Master Levels for Doom II – 五点満点で採点(8)

Master Levels for DOOM II は優秀なクリエイター達によるid公式のWAD集のようなものだ。全部で20個のレベルが全て独立しており、武器の引き継ぎが無いので、毎回ピストル一丁の状態からゲームが始まるのが特徴。難易度はHurt me plentyでGZDoomを使用してクリアした。どのMAPも一定の質を保っていて、戦闘難易度は高めになっている。しかし投げ出すほど難しい謎解きもないので、DOOM2とFinal DOOMの繋ぎとして良い位置にあると思う。

製作者別に遊ぶ

各MAPの情報が少なすぎて、どこから手を付けていいのかわからなかったので、DOOM Wikiを参考にして製作者別に遊ぶことにした。ついでに五点満点で点数をつけてみたが、謎解きが難しいMAPが低めなのはご愛嬌。

Tim Willits

  • Attack (ATTACK.WAD) [4.7] : Aから始まるわかりやすい名前なので、最初にプレイするであろうMAP。気持ち良くプレイできるように作られておりゲームのスタートに適している

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  • Canyon (CANYON.WAD) [4.2] : 可もなく不可もなく

Tom Mustaine

  • Paradox (PARADOX.WAD) [4.5] : 弾薬が豊富な上にシンプルな構造なので遊びやすい

Jim Flynn

  • Titan Manor (MANOR.WAD) [3.4] : 気合が入っているのは認めるが、暗闇が多く仕掛けが難解なのでイマイチ
  • Trapped on Titan (TTRAP.WAD) [4.5] : 弾薬に困らなかったので、かなり楽しめた

Christen Klie

  • The Catwalk (CATWALK.WAD) [4.4] : 良質
  • The Combine (COMBINE.WAD) [4.5] : 気持ち良く遊べたが、短すぎて判断できない
  • The Fistula (FISTULA.WAD) [4.8] : 作りが綺麗
  • The Garrison (GARRISON.WAD) [3.8] : 謎解きがややこしいだけ
  • Subspace (SUBSPACE.WAD) [4.6] : 最初から同士討ちが求められる戦闘重視のMAP。非常に短いが達成感がある
  • Subterra (SUBTERRA.WAD) [4.5] : 良質

John Anderson (Dr. Sleep)

  • Geryon: 6th Canto of Inferno (GERYON.WAD) [4.5] : 良質
  • Minos’ Judgement: 4th Canto of Inferno (MINOS.WAD) [4.9] : 謎解きとアクションのバランスが丁度良かった
  • Nessus: 5th Canto of Inferno (NESSUS.WAD) [4.2] : 短いが、それなりに良い
  • Vesperas: 7th Canto of Inferno (VESPERAS.WAD) [3.9] : 見えない床に気が付けなかった。加えてモンスターが見えないようになっている壁があり、弾薬も少ないのでストレスが溜まった
  • Virgil’s Lead: 3rd Canto of Inferno (VIRGIL.WAD) [4.7] : 非常に良く出来ていた

Sverre André Kvernmo (Cranium)

  • Black Tower (BLACKTWR.WAD) [4.5] : 黒い塔を攻略するMAP。敵の数が多く、やりごたえ十分でお腹いっぱいになる

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  • Bloodsea Keep (BLOODSEA.WAD) [4.1] : 外見から統一感があるように見えるが、遊んでみるとちぐはぐな印象を受けた
  • Mephisto’s Maosoleum (MEPHISTO.WAD) [4.4] : 質は並だが、レブナントばかりが出現して苦労する

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  • The Express Elevator to Hell (TEETH.WAD) [4.3] : MAP中心のエレベーターは上下に動く幅が大きく、非常に酔いやすくなっている。赤の鍵だけでクリアできるが、青と黄色の鍵を取ってからアーチバイルジャンプを利用するとシークレットレベルに入れる

以下シークレットの情報

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DOOM 64 TC – The Outcast Levels / I own Doom!(7)

Doom 64: Absolution Total Conversionを作ったSamuel Villarreal (Kaiser)氏の追加したレベルがThe Outcast Levelsだ。興味はなかったのだが、比較的新しい2005年に作られたという情報を見て遊んでみようかなという気になった。クリアして感じたのはDOOM 64よりも理不尽さが少なく、すっきりとしていたこと。Kaiser氏が普段はどのようなMAPを作っているのかはわからないが、少なくともDOOM 64からはかなり毛色の違うデザインとなっている。無論「遊びやすい」という良い方向に変わっている反面、これでもかという洋ゲー臭が減り、少し寂しくもある。脂っこいDOOM 64をプレイした後の締めとして、さっぱりとしたThe Outcast Levelsを遊んでもいいかもしれない。

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Nightmare Spectreはしっかりとゲロを吐けるように改造してある、あっぱれ

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◆Nightmare Lost soul とでもいうのか、緑のロストソウルが出現。誘導弾を撃ってくるので単純に面倒なのに、ワープも組み合わされると凶悪としかいいようがない。早めに倒すべし

DOOM64 TC – ミックスフライ定食の大盛り(6)

Nintendo 64版DOOMを逆移植した「DOOM 64 TC」を難易度”I own Doom!” でクリア。この難易度はPC版DOOMのUltra-Violenceと同等だと思われる。謎解きは標準的な難しさだと思うが、DOOMに慣れていないと迷ってしまうかもしれない。純粋な戦闘難易度は高くないが、スイッチを押した際に敵に囲まれて即死ということが頻繁に起こった。幸いセーブが可能なので然程問題ではないのだが、あまりの理不尽さに昔の洋ゲーらしさを感じる。

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緑の”Nightmare Spectre“はHell Knightと同じぐらいの硬さで厄介。Impを強化した”Nightmare Imp“は透明な上に速い弾を2連射してくるので、遠くにいると見過ごしやすくダメージを貰ってしまう。また”Nightmare Cacodemon“も透明なうえに動きが早く、対処しにくかった。

ゲーム環境は非常に快適。Doomsday EngineはFull HD可能な上にフレームレートは120で安定していた。デフォルトだとフレームレートは35に固定されているが、スムーズという項目を外せば解除される。HUDも現代的だ。

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とにかく下品なDOOMだった。DOOM自体が上品というわけではないが、狭いMAPにモンスターをすし詰めにして、「お前らは撃つのが大好きなんだろ?ん?」と言わんばかりだ。初代DOOMから存在していた恐怖の演出などお構いなしのアメリカンなFPSとなっていた。もはや画面を見るだけで胃もたれしそうなのでリプレイしたくはないが、オリジナルの要素が多く、雰囲気も独特なので遊んで良かったとは思う。

DOOM II – No Rest For The Living / Ultra-Violence(5)

Steam版のDOOM 3 BFG Editionに入っているNERVE.WADをGZDoomに入れて遊んだ。
Setting : Steam Users’ Forums

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Cacowards 2010

Cacowardsはその年のベストWAD(カスタムMAP)を選ぶ賞で、No Rest For The Livingはその2010年度においてTOP10を受賞している。開発はNerve Software(Doom 3: Resurrection of Evilが有名)で、DOOM IIをXbox Live Arcadeに移植する際に追加した公式WADという位置づけだ。正直WADを殆どプレイしていないのでどこがどう良いのかは説明できないのだが、道に迷うこともなく弾薬配置もキチンと調整されていたので楽しく遊べた。質は高いと思う。

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初めてのUltra-Violence

いつもはHurt me plenty.で遊んでいるが、ミッションを二つクリアしたところでヌルく感じたので急遽やり直した。初めは出現する敵が一段階強いものと差し替わったのにビビったが、次第と慣れていき程よい緊張感のまま遊べた。Ultra-Violence.で変わったのは「同士討ち」にやりがいが生まれたことだ。Hurt me plenty.以下ではプレイヤーが撃った方が早く、同士討ちさせる意味は仲間割れを見てニヤニヤする程度しかないのだが、Ultra-Violenceでは弾薬が少なく、なるべく無駄撃ちしたくないので、敵を利用してそれを節約することができる。このゲームシステムとバランスはよく出来ていると今更ながら思う。

とてつもなく良いゲームでした。

The Ultimate DOOM – 残していたEpisode 4(4)

Thy Flesh ConsumedはDoomからUltimate Doomで追加された4つ目のEpisodeだ。実は数年前にDoomのEpisode3をクリアした時点でDoom2のダブルバレルショットガンが使いたくてしょうがなかったのでEP4を飛ばしてしまったのだ。しかし放置しておくのは勿体無かったので重い腰を上げてプレイしてみたというわけ。クリアした難易度はHurt me plenty(真ん中)。プレイする前からある程度予測できたのだが、ダブルバレルショットガンが無いため、かなり火力不足を感じた。開始当初は特にカコデーモンが硬すぎてけったるかったのだが、Mission3を超えたあたりからは火力バランスに慣れていき、なんだかんだで楽しみながら一気にラストまで進めることができた。

DOOM2の下位互換ではない

DOOM2よりも良かったのはKEYの配置場所やらワープなどの仕掛けが単純だったことだ。頭を悩ます必要がなく、直感的に進められるのはシューターで重要なことである。久しぶりにDOOMに触ったのだが、あまりに出来が良く夢中になりすぎてしまった。完成されたゲームに言うことなんて何も無い。良い時間を過ごせた。

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