Half-Life 2: Episode One – へぇ~そうだったのか(6)

Half-Life 2のコメンタリーを聴こうと思い立ったが、あまりに長いのは嫌なので一番ボリュームの少ないEpisode Oneを選んでみた。最後まで聴いてみて思ったのは、やはりValveは凄いということだ。一言で言えば、彼らは自分たちのやらせたいこと見せたいものへプレイヤーを自然に導くことをとても大事にしている。これは当たり前すぎるほど当たり前の話なのだが、結構な数のゲームができていない。資金や時間や体力が足りないからだと信じたいところだが。

  • ゲーム開始直後に人気のあるDOGをプレイヤーの目に入れる。続けてDOGに持ち上げさせる形で本編HL2後の要塞がどうなったかを見させる。うーん、自然。いや、解説を聴いた後だと自然に思えなくなってきたかな?
  • アリックスが邪魔だと思われると、Episode Oneが根本からグラついてしまうので、相当に練って彼女を作ったようだ。どんな時も偉そうにしない、基本的に後ろから付いていきプレイヤーに歩調を合わせる、かつゴードン以上に俊敏であるように見せる、生身の人間を目指しロボットぽく思われないように、その他発砲動作や暗闇時の振る舞いなど多数
  • 新しい要素を入れる時はトレーニング、練習、応用の3パターンでプレイヤーに段階を踏ませる
  • 難所の後には「視覚的ご褒美」を用意したりする
  • プレイヤーに振り向いて欲しい方向に兵士を配置して撃たせる。これが自然なのか強引なのか判断できない
  • 彼らは「プレイヤーに強制させる」のはを悪だとしっかり理解している

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◆ゲームプレイがつまらなかった場合はエリアごと排除するらしい。このようなクールな判断はなかなか出来ないように思う。感心。しかし、ストーリー上どうしても不可欠な場所はやはり排除できないようで、なんとか楽しく遊べるようにデザインし直すとのこと。また、テスターが過度にイライラしているようだったら、さらに作り直すというのだからものすごい労力だ。この押し付けがましくなく、「一歩引いた姿勢」でゲームを作るValveという会社は本当に凄い

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◆暗闇の中にHDRライティングをポンと入れただけだと景色が見えすぎてしまうようで、別のパラメーターを使って調整したという話。id Tech 4に無理やりHDR機能を付け足したModの見栄えが悪いのも、このようなものが原因なのだろうか

Estranged: Act I – 映えるParticle(5)

ホラーアドベンチャーの本作を90分ほどでクリア。パズル難度も易しめなので、なんとなく短いModを遊びたいなという時に良いのではないだろうか。素直な作りも好印象だ。

  • Source Engine(2013)特有の透明感あるグラフィックが美しい。特に水、炎、電灯
  • ゾンビは無音で接近してきて厄介だが、体力が低いので釣り合いは取れている
  • 謎解きはHalf-Life経験者にとって、どこかで見たようなものばかりで簡単すぎるかもしれない
  • 箱を壊したり迂回してもアイテムは置かれていないので、雰囲気を味わいながら真っ直ぐに進むのが良いと思う
  • 途中にあるオフィスは白基調に緑や赤が混じっており、Mirror’s Edgeのような配色でとてもクールだ

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Half-Life: Uplink – 販促用Demoがあった時代(4)

積んでいたことすら忘れていたが、ネットを見ていてふっと思い出したついでに軽く遊んでみた。本作Half-Life: Uplinkは分かりやすく言えばHalf-Life本編未収録のMAPを遊べる体験版だ。元々はスタンドアローンで配布されていたのだが、今回はそれをSteam上のHalf-Lifeで動かすようにしたSteamLinkでのプレイ。内容は、そのままな言い方だが「よく出来た体験版」という感じで、本編以上の激しい戦闘と軽めの謎解きの合わせ技が実にテンポ良く、気持ち良く遊べる。終わり方も憎らしいほどうまく、プレイヤーがゲームに慣れてきたあたりで、唐突かつ気になるような展開でお預けをしてくるのだから、楽しく遊んでいる方は続きがやりたくてしょうがなくなる。

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Black Mesa: Source – これが本物のリメイク作品(3)

急にSource Engineのゲームをプレイしたくなったので、積んでいたBlack Mesa(Black Mesa: Source)を難易度Normalでクリア。あまりに面白すぎて夢中でゲームを遊んだ結果、「Half-Lifeは普遍的面白さを持った神ゲーです」といった適当な感想しか思いつかなかった。若干HL1と変わっている箇所もあったが、けっして改悪ということはなく、良い意味で現代的な味付けになっていて素晴らしいと思う。NPCを誘導してドアを開けさせるイベントが削られていたりとか。

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Black Mesa ヤバイ、グラフィックが綺麗すぎて超ヤバイ

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Half-Life: Before – もう少しボリュームがあっても(2)

Steamストアでニューリリースされたのを見て、ビビビっときたので遊んでみた。なんとなく1.2時間くらいのボリュームかと思ったが、予想よりもはるかに短い30分ほどでクリアできてしまった。恐ろしく短いがModということで深く考えないようにしたい。それよりも30分の間に2回クラッシュしたことの方が気になる。公式サイトにも既知のバグがいくつか記載されているので注意されたし。

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◆GoldSourceの中では非常に綺麗なグラフィックとなっている

このところクラシックなFPSばかりを遊んでいたので「物を動かす」という解法を忘れて困ってしまったので、少し躓いたが、それ以外は特別に苦労もなく、敵を倒しているだけでクリアできた。仕方のない事だが、ボリュームが少なすぎて面白いのか、そうでないのか判断できない。そもそも楽しませようというよりは実験的に作った感じなので、面白いゲームを求めてプレイするのはオススメできない。