Rise of the Triad 2013 – 心がけひとつ

90年代のリブート作品という情報以外を知らないまま購入。触ってみると、おかしな敵の沸き方、弾を当てた時の感触の鈍さ、視野性の悪さ、でこぼこだらけで引っ掛かりが頻繁に起こるイライラ地形、初見ではほぼ回避できない即死系の罠など不出来なアクションシューターといった印象が強く、グラフィック以外に褒めるところが無いゲームにしか思えなかった(現代にわざわざリブートさせた行為を評価するという意味でありビジュアル的な美しさを指していない)。

がしかし、3時間ほどプレイするうちにだんだんと「高難易度の意地悪ゲーなんだな」と気が付き、頭というか意識が切り替わった瞬間から攻略のしがいを感じ始め、だんだんと楽しくなっていった。通常戦闘は死なないように立ち回るときっちりかっちりとした作業になるため地味な時間も多いが、弾薬制限のある強力な武器を使って敵を蹴散らしている限られた時間は高速な移動速度も相まって相当に気分が盛り上がる。嫌いな人が多いようだが、個人的には一人称視点のジャンプアクションは大好きなので、これも素直に楽しめた。特筆すべきはボス戦でパズルとアクションがうまい具合に組み合わさっており、近年には珍しいほど難しいものとなっている。リトライしながら試行錯誤し、ボスを倒すたびに「やったぞ」と攻略した実感を持つことができるのは古いゲームならではなのかなと思ったり。


◆ジャンプアクション+ルート探し。Half-LifeのXENから始まり一人称視点のジャンプアクションはジャンプしている感覚が強いので本当に好き


◆強い武器で雑魚敵を蹴散らしている時はご機嫌

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Quake – シングルプレイヤーマップをいくつか(19)

・Dead Memories(2012) – 4.4/5
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◆うまい速い安いの三拍子。狭い場所でのスピード感溢れる殺し合い、からのさらに狭い闘技場へ移り、激しい戦闘が楽しめる

・Arcane(1997) – 4.7/5
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◆展開が速い難しめの戦闘は上手に切り抜けた時に脳汁がどっぱどっぱ出る。要所要所で配置してある雑魚敵も絶妙で、程よく緊張感が抜かれたり締められたりと、素直に楽しめた

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Outlaws: Handful of Missions – やり残し(2)

本編をクリアした時には興味の無かったMission packだったが、無性にファニングショットで暴れたくなったので難易度Goodで最後まで遊んでみた。Mission packといっても追加されている要素が少なく(無い?)、五つの独立したMapが並んでいるだけなので、上から順に本編と同じ感覚で進めていくことになるだろう。基本的には銃を撃って敵を倒し、鍵を探して突き進むだけの単純なゲームなので特に言うべき事柄はないが、銃をぶっ放す感覚が非常によく出来ているので、敵の反応が鈍い難易度Goodで無敵のスーパーガンマンとしてゆったり遊ぶのがお勧めだ。

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◆ファニングショットの中毒性はDOOM2のCombat shotgunに匹敵する

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◆最終ステージはやりすぎなくらいの夕日で心が躍る。Mapの構造も空間をうまく使ったデザインで思わずうなってしまった。素晴らしい

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Outlaws – ファニングの悪魔的魅力

GOG版を難易度「Good」でクリア。Goodは三つある難易度のうち一番低いものであるが、それよりも上の「Bad」と「Ugly」はドMかつクソゲーマーの西部劇フリークしか楽しめないような破壊的な調整となっているので、実質的にこのゲームは難易度の選択ができないものだと思っていい。そのGoodだが、明らかに後付けで「Good」と名称変更されたようなもので、他のゲームで言うところのまんまEasyなのだ。よって銃撃戦はとても易しく、撃ち合いでゲームオーバーになることはまず無いだろう。その代わりなのか、本作の謎解き難易度は高い。スムーズに進むと2.3時間で終わるほどのボリューム(全9レベル)なのだが、進行ルートや鍵の場所がわかりにくく、数時間…いや人によっては十数時間プレイしてもクリアできないだろう。雰囲気がとても良いゲームなので、自力クリアにこだわって放置してしまうよりかは、Walkhroughを見てさくっと進めてもいいと思う。

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◆世の中には撃ちまくりと言われるシューターが数多く存在するが、本作ほど「撃ちまくり」という言葉が似合うゲームは無い。というのも殆どのプレイヤーが選ぶであろう難易度Goodだと、ファニングショットでガンガン敵を蹴散らしながら前に出ることができて、これが本当に爽快なのだ。颯爽と現れ高速で敵を撃ち抜きながら小気味の良い音とともにで弾を込め直す一連の動作は、あたかも自分がスーパーガンマンになったかのような感覚に陥る。ここまでの作り込みレベルになってくると武器を撃つだけで楽しい気分になり、敵が弱いことなど気にならなくなる。敵を倒すのが気持ち良いのではなく、当てる前、そう撃ってる段階で、もう満足感が訪れるのである。参考動画。

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◆遠距離担当のショットガン

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Dimension of the Past – 認めたくない(18)

生誕20周年に合わせる形でQuake(1996)にEpisode 5「Dimension of the Past」が配信された。制作したのはWolfenstein: The New Orderで有名なMachine Games。20年後にEpisode5が、しかもid以外によって追加されることに何やらモヤモヤしたものを感じるが、とりあえず一周遊んでみた。

序盤は近年のゲームにありがちなサービス過剰さが目につき、とにかく気持ち悪い(Wolfensteinではプラスに働いていたが)。目立つ場所に置かれているQuad Damageを取るとすぐに大量の敵に囲まれるシチュエーションは完全にSerious Samのノリであり、これじゃない感がすごい。シークレットも寄り道をするだけでバンバン取得できて違和感があった。ただ、Mission3あたりから急激にサービスが減っていき、昔のQuakeっぽくなっていったのは良かったというか当然というか。そこから先はまぁまぁ楽しめたが、Episode 5を名乗るには少し厚かましいように感じる(ZeniMaxの指示なのか?)。

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