Mod of the Year Awards 2020のTOP100に選出されたDoom 3: Phobosを公開されているEp2までクリア。グラフィックからアートデザイン、戦闘バランスまでとにかく出来が良かった。よくid Tech 4をここまで改造したと感心する。特に戦闘に関しては”理想的なDOOM3″といった感じで、ショットガンの射程が伸びていたり、チェーンガンの全体的な見直し、各種効果音の向上(これは好みか)など旧来のファンが気に入りそうな物となっている。プレイヤーが強化された分だけ、敵も強くなっており、程よい塩梅だ。気になる点は戦う距離がやや遠くなった分だけQuake4に近くなっていることか。
戦闘だけ見ればClassic Doom 3やDoom 3 to Doom 2のような超楽しいバランス調整modなのだが、本modはHalf-Life形式のパズルや女性キャラクターとの親密な会話、ポイントアンドクリック形式の謎解きなど、多様な要素が混ざっている。私はmodというのは製作者が自由に作るべきだという姿勢を取っているので、ああしてくれこうしてくれとは言わないが、私の想像する多くのDOOM3プレイヤーはこれらの要素を充分に楽しめるか疑問だ。客観的な出来の良さとプレイヤーの満足感が離れやすいmodのように思う。
◆ショットガンの強化により、従来の微妙な距離での撃ち損じなし
◆ポイントアンドクリックのパート。アクションゲーマーとしては戦闘の息抜きに入る程度がちょうどいいと思うが、なかなか頻繁にこちらに切り替わり、面倒くささばかりを感じる