ノスタルジックな気分を味わうための用意した道具はVoodoo3とATキーボードとボール式マウスの三つだ。Voodoo3はGLQuakeを通してGlideで描画してみた。一言で言えば自然な美しさといった感じだろうか。HUDのチラつきを完全に抑えられなかったのが残念ではあったが(時間をかければ手段は見つかりそう)、idの想定した色合いを十分に堪能できたように思う。満足感がある。Darkplacesに高解像度テクスチャを乗せたanti-aliasingマシマシのグラフィックも確かに綺麗ではあるが、あまりに現代的すぎるのだ。見栄えを追求するあまり原色からも離れてしまっているし、なによりQuakeの正しい姿を知る意味で、今回新たに組んだRetro Gaming PCでプレイして良かった。
ATキーボードはVoodoo3と違い、わざわざ用意したのではなく、コレクションから引っ張りだしたもの。Windowsロゴキーが無いだけで今日のキーボードとさほど変わりない。が、ボール式マウスの方は近年のゲーミングマウスと結構違っていて、光学式(DeathAdder)よりも明らかに動きがぎこちなかった。物理的に動くボールをセンサーで読み取るという仕組み上、仕方ないといえば仕方ないのかもしれないが、特に違和感を感じたのは、とっさに振り向く動作(180度回転)の時だ。マウスを強く押し付けないとボールが回らないし、その力を入れた状態で素早く動かさないことには視点(レティクル)も高速に動かないのだ。わかりにくく用語を使うならばリフトオフディスタンが存在しないということ。やさしくデバイスを持つ私からすると、あまりに不自然な姿勢を強いられるので、次も使おうかなという気分にはならない。ボール式マウスというのは元来ゲーム用を想定して作ってたわけではないと思うが、今回の結果から(ゲーミング)マウスの進化を感じられてなかなか興味深かったように思う。
- 難易度Normalで軽く一周
- モーションコマ(?)が少ない?現代のQuakeに馴染んでいると敵の動きがぎこちなく、ping200の世界に見える
- Episode1-3はいつ遊んでも面白い。Episode4はいつ遊んでもつまらない