設定し、従来通り銃を撃って進むシューターとして遊べるようにした。ただ、最初の印象が原因なのか実際にそうなのかわからないが、銃を撃つスタイルで進行してもアクションゲーム的な面白みをほどんど感じなかった。その反面、ストーリーは興味深く、シリーズのファンとしては続きを読むのが楽しみでしょうがなかった。最後の展開は壮大で熱く、うまい具合に話をまとまっていたなとクレジットを眺めながらじみじみ思った。

  • サイコとプロフェットのコンビは大成功
  • スーツのアップグレード要素に魅力なし
  • アーマーの性能がさらに上がったか?命の危機を感じない
  • 見えない壁やよじ登り不可の場所が多く、ムっとする
  • ハッキング関連は必要だったのか?興がそがれる

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◆そう、最後に必要なのはナノスーツではなく”度胸”なのだ。それが気が付いたサイコ軍曹こそが…ノーマッドでもアルカトラズでもプロフェットでも不運なジェスターでも災いを恐れないアズテックでもない…マイケル・サイクスこそがCrysisの主人公なのである

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◆今更言うことでもないが、CryENGINE 3はCryENGINE 2(Crysis)から比べると最適化が格段に進んでおり、見た目の割には負荷が軽く素晴らしい