Half-Life 2: Update – MModで軽く(10)

数年前から気になっていたHalf-Life 2オーバーホールmodのMModHalf-Life 2: Updateと組み合わせて一周遊んでみた。ほとんどの場所を難易度Hardでクリアしたものの、一部あまりにも難しくてEasyまで下げざるを得なかった。このあたりは敵AIや武器性能が調整されていることを頭に入れたうえで柔軟にプレイするのが良いだろう。

久しぶりに一周遊んでみるとなかなか楽しめたというのが素直な感想だが、これはHL2を久しぶりに触って新鮮に感じたからなのか、Half-Life 2: Updateのおかげなのか、MModの効果なのかはいまいち分からない。また、それらが組み合わさったからこそ楽しかったのかもしれない。よくは分からないのだが、楽しく遊べたというのは、それはそれでMModもUpdateもオーバーホールmodとしては成功していると言えるのではないだろうか。導入したプレイヤーの気分が明確にマイナスになってしまえば、それこそオーバーホールではないただの質悪いmodなのである。「遊びやすくなってるかも?」くらいが丁度いいのかも。


◆敵からの被ダメージが大きいため、ショットガンで瞬殺を狙うのが近距離での定石


◆Source Engineの得意な水面と夕日の組み合わせ。無印Half-Life 2(2004)をプレイしていないとイマイチ美しさの向上具合が分からないかもしれないが

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Wolfenstein II: The New Colossus – ステージクリア型にして(7)

難易度Hardでクリア。戦闘だけ見れば65点から80点の出来。これはプレイスタイルや後半のアップグレード選択にもよるので一概には言えないが、面白い要素はいくつかある。グレードアップを重ねたショックハンマー、敵兵士を燃やしたり溶かしたり薙ぎ倒したりできるヘビーウェポン、従来の瞬間的高火力や戦闘継続性の増加のほか片方の武器の弱点を補助して柔軟に立ち回れるデュアル装備、ドラム缶やカンプピストーレによる強力で豊かな表現の爆発などだ。

ストーリーは時間の無駄としか思えなかった。BF5ほど酷くはないしろポリコレ棒でぶっ叩かれたのか、なにこれ???といった感じ。せっかく戦闘で遊べるゲームなのに、ムービーが挟まると興ざめする。配慮したい(?)層といくらでも貶めてもいい(?)ナチスとの差がひどすぎて、歪な価値観も垣間見える。ごく自然にこの脚本を書いた(orゴーサインを出した)なら思想によるものと受け取るが、圧力を感じてこうなったというなら残念だ。次回はWolfensteinシリーズに期待しているプレイヤーの方に目を向け、素直に楽しませてくれるようなストーリーを・・・あ、いや、なんならもうストーリーはいらない。RtCW形式でよろ。


◆体力とアーマーを白いアイコンと小さな文字で表示する腐ったHUD。視野性が悪すぎて乱戦時に体力のチェックがしづらい。激しい強制戦闘の多い本作でこの仕様は理解できない


◆コントラストを用いた大変見やすい体力表示の例。ダメージを受けるたびに中央のB.J. Blazkowiczが吐血したり、鼻血を出して死にそうな顔になっていくのも直感的に危機の程度を感じ取れる

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Prodeus – 大正解

Build 0.1.10fを難易度Hardでクリア。ハイ百点満点。初代DOOMが好きなユーザーにとってはこれ以上の物なし。マップエディター搭載により将来性もあり。近年乱立しているオールドスクール原点回帰型のFPSでどれを選べばいいか分からないのであれば本作しかない。とりあえずコレを遊んでみてから、好みや趣味嗜好により他作品を触れば良いだろう。DOOMへの圧倒的なリスペクトと理屈ではない直感的なシューターの楽しさが味わえる。

  • 弱い敵の存在により緩急をついている
  • 敵に怯み動作があるため戦略に幅が出る
  • ハンドガンは狙撃モードのおかげで死に武器になっていない
  • 武器が多すぎて各自カスタマイズ必須なのは賛否ありそう
  • クリア毎にマップの良し悪しをプレイヤーに評価(投票)させるあたり開発の本気を感じる


◆ヅゥガガガガ!


◆一つ一つの武器が作りこみが上手で「なんかこの武器使っていてしっくりこないなぁ」といったノイズが頭に発生しない=ゲームの没入感に結びついている

Back in Business – 疑似じゃない3Dでやった方が(24)

全4MAP(+ブリーフィング)で構成されるDuke Nukem 3D modの『Back in Business』に触れてみた。本来は三つの鍵を集めて進む単純なシューターであるDuke Nukem 3Dから、いくつかmap内でやるべきことが増やされており、かなり革新的なmodとなっている。

単純で直接的な「シャワーを浴びろ」といったものなら負担にもならないが、「二つの化け物をデミュテートしろ」といったざっくりとした指示のもと、新登場の改造スプライト(画像)相手に格闘するのはバニラの解法から遠く、なかなかに骨が折れる。ルート探しも過去の経験が通じない特異なものばかりで難易度が高いように感じた。風変りなDN3Dのmodを求めているユーザーにしかお勧めできない。

RAGE 2 – 加点評価

オープンワールドに良質な戦闘を求めているのなら本作は良い選択だ。逆に戦闘を重視しないのであれば見送った方が良い。ここだけが注目点なのである。その戦闘だがid監修とのことで、かなりうまくいっている。緊張感を感じさせた前作のRageよりもスポーティなDoom(2016)に近いチューニングになっているのは気になるところだが、狭いダンジョン間をつなぐ疑似オープンワールドではなく本当のオープンワールドにはこちらの方が適しているだろうから妥当なところか。

スキルツリーも足し算形式で良かったと思う。わざと貧弱に調整された(=マイナスからのスタート)わけではなく、それなりの戦闘能力を持った主人公がだんだんと武器や特殊能力を増やしていき、どんどん強くなっていく作りは、何がゲームを楽しくさせるのかをしっかりと分かっているデザイナーの仕事だ。これほどまともなシューターであれば、やれクライアントが不安定だとか、やれストーリーやサブミッションが薄味だとか、やれファストトラベルが不便だとか、前作と繋がりがほとんど無いだとか、細かい問題点は些細なものだ。なにせ『戦闘』という骨格がしっかりと作られているのだから(idっ子の妄言)。


◆特殊能力を上手に使いながら敵の顔面にショットガンを当て続けた10時間は最高にHOTだった


◆オープンワールドの醍醐味は道なき道を突っ走る大胆なショートカット

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