PlayStation版DOOMのMaster Levels for Doom IIをBrutal Doomで遊んでみた。Master Levelsは三周目ということもあり道に迷うこともなくスムーズに進められたが、敵の配置がPlayStation版と変わらないため、やや物足りない感じであった。ただ、物足りないというのはBaronやRevenantなどの強敵が出現しないという意味であって、戦闘難易度が低いということではない。Brutalではショットガンゾンビが強めということもあって、Master Levels 特有の面倒な配置と組み合わさり、なかなか気の抜けないものとなっている。強敵の不在でロケットランチャーやプラズマガンを使う機会は少なかったものの、ノーマルショットガンで敵をなぎ倒していく感触が実に爽快で、愉快だった。
「DOOM (series)」カテゴリーアーカイブ
Freedoom: Phase 2 – Real Guns Hardcoreプラス(24)
DOOMと類似したMAP構成がとても偽物臭く、オリジナルDOOMとどう変わっているのかを見て回るのが楽しいので、Freedoom: Phase 1に続き、Phase 2(DOOM2に類似)もやってみることにした。ただ、Phase 1をプレイした経験からダブルバレルショットガンを撃ちまくるだけの単調な展開が予想できたので、武器とバランスを変更するReal Guns Hardcoreも入れてみた。前回Real Guns Hardcoreで遊んだ時はゲームを高難易度化させることを知らずに苦労したので、今回はしっかりと攻略するため、Stopping Power(弾丸の威力強化)、One Man Army(弾薬所持数、武器所持数の増加)、Commando(近接攻撃の強化)と遊び要素のないParkを選択。難易度は前回と同様のMediumに設定。
ざっと一周してみたところ、DOOM2よりもやや広いくらいの凡MAPに沢山の敵が出てくるだけといった印象。時たまオリジナルDOOM2によく似た場所を見つけると嬉しい気分になるが、逆に言うとそれだけだった。
- MAP18辺りからヒネリのないストレートなMAP設計に切り替わっていく
- 水中に潜れる要素は斬新だが、視界が狭まるばかりでプレイに支障あり
- 登れる壁も見たことがない要素だった。面白さには結びついていなかったが
一方のReal Guns Hardcoreを入れた影響とはいうと、強力な敵がうんざりするほど容赦なく襲ってくるので、骨があって楽しめるというよりは疲労感が先にくる感じだ。改善したPark選択は上手くいったものの、圧倒的な敵の襲撃を前に、元々設計されているであろうCall of Dutyの高難易度のような『自動体力回復を前提とした撃ち合い』が前面に出てきてしまい、DOOMを遊んでいる感覚が吹き飛び、あまり楽しめなかった。
- AK47は威力と燃費が優秀なので、ずっと持っておきたい
- AA12は大型の敵をねじ伏せるのに役立つので、持っていると安心
- 前述した二つの強力な銃を持って『突撃』しなければならない状況が多すぎる
- Stopping Powerが強力で必須Parkのように感じた。(高難易度では違うかも)
- MAP27の戦闘がキツかった。中型や大型や透明の敵が多く、400匹近く出現する
Freedoom: Phase 1 – シングル目的なら待つべき(23)
Freedoomは製品版DOOMと互換性を持った無料のゲームだ(IWAD)。これが何を意味しているかというと、星の数ほどあるDOOMのPWAD(他のゲームで言うMOD)をお金をかけずに遊ぶことができるのである。ただ、わざとなのだろうが、使われているテクスチャやBGMが一定の質を満たしていない上に、モンスター達がどうにもうさんくさいグラフィックへと差し替わっているので、DOOMのパチモンという印象を強く受ける。個人的には、このFreedoomを使用してPWADを遊んでも気分が出ないので、DOOMを持っていないけどPWADをやってみたいという人でも素直にSteamでオリジナルのDOOMを購入することをオススメする。WADについてもっと知りたい方はDoom Wikiへ。
今回はFreedoomのPhase 1(The Ultimate Doom)Ver0.8を難易度Extreme Carnage(Ultra-Violence相当)でクリア。現在のVer0.8でもPWADに利用するならば問題ないはずだが、いざシングルで遊ぶとなると、その部分はまだまだ作りかけと言った感じで、Episode2と3の多くがプレイ不可能だ。Episode1と4の方もそれなりに遊べる状態にはなっているものの、やはり未完成であり、ところどころMAPが欠落していて気持ち悪い。全32MAPが遊べるようになるであろうVer1.0まで待つのが良いだろう。さてこのFreedoomのシングルだが、とてつもないほど安っぽい。柔らかいモンスターばかりがグループで頻繁に出現するので、ショットガンとチェーンガンで片っ端から蹴散らしていくというB級C級のシューターなのだ。ドラム缶も不自然なくらいに多く設置されているので、何も考えずドッカンドッカン爆発させてモンスターを吹き飛ばす展開ばかりが続く。真っ当な期待などせずに、安っぽいゲームだとを割り切って遊ぶのならば、わりと楽しめる出来ではあるのだが。
Real Guns Hardcore – ご利用は計画的に(22)
Call of Duty:Modern Warfare 2の武器とシステムをDOOMで使用可能にした大型Mod「Real Guns HardCore」を 難易度Mediumでクリア。最初はニューゲームを繰り返し、自分にあった難易度とParkを決めるところから開始。Hardで始めた難易度はあまりに被ダメージを大きすぎたのでMediumに下げ、リロード時間による息切れはSleight of Hand(リロード時間短縮)のParkで補うようにした。
しっかりParkをカスタマイズしよう
難易度をMediumまで下げるのならば、何周もしているDOOM2で強力なMW2の武器を使って苦戦するわけがないと高を括り、適当に固定Parkセットの「Juggernaut」を選んだのが失敗だった。これが原因で後々苦労するはめになる。なぜ適当に固定Parkを選んだかと言うと、Sleight of HandとStopping Powerの二大重要Park同時に選択できないと思い込んでしまったからだ。この勘違いは、やり込んだCall of Duty 4: Modern Warfareからきている。つまり、私の頭の中では”銃の手数か威力か”というPark選択だけが重要で、他の補助Parkはどれを選んでもクリアに支障ないと判断したわけだ。そんなわけで、私のDoomguyはJuggernaut(打たれ強く)、Sleight of Hand(リロードが短く)、Last Stand(死んだ時に運が良ければ復活できる)というタフガイとなった。
大きな誤算だったのは色違い強化タイプのモンスターが頻繁に登場することで、強力な武器の取得場所を把握していないと、手持ちの武器が三つということもあって、対処が非常にしにくい。そのため初回プレイでは汎用性の高いStopping Powerがとても重要なことに気が付いたのだが、やり直すにはMAPを進めすぎたため、苦しみながらそのまま先へ進めていくものの、出現するモンスターもどんどん強化されていき、扇型に炎を吐くImpや透明なLost Soul、超ダメージの誘導弾を放つCacodeamonなど、どうして作った?と小1時間問い詰めたくなるような敵ばかりが襲ってくる状況にツライという言葉しか出てこなくなる。また、選択したParkのせいか、パワーと弾薬が足りなくなり頻繁に起こる”どうしようもない状況”ではタフさを利用した殴り合いと逃走しかできなかった。
遊べるかはどうかはプレイヤー次第
今までうだうだ書いてしまったが、多くの人が選ぶであろうゲームモードのClassicとArcadeはかなり遊べるゲームバランスだと思う。ただ、最初からいきなり楽しいという類のものではなく、自分なりに遊びやすいParkや難易度を見つける必要があり、少し時間がかかる。一周してみれば、難所や強力な武器の場所も知ることができるので、より深く本Modを味わうことができるだろう。惜しむべきは、武器の所持数で難易度調整を行っている点か。当たり前だが、武器を多く持てるほどに火力と対応能力を増やせるので、所持武器数を制限することにより出来る事を減らされるというのはプレイヤー側として息苦しさしか感じない。せっかく40種類の武器を追加しているのだから、もう少しはっちゃけバランスにしても良かったのではないだろうか。また、難易度(受けるダメージ倍率+所持武器数)をプレイヤーに設定させるのも悪く無いだろう。HardCoreなんてタイトルを付ける開発がこんな意見に耳を傾けてくれるとは思わないが。
◆この凶悪なCacodeamonを作った奴は一刻も早くセプクして詫びるべき
Doom 3 to Doom 2 – ダッシュダッシュダッシュ(21)
DOOM3をDOOM2のように明るく高速に変更するMod「Doom 3 to Doom 2」を難易度Veteranでクリア。大きな変更点はMAP全体が普通という範囲まで明るくなっており、フラッシュライトと武器を持ち変える必要がなく戦闘が可能となった。さらに移動速度も上がっており、武器のリロードも簡略化されているので、走りっぱなして撃ちまくりのDOOM3を遊べるのだ。BFG Editionと違いイベントシーンもスキップできるので、驚くほどにテンポ良い。
「明るい」というだけでもDOOM3をずいぶん簡単にしているが、武器の強化も過剰なほどで、バニラDOOM3よりも難しくなった箇所は無い。ショットガンの連射速度はDOOM2よりも高く、ヘルナイトを2秒ほどで沈められると言えば、どんなものか想像できると思う。安定性も抜群で一旦敵の懐に飛び込んでしまえば、攻撃を喰らって視界がぶれても強引に連射するだけで切り抜けられるだろう。ショットガン以外の武器もリロードモーションが無く、所持弾薬の数だけ連射できるので息切れが無く、武器の持ち替えも時間がかからないので、プレイヤー側のやりたい放題だ。
驚くほど軽快で爽快なDOOM3を楽しめた。しかしながら、本Modの質とは別にプレイして気が付いたのは、DOOM3から重厚感を取っ払ってはいけないということだ。重いショットガンを敵の土手っ腹にぶち込むバニラDOOM3の感覚はDOOM2は疎か他のFPSにもない最高のシューター要素なのだから。