Alien Quake – 二十世紀の狐を欺く(20)

まぁまぁ楽しいんじゃないかなっていう想像。本ModはDOOMのWADでも在ったような映画エイリアンのTotal Conversionである。DOOMの「Alien TC」ではAlienがDemonのConversion=変換ということもあり、慣れてくれると不気味で硬いだけのエイリアンを倒していくという地味な展開になってしまっていたが、こちらのAlien役はQuake1プレイヤー皆が忌み嫌ったSpawnということもあり、非常に面倒…くさく見える

映画さながらに素早く動くAlienの対して(座標もズレ気味)頻繁に起こる殺しそこないは、接近を許すことにも繋がり、一度接近されてしまうと簡単に死が見える。なんとか撃ち殺しても、エイリアンの死体から出る酸で大ダメージを受けると、もう次の戦闘を切り抜けられる気がしないのである。よって馬鹿みたいな数のクイックセーブを行う羽目になり、エイリアンへの恐怖と共に暴力的な理不尽さを味わうことができる。この突き抜けた凶悪さがMod=非商用ゆえの利点なのではないかなと、動画から見受けられる。

Quake – シングルプレイヤーマップをいくつか(19)

・Dead Memories(2012) – 4.4/5
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◆うまい速い安いの三拍子。狭い場所でのスピード感溢れる殺し合い、からのさらに狭い闘技場へ移り、激しい戦闘が楽しめる

・Arcane(1997) – 4.7/5
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◆展開が速い難しめの戦闘は上手に切り抜けた時に脳汁がどっぱどっぱ出る。要所要所で配置してある雑魚敵も絶妙で、程よく緊張感が抜かれたり締められたりと、素直に楽しめた

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Dimension of the Past – 認めたくない(18)

生誕20周年に合わせる形でQuake(1996)にEpisode 5「Dimension of the Past」が配信された。制作したのはWolfenstein: The New Orderで有名なMachine Games。20年後にEpisode5が、しかもid以外によって追加されることに何やらモヤモヤしたものを感じるが、とりあえず一周遊んでみた。

序盤は近年のゲームにありがちなサービス過剰さが目につき、とにかく気持ち悪い(Wolfensteinではプラスに働いていたが)。目立つ場所に置かれているQuad Damageを取るとすぐに大量の敵に囲まれるシチュエーションは完全にSerious Samのノリであり、これじゃない感がすごい。シークレットも寄り道をするだけでバンバン取得できて違和感があった。ただ、Mission3あたりから急激にサービスが減っていき、昔のQuakeっぽくなっていったのは良かったというか当然というか。そこから先はまぁまぁ楽しめたが、Episode 5を名乗るには少し厚かましいように感じる(ZeniMaxの指示なのか?)。

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Shamblers Castle – 速ければなんでもいい(39)

Shamblerの城に攻め込むシングルプレイ用カスタムMAP「Shamblers Castle」をクリア。名前やスクリーンショットでなんとなく分かると思うが、Quake1を再現したDOOM3用のModだ。30分ほどで遊び終わるこじんまりとしたボリュームなので手に取りやすい。また、その短さ故に製作者側の出し惜しみもないので満足感が高い。当たり判定に少し違和感があるものの、基本的にはQuakeそのままなので、経験者ならばそのスピーディな展開を楽しめるはずだ。Quake4もこれくらい速かった良かったのに。

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◆エフェクトが美しいShamblers Castle

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◆シャンブラーちゃんの電撃(id Tech4)

X-Men: The Ravages of Apocalypse – クローンが相手(17)

QuakeのTotal conversion「X-Men: The Ravages of Apocalypse(1997)」を難易度Normalでクリア。前々から興味があったところ、2006年からフリーウェアとして公開されたのを知ったので、GLQuakeでプレイしてみた。基本的なことではあるがキャラゲー要素が強いので、X-MENについての知識が無いと、あまり面白いものではない。アポカリプスって誰?というくらいなら問題ないが(丁度2016年にX-Men: Apocalypseが公開されたので彼を知るには都合良い)、ウルヴァリンって誰?といった知識レベルだとパスした方がいいだろう。元がQuakeなのである程度の面白さは保証できるが、満足感は得られないと思う。

戦闘面についてはQuakeのTotal conversionということもあり、とりあえずQuakeと同じように立ち回ってしまうと思うが、これは良くない。敵の攻撃能力が大幅に上昇しているからだ。特にRogue、Storm、Cannonballあたりの飛行組は必中もしくは必中に近い攻撃を行ってくるため、目を合わせるだけでも危険。WolverineやBeastなどの獣系も動きが素早く、体力が多いので驚異的だ。さらにPsylockeやIcemanは超能力や氷漬けでこちらの操作を不能にしてくるので、敵がグループで出現した時にこの二人に捕まると簡単に死が見えるだろう。これら強力なX-MEN達を倒すには、壁からひょいと顔出して撃ってまた隠れるQuake2的な立ち回りが有効だ。加えてオリジナルQuakeの敵の性質を思い出せば完璧。例えばWolverineはFiendが元になっているから横に避けるのが有効だとか、Icemanは元はZombieだから爆発武器で倒さないと復活するなどである。慣れてくれば難易度Normalでも常識的な難しさとなる。

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◆CyclopsはEnforcer、GambitはDeath Knightが元になっていて…つまりは他のミュータントに比べてあまりに弱いのだ。この二人に対して全くもって脅威を感じないことにX-MEN内の格差を感じる(笑)。ビジュアル的にはDeath Knightの放つバラける火炎弾が、Gambitの投げるトランプに変わっているあたりがTotal conversionらしくてとても良い

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◆X-MENが束になって襲ってくるというのは本当に恐ろしいものだ。それを簡単に(?)跳ね飛ばすMagnetoはやはり凄い力を持っているんだなと改めて思った

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