Alien Vendetta – 好みでなかった(65)

Top 100 WADs Of All Time: 2002選出のAlien Vendettaにビジュアル強化ModのBeautiful Doomを導入し、難易度Give Me Hell(3/5)で一周してみた。全体の印象としてはよく出来ており、評価されているのも理解できる。が、異常な構造のステージがいくつか存在するため、それに引っ張られMegawad(全32面)として見るとあまり良いイメージはない。難しいステージがまばらに配置されていることもあり、終盤の盛り上がりも感じられず、やってやった感が少なかった。知名度や難易度の近いScytheと比べると、同じネガティブな気分でも後半に高難易度が固まっている分だけ、盛り上がりを感じやすく、あちらの方がクリア後の達成感は高かった。

  • Map08…センスを感じる。シークレットの場所も良い
  • Map11…ほどよく面倒。楽しめるギリギリの負荷
  • Map13…膨大な数の敵が出現。倒すのが気持ちいい構成
  • Map17…ノリノリのBGMとスッキリした構成が好み
  • Map20…狭くて巨大な迷路。嫌い
  • Map21-24…Map20で消耗した体力を回復するだけの存在。無
  • Map25…でかいだけ。だるい
  • Map26…バカと天才は紙一重。こういうのは三年に一回くらいでいい
  • Map27…ここだけは巨大でも楽しめた


◆MAP20: Misri Halek。始まった瞬間巨大なピラミッドが見え、嫌な予感炸裂。内部は狭い迷路となっており、謎解きだけでなく戦闘も窮屈だ


◆MAP26: Dark Dome。動画サイトを見れば熟練Doomerが当たり前のようにノーセーブでクリアしているが、訓練されていない常人がプレイすれば、まぁ悲惨な結果になる

Ashes 2063 – 手堅い(64)

ポストアポカリプスが舞台のDOOM2 Total ConversionAshes 2063』。バイクでの長距離移動やStrifeのような会話シーンといった要素があるものの、基本的にはマップが巨大なDOOM2といった感じで、すんなりと遊べると思う。敵は今にもヒャッハーとか叫びだしそうなモヒカンと爛れた皮膚をした不気味なモンスターが登場するので、この手の世界観が合うのなら安心して楽しめるはずだ。進行に困った時は敵の声が聞こえる方向を重点的に調べてみよう。


◆あらゆる物資が貴重な暴力が支配する世界(テンプレ)


◆リロードの概念が加わった装弾数少なめの銃と、一度に大量出現する敵とのバランスはやや悪い。個性の範囲内だが、ジグザグに近寄ってくる敵もいやらしく、戦闘難易度はそこそこ高め。気を抜くとわりとすぐに体力が溶ける

DOOM Eternal – 体で覚えよ(63)

前作のDOOM(2016)がどうもしっくりこなかったので、期待していなかったのだが、このゲームは当たりだ。DOOMの名に恥じない出来となっている。初めこそ特有の戦闘システムに抵抗を感じたものの、ゲームを進めていくに従い効果的に使いこなせるようになり、最終的にガンガン突撃してデーモンを虐殺できるようになってくる。操作の習熟がそのまま戦闘力の向上につながりのが体感でき、ゲームを進めるのが楽しい。本当によく出来ている。

ただ、戦闘(ラッシュ)開始時に敵がどれくらい出現するのか予想できないため、戦略を立てられず常に場当たり的な対応をせざるを得ないというデザインにはやや疑問を感じる。が、そんな細かいをことを考えている暇があればトリガーを引いて目の前のデーモンをぶち殺せということなのだろう。


◆ファイアバーをくぐって進む溶岩ステージのマリオ感


◆ワンボタン発動で前作よりも使いやすくなった弾薬回復チェーンソー。温存するよりも気楽に使った方が楽しく遊べそうだ

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Doom 3: Phobos – 多要素(62)

Mod of the Year Awards 2020のTOP100に選出されたDoom 3: Phobosを公開されているEp2までクリア。グラフィックからアートデザイン、戦闘バランスまでとにかく出来が良かった。よくid Tech 4をここまで改造したと感心する。特に戦闘に関しては”理想的なDOOM3″といった感じで、ショットガンの射程が伸びていたり、チェーンガンの全体的な見直し、各種効果音の向上(これは好みか)など旧来のファンが気に入りそうな物となっている。プレイヤーが強化された分だけ、敵も強くなっており、程よい塩梅だ。気になる点は戦う距離がやや遠くなった分だけQuake4に近くなっていることか。

戦闘だけ見ればClassic Doom 3Doom 3 to Doom 2のような超楽しいバランス調整modなのだが、本modはHalf-Life形式のパズルや女性キャラクターとの親密な会話、ポイントアンドクリック形式の謎解きなど、多様な要素が混ざっている。私はmodというのは製作者が自由に作るべきだという姿勢を取っているので、ああしてくれこうしてくれとは言わないが、私の想像する多くのDOOM3プレイヤーはこれらの要素を充分に楽しめるか疑問だ。客観的な出来の良さとプレイヤーの満足感が離れやすいmodのように思う。


◆ショットガンの強化により、従来の微妙な距離での撃ち損じなし


◆ポイントアンドクリックのパート。アクションゲーマーとしては戦闘の息抜きに入る程度がちょうどいいと思うが、なかなか頻繁にこちらに切り替わり、面倒くささばかりを感じる

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HardQore 2 – 平面化(61)

DOOM3を横スクロールアクションへと変更したMod。Demo版(>patch)。DOOM3らしい良質な撃ち心地のままに2D特有の軽快アクションが組み合わさったので、操作しているだけでも相当楽しい。2009年のDemo公開から長らく音沙汰なしだったが、近頃Hard Copsと名前を変え、DOOM3 source portのdhewm3に対応させた完全版を製作しているようだ。気になった人はチェックしてみると良いだろう。


◆暗闇やパズルなんて存在しねぇ!走って飛んで撃て!!