悪い意味での伝説を築いたFPSのLegendary。 よくよくSteamで見てみれば定価が4.99ドルになってるので、それぐらい価値は保証できそう。
Demoでも戦えるミノタウロスのせいで、コンのゲーム見限ったプレイヤーが多い気する。その判断は正解だ。中ボスを相手にしても射撃感と戦っているという感触が得られないのは非常にイケてない。その上、壁を破壊してくるタックルの仕様がうざったく、ストレスが溜まる。
巨大モンスターが登場するのがウリなので、さすがに 迫力だけはある。
このゲームが発表されたような時期にゲームエンジンというものを覚え始め「ほほうUnrealEngine3のゲームのデモが出るのか」どんなものになるのか? なになにギリシャ神話のパンドラがなんとかかんとか… と、ものすごい期待していたのを思い出します。
トリさんがドアを破壊しながら人をさらっていくようなパワフルな演出は迫力があり、手に汗握る。
水の描写に大変優れている。UE3を大幅に改造しているのだろうか。ゲーム性に結びついているわけではないが、見るたびに気持ちよくなる。開発もこの描写に自信があるようで、下水で戦うようなシチュエーションも長く用意されている。
パンドラの箱を開けたらバケモノ共がウジャウジャ出てきた!とてつもなくタフなクソッタレどもに貧弱な武器をめいいっぱい当てて倒していこう!
グラフィックをすべて最高まで上げると少し違和感が出る。ブルームを入れると明るさが変わりが雰囲気がぶち壊れるので、 切ってブライトネスをちょっと上げるといい感じ。Condemnedは意図的に足音が小さく設定されている。私は暗い空間で自分の足音だけがやけに響くという恐怖表現が好きなのだが、自分の足音はもちろん敵の足音は非常に小さくなっていて、ほとんど聞こえないのが残念だ。しかし、この調整がなかったら不意打ちを食らうこと無く、ぬるいだけのゲームバランスになっているので悪い判断ではないと思う。音の定位置自体はしっかりしているので、足音以外の後ろで何かが崩れた、ガラスが割れた!などの効果音には影響はなく恐怖演出には成功している。
基本的には落ちてるモノを掴んで殴りあうゲームとなっている。この手のゲームでは防御を好き好んで使うが、敵のAIが巧みにフェイントを混ぜてくるので、防ぐタイミングを間違えて頻繁に隙を晒してしまう。最初こそDMMMと同じような感じでジリジリ戦っていたが、後ろに走れることに気が付いたら俊敏に攻めることができるようになった。
濡れ衣を着せられたのでそれを晴らしていくというストーリーだが、それを解決するのに観察力やひらめきなどは必要がなく、勝手に進行していくので探偵ごっこをしているようなものとなっている。
射程の長いスタンガンが無限に使えるが、やや強すぎる印象。ただ、敵が銃を持っている時は気楽に使った。また、敵が仲間割れを起こすこともあり、狙って起こせるとちょっぴり楽しい。
すっきりしない終わり方でおしまい。終始単調でプレイの8割ぐらいは退屈気味だった。探偵っぽい物語は映画や小説ではよく見かけるが、プレイヤーとしてゲームで体験してみるというのは、やはりFPSよりもアドベンチャーの方が相性が良い気がする。チャプター9では捜査パートの比重が非常に多く、家中の血痕を調べて追跡するのがユニークで気に入っている。これは完全にアドベンチャーゲームのシステムだ。
ロケーションが豊富なのでMAPによってガンマ値を調整すると良いだろう。別のMAPに切り替わると眩しすぎたり、暗すぎたりで進行に影響が出る場合がある。
終盤に武器のリセットがあり、そこで最強の近接武器Machetが手に入る。しかしそれよりも先に銃器を拾えているので、ほとんど役に立たない。檻に入っているゾンビを一方的に斬りつける程度しか活躍できない。
お待ちかねの地獄での決戦。しかし、決まった道筋を辿らないとスタート地点に戻されるというキツイ仕様が待っていた。さすが地獄。
クイックセーブを使えばそこそこ余裕を持ってクリアできると思う。後半からはプレイヤーの火力が上がり楽しくなった。問題があるとすれば戦闘よりも進行ルート関連だが、MAP自体は狭いので、道を引き返したり、敵の倒し残しをチェックすれば大抵はうまくいくだろう。そこそこ遊べるので、ロシアゲームらしさを知るするには丁度良いだろう。