Metro Exodus – RTX観賞用(4)

最終ステージで敵のラッシュを凌いだ後のハンドルが正常動作せず進行不能に陥った(バグ?)。再起動しチャプターをやり直しても改善されないため未クリア。今回は過去作よりも自由に探索可能なセミ・オープンワールドのシステムが採用されているが、原作ありかつ超人として描かれていない主人公アルチョムとの相性はやや微妙。積極的にサブクエストをこなしても戦力の向上幅が小さく、他のアクションゲームやRPGほどの成果を期待できない。また、戦力を微増強してもメインクエストがステルス戦術を推奨しているため、派手に暴れると後味の悪い結果となる。結局、登場人物のお使いをこなすことにより、物語の厚み(温かみ)が増す程度の意味合いしか持たないのだ。

RTX2060でもFHDなら少し設定を落とすだけでRTX(High)の60FPSが安定しており、思ったよりも快適にRTXでの旅が楽しめた(思ったよりというのは超負荷のQuake2 RTXを動かした経験からだ)。リアルタイムレイトレーシングは太陽や月の光で特に分かりやすく、ビデオゲームの表現力がまた一歩向上したなと技術の進歩を感じられる。ゲーム面ではあまり評価できなかったセミ・オープンワールドもRTX技術を見るための”コース”と考えれば、なかなか趣があってよろしい。今回使用した2060では同時にPhysXを入れると、負荷がかかる場面で不安定になってしまったが、純粋なパワーとRTコア性能が大きく向上した3000シリーズならば、過不足なく動かせるだろうし、その状態でプレイする本作は一段とその価値を高めるだろう。


◆差し込んでくる日光部分がレイトレーシング。動画を見た方が分かりやすいか


◆大部分が野外での行動となるが、やはり息苦しさを感じる地下鉄(メトロ)の方が居心地がいい

Mushihimesama – 人と比べない

まず上手なSTGプレイヤーの存在を豆腐の角に頭をぶつけてピンポイントで頭の中から消し去りましょう。これだけでも十分過ぎるのですが、もう一歩踏み進めて、ワンコインクリアという開発者側の要求も無視できると、なお良いです。Steam版Mushihimesama(虫姫さま)を購入された方は電子決済にて遊ぶ権利を得ているので、硬貨(コイン)が関わっていなはず。100円を投下して遊び始めたわけではありません。いわば”ゼロコイン”です。コンテニュー画面が出てきましたら、何も考えずボタンを押してゲームを再開させましょう。コンテニューしてもゼロコインはワンコインにもツーコインにもなりません。屁理屈でゴリ押し。あと、時たまスコア稼ぎという遊び方も耳にするのですが、こればかりは私スコアというものを見たことがないので、解説のしようがありません。本当に申し訳ない。

比較対象が少ないので強くは言えないが、虫姫さまは操作していて楽しいSTGだと思う。難易度Normalでは敵の出現するペースが上手で、気が付いたらステージが終わっているという感じだ。没入感が高い。他のタイトルに比べると不満を感じる時間が無く、目の前の敵に集中するだけで良い。敵の攻撃密度がそこそこの割に、自機の当たり判定が小さいのも遊びやすさに繋がっているような気がする。半分目で見て、あとの半分は運任せの回避が成功すると、自分の実力でないと分かっていてもやはり嬉しいものだ(良い傾向では無いが)。このあたりから、撃って避けて面白いなと感じ取りやすいだろうし、手に取って長く触れればその分だけ上達するように思うので、まずは尻込みしているユーザーの意識レベルを下げることまで下げてみてはどうか、というのがこの記事の趣旨。

Ghostbusters: The Video Game – よくできてる

難易度カジュアルを選択。ハードとの二択だったので、のんびりと遊ぶことにした。カジュアルといっても、全体を通して適度な面倒くささが設定されており、”簡単”と感じることは少なく、厄介なお化けを退治し、ミッションが終わるたびにゴーストバスターズの一員として一仕事終えたような達成感を感じられる。映画ファンにとっては絶妙な難易度と言えよう。

その反面、ゲーマーにとっては、数々の経験を頭から追い出した方が楽しめるように思う。特に、NPCの「急いでくれ」という指示を無視してアイテム探しをしているようだと、せっかくプレイヤーを脅かしに来たお化けを見逃すという大罪を犯すことにも繋がる。隠されたアイテムの手前では「PKEメーター(発見に必要な装備)を装着しろ」としっかりメッセージが出てくるので、安心して目の前のポルターガイスト現象やラップ音に恐怖()しよう。

Far Cry 5 – ストロングスタイル(8)

初期状態は所有できる武器数に制限がかかっており、意図的にプレイヤーのみの活躍でミッションがクリアしにくいように調整されている。メイン武器に中距離重視のアサルトライフルを選択すれば、遠距離と近距離がキツくなるといった感じだ。加えて所持武器が少ないということは弾薬の確保にも気を使うことになる。その戦力の補強として、ガンフォーハイヤーという形で仲間を引き連れてゲームを進行させるのが本作の設計であり、骨格だろう。

ガンフォーハイヤーの中でもスペシャリストは単純な戦闘の補助から、固有の特殊能力を有し、会話の相手まで行ってくれる多機能かつ有能な人たち(獣たち)だ。中でも一番お世話になるのは、体力がなくなった時に復活させてくれる機能だろう。無理をしたり、回復材をケチったりして倒れた際、即座に戦場復帰できることのは非常に心強い。怪しげな沸き方をした場合の救済措置に見えなくもないが、とにかく心強い。彼らの中で一番のお気に入りはハーク。指示した箇所に二つ返事でRPGをぶっ放してくれる頼もしい奴だ。ハークの爆破で敵の出鼻を挫いたところに追いRPGで荒らしていく流れで大方のミッションを攻略したが、見栄えが良く、馬鹿々々しく、爽快で良かった。似た光景をBrothers in Arms: Hell’s Highwayあたりで見た。


◆早めにスペシャリストを二人連れて歩けるようにスキルを上げると、一気に難易度が低下する。死をなかったことにしてくれるキャラクターが二人も近くいるというのはとても大きい


◆なんとなく人型の敵、建物、乗り物のどれかを爆破すればOK。非常に単純なゲームだ

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Project: Snowblind – 期待しなければ

Deus Exシリーズをアクションシューターとして作り直した本作。5種類のAugmentationとSecondary射撃モードのある7種類の武器、そして4種類のグレネードに、2種類の補助装備。これらの多種多様な武器道具に豊富な弾薬が組み合わさり、正面突破の正規ルートの他、ステルスやハッキングを使った迂回ルートまでもが用意されている。「おもちゃは用意したからあとは好きに遊んでくれ」と言わんばかりだ。

各所で言われている通り、これらの高い自由度はあまり面白さに結びついてはいない、とはいえ、それはあくまではよく出来たゲームと比較しての話であり、同じ武器のまま5.6時間進むC級シューターと比べれば、選択肢があるだけでも格段に娯楽として機能している。用意された要素を試しながら進めるだけで、丁度良く終わるくらいのボリュームなので、SF的な世界観が好きならば、適当に銃をぶっ放しているだけで楽しい気分のまま終われるだろう。また、シリーズの経験者ならば、よくここまで操作系統をまとめたなとシステムの出来に着目するのも良いかもしれない。


◆Ballistic Shieldで攻撃を防ぎ、強引にショットガンの有効距離まで


◆Enhanced VisionのAugmentationで敵の位置と監視カメラの視界を容易に把握

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